トイプードルは小型犬の中でも不動の人気を誇る犬種です。

愛らしい瞳にふわふわの毛。

無邪気な動作に癒される人も多いことでしょう。

フィギュアスケートの浅田真央選手も、氷上で抱っこしながら滑ったことも記憶に新しいですよね。

そんなトイプードルはどのように成長していくのでしょうか。

誕生から家に来るまで

生後すぐはまだ目も見えないし、耳も聞こえない状態です。

生後2週間くらいはまだ歯も生えていないので、母乳で育ちます。

1か月くらいで少しずつ歩けるようになり、離乳食も始まります。

すでにこの頃から性格も分かるようになってきます。

トイプードルの性格は温厚で人懐っこく、とても賢いのでしつけのしやすい犬種だと言われています。

もちろん性格はそれぞれなので、愛嬌抜群の活発な子もいれば、臆病で大人しい子もいます。

どんな子に育つか楽しみですね。

周りの犬との触れ合いから、犬社会のルールを学び始める時期でもあります。

生後1か月を過ぎると、母犬からの免疫が切れてくるので、ワクチンを接種します。

ブリーダーによってはこのころからトイレなどのしつけも始まり、一般家庭にやってくるのもこの時期の子が多いです。

飼い始めたら蓄犬登録、ワクチン接種も済ませ、飼い主との本格的な生活がスタートします。

新しい生活が始まって成犬になるまで

引っ越しや新学期など、環境が変わると人間も緊張しますよね。

もちろん犬も同じです。

母犬から離れて、ストレスもあり、体調を崩しやすくなります。

家に来て最初の数日間は、ブリーダーのところで食べていたものと同じフードにしてあげると良いでしょう。

新しい環境にも少しずつ慣れてきたら、散歩を始めてみても良いでしょう。

外の匂いや音など、新鮮な刺激がいっぱいです。

5か月くらいになると、好奇心からだんだんと警戒心が強くなるので、飼い主との信頼関係が大事になってきます。

たくさんスキンシップをして安心させてあげてください。

また、永久歯に変わり始めるので硬いものを噛みたがります。

家具などをかじって傷をつけられると困るので、犬用のガムや噛んでも良いおもちゃを与えましょう。

トイプードルの成犬時の平均体重は2キロから4キロです。

生後6か月くらいまでに一気に大きくなり、その後の成長はゆるやかで、生後8~9か月ころには大人の体格になります。

10か月頃になると発情期を迎えるので、避妊・去勢手術をするのであればそれまでに済ませた方が良いでしょう。

いつから成犬?

犬は人に比べて成長が早く、1歳6か月くらいで人間の20歳に相当します。

子犬のままの姿で無邪気に遊んでいても、あっという間に飼い主の年齢を追い越していきます。

大事な家族の一員ですから、健康管理をきちんとしてあげてください。

室内で飼っていると運動不足になりやすいため、適度な散歩や運動をさせてあげましょう。

食生活も重要です。

犬が喜ぶからと言って、おやつや人の食べ物をあげすぎると、生活習慣病になり、寿命を縮めてしまうことになります。

体重が増えてきたら、ダイエット食に切り替えるなど獣医さんと相談しながら、体重管理をしてあげてください。

8歳で人間の50歳くらいになります。

人と同じで、年を取れば体も少しずつ弱まってきます。

肥満を防ぎ、健康でいられるように配慮してあげてください。

少しでも長生きしてもらうために

医療技術の発達やドックフードの改良により、犬の寿命は格段に伸びています。

トイプードルなどの小型犬は、7、8歳ころから少しずつ老化が始まり、寿命は14歳~17歳と言われています。

元気に見えていても、人間でいえば70歳~80歳。

足腰も弱り、視力も衰え、耳も遠くなってきます。

寝たきりになったり痴呆になってしまったり、人間と同じで介護が必要になってくることもあります。

犬は言葉を話せませんから、どこが痛いのか、苦しいのか訴えることができません。

ですが長年一緒に暮らしていれば、表情や態度でなんとなく気持ちが分かるようになってきます。

様子をみてドッグフードもシニア用に変え、食べやすく消化しやすいものにしてあげると良いですね。

体力がなくなってくると、散歩好きだった子でもあまり歩かなくなったり、寝ている時間が増えてきたりします。

そんな姿を見るのは切ないかもしれませんが、優しくなでてあげたり話しかけたりして、寂しさを感じさせないようにしてあげましょう。

睡眠不足や運動不足にも気を配ってあげてください。

定期的に健康診断を受けて、病気を早期発見できるように心がけましょう

トイプードルの成長を見守ろう

犬は飼い主を心から信頼しています。

愛情たっぷりに接してあげれば、尻尾をめいいっぱい振って答えてくれます。

可愛らしくて大人気のトイプードルも、飼いやすい犬種ですが成長過程に合わせてきちんと健康管理をしてあげることも飼い主の大事な務めです。

子犬の時期が一番可愛いと思われがちですが、老犬になっても大事な家族の一員です。

楽しみながら成長を見守ってあげてくださいね。