大切な愛犬もいずれは年老いてやがて旅立ちます。

飼い主を信じ、ずっと付いてきてくれた大切なパートナーに私達ができることがたくさんあります。

一番簡単な方法は、愛犬へのケアではないでしょうか?

様々なケア方法がありますが、ここでは、シニア犬への肉球のケアについて、また肉球のケアの際に必要な肉球クリームについてご紹介します。

足の保護の為に必要

人は外で歩く時、当然靴を履きます。

しかし、ほとんどの犬は肉球が直に地面に触れています。

ペット用の靴も販売されており、外出時には靴を履いて上手に歩く子もいますが、多くの犬は靴を非常に嫌がります。

犬に靴を履かせることはとても難しく、仔犬の頃から慣れさせないとまず無理です。

そこで、活躍するのが肉球クリームです。

クリームによって膜が貼られることで層ができ、肉球を守ります。

また夏はアスファルトの熱さからも守ってくれます。

アスファルトからの照り返しの熱は想像以上に温度が高くなっており、とても危険です。

この熱でやけどをしてしまう犬も多いのです。

また犬の汗腺は、足の裏にありますので、そこを保護することはとても大切なことです。

滑り止めとしても効果的

外出時だけでなく、こまめに肉球にクリームを塗ることで部屋の中で滑って転倒することを防ぎます。

犬が年を取って来ると、肉球は大変乾燥しやすくなります。

特に、フローリングの床などで滑って転んでしまうことがよくあります。

転ぶくらいであれば良いのですが、老犬は骨ももろくなっていますので、ちょっとしたことで骨折にも繋がってしまいます。

もちろんフローリングの床自体に滑り止め加工をすることは大切ですが、それと同時に愛犬の肉球にもクリームを塗ることで、足腰が弱って踏ん張れなくなった老犬も滑りにくくなり、また歩きやすくもなります。

害虫から守るために必要

外では、地面には様々なものが落ちています。

目に見えるものは飼い主さんが気を付けて避けて通れば良いですが、例えば毛虫などの抜け毛等は見えません。

毛虫の毛は毒性が強く、皮膚に入りこむとアレルギー反応を起こしてしまったり、腫れてしまったりします。

また、肉球クリームの中にはハーブなどが調合されているものもありますので、害虫が足の間に侵入するのを防ぎます。

犬の足の裏部分を見ると、指と指の間に水かきのような薄い皮膚があるのがわかります。

実はそこに異物が入り込んで、そのまま気付かずに放置していると、腫れてしまったり、腫瘍化してしまったり、最悪の場合は、その部分から体中に毒がまわって死に至る危険性もあります。

肉球のひび割れ、切れなどの保護に必要

老犬になると、身体への水分の循環がうまく作用しなくなります。

そのため、人で言うところのアカギレや、ひび割れが肉球に起こることがあります。

そのままにしておきますと、傷口から黴菌や、細菌、ゴミが入りこんでとても痛がり、出血したり、歩けなくなったりしてしまいます。

また、犬が若いうちは肉球はぷにぷにととても柔らかいものですが、老犬になるにつれて固く乾燥してくるので、クリームを塗ることで肉球が柔らかくなり、クッションの役割をするので、足の関節の為にも良いと思います。

クリームは愛犬とのコミュニケーション

肉球にクリームを磨りこむことは、何より飼い主と愛犬のコミュニケーションにもなります。

マッサージするようにクリームを塗ってあげると、とても気持ちよさそうにしてくれます。

そんなうっとりした顔を見るとやはり嬉しいもの。

外出する際、帰宅後と、こまめにケアをすることで愛犬の身体と心を守ることができます。

色々なメーカーやお店が肉球クリームを販売しています。

犬は、どうしても塗ったクリームを舐めてしまいますので、口に入れても大丈夫なもの、安心素材で作られているものを選びましょう。