犬にも人間のように性格があります。

「甘えん坊」「怒りっぽい」「頑固」「優しい」色々な性格の犬がいますが、性格が決まるのには理由があるのでしょうか。

また、犬の性格は「飼い主に似る」と言われることも多いですが、それは本当なのでしょうか。

犬種によっても性格が違う

犬によって性格は様々ですが、犬種によっても性格を知ることができます。

大型犬の場合は比較的、おおらかで優しい性格の犬が多く、「ゴールデン・レトリーバー」は温厚でフレンドリーな性格の犬が多いです。

小型犬の場合は怖がりな性格の犬が多く、中には神経質な犬もいます。

「チワワ」は活発的で強気な性格の犬が多いです。

「トイ・プードル」は人懐っこく、優しい性格の犬が多いです。

「ミニチュア・シュナウザー」は自立心があり、利口で人懐っこいですが頑固な一面もある性格の犬が多いです。

また、犬種の生まれた理由でも性格が変わります。

狩猟犬として生まれた犬種では従順で賢く、活発な性格の犬が多いです。

闘犬として生まれた犬種では、攻撃性のある怒りっぽい性格の犬が多いです。

牧羊犬として生まれた犬は持久力がり、スポーツが大好きな性格の犬が多いです。

犬の育て方によっても性格は違う

室内で飼っている犬は外での体験不足などが原因で社会性がない、怖がりで臆病な警戒心の強い性格になってしまうこともあります。

室外で飼っている場合は色々な体験ができるので、おっとりとした性格になる犬が多いです。

また、犬は飼い主のことをよく見ています。

犬も人間と同じで「真似」をして色々なことを学んでいきます。

テレビを見るのが好きな犬は飼い主がテレビを見ているのを「真似」していることもあります。

「飼い主に似る」というのも、あながち間違いではないかもしれません。

しつけの際に犬を叩いて叱っていたりすると、手を上にあげるだけで、叩かれると思い怯えてしまう、怖がりで自信のない性格になってしまうこともあります。

また、イタズラを叱る方法によっては犬が「面白い」と感じてしまい、イタズラ好きなやんちゃな性格の犬になることもあります。

子犬の頃の環境で性格は決まることもある

人間と同様に犬も子犬の頃の環境が一番大切です。

親と離れる時期が早すぎても遅すぎても性格は変わってきます。

時期が早すぎると社会性がない臆病な性格になる場合が多いです。

また、時期が遅すぎると新しい環境に慣れるまでに時間が掛かります。

「捨てられた」という思いを抱えてしまうこともあります。

子犬の頃には、たくさんの体験をさせてあげることが大切です。

兄弟でのケンカはもちろん、じゃれついて遊ぶことで噛む力などの手加減を覚えることができます。

また、犬同士仲良くすることも学ぶことができます。

ここで手加減や仲良くすることを覚えていないと、無駄吠えをして噛み癖のある、気の荒い性格の犬になってしまうこともあります。

また、遺伝も大きな要因の一つです。

人間と同様、犬にも性格の遺伝があります。

両親の性格を知っていると、子どもの犬の性格を知ることもできるでしょう。

子犬の性格の見分け方

子犬の時に自分と合う性格の犬を選ぶことはとても大切です。

子犬の時の性格は、今後のしつけ方にもとても重要になります。

「おいで」と呼び掛けて、しっぽをぶんぶん振ってやってくる犬は明るく好奇心旺盛で積極的な性格です。

たくさん一緒に遊びたい飼い主さんにはぴったりな性格です。

そっと近づいてきて、撫でると喜ぶ犬は人間が大好きで好奇心も旺盛ですが、慎重で優しい性格です。

犬を初めて飼う人には、オススメで穏やかな性格に育ちます。

他の犬を邪魔してでも、やってくる犬はちょっと自分勝手なところがある性格です。

頭も良いのでしつけは難しいかもしれません。

ですが、しっかりとしつけができればとても素敵な犬に育つでしょう。

犬の性格によってしつけ方は違う

犬の性格によってしつけ方を変えることで、効果的にしつけることができます。

明るい性格の犬は覚えるのも早く、トレーニングも楽しんでやってくれるはずです。

しかし、「わかった」と思い込むところがあるので、興奮させすぎず落ち着かせながらトレーニングすると効果的です。

臆病の性格の犬は正確にコツコツと覚えていきます。

叱りすぎると自信をなくしてしまう傾向があるので、叱るのではなく褒めるしつけが効果的です。

また、強気な性格の犬は自分勝手なところもあるので注意が必要です。

怖いもの知らずでもあるので、危険なものを教えることも大切です。

こちらがリーダーであることを示して、厳しい態度でトレーニングしましょう。

ここで甘い顔をしてしまうと逆効果になってしまいます。

先天的な性格と後天的な性格がある

犬は自分から性格を言ってはくれません。

その態度や行動で、こちらが理解してあげることが必要です。

犬種によって違うといっても、犬にも個人差があり、大型犬でも温厚な性格も臆病な性格の犬もいます。

犬の性格を決める要因は様々ですが、これをしたから、こんな性格になるとは言い切れません。

しかし、どんな性格の犬でも飼い主の事が大好きなのは変わりません。