小型犬の寿命は一般に12歳~14歳といわれています。
しかし、これはあくまでも平均であって犬種によってもバラつきがありますし、当然飼い主さんの飼い方次第でより一層長生きする場合もあります。
その反対にきちんと正しい飼い方が出来ない場合は短命になってしまう可能性もあります。
そこで今回は、いくつかの小型犬の寿命についてご紹介します。
大型犬より小型犬の方が寿命が長い
大型犬に比べると小型犬の方が長生きする理由は、大型犬は体格に対して心肺機能が弱いからです。
小型犬が40%以上10年以上生きられるのに対し、大型犬は僅か13%となっています。
愛犬と少しでも長く暮らしたいと考えが強い方には、小型犬の方が合っているのではないでしょうか。
純血種(血統書付犬)は健康上の問題を長年の配合で遺伝子情報が偏っているとされて雑種の方が長生きするという統計があります。
より長生きしてほしい方には、小型犬の雑種がオススメです。
短命といわれる小型犬、ブルドッグ
小型犬で最も寿命が短いといわれているのがブルドッグです。
愛嬌があって可愛い犬ですが、もしかすると品種改良において一番寿命を縮められた犬かもしれません。
もともとはイギリスでブル・バイティングといわれる闘犬として牛と闘う犬でした。
しかし、動物虐待と下品などの理由で廃止になり、それらを仕事にしていた人たちが次の仕事を得る為に、ブルドッグを近親勾配や特徴を誇張する品種改良を続け、今に至ります。
それにより結果として、健康上に様々な問題を残す犬種となってしまいました。
ブルドッグの寿命は平均で7歳~10歳といわれ、他の小型犬より短命なのがわかります。
ブルドッグの特徴は頭が非常に大きいことと皮膚がだぶついていることに加え、お鼻がつぶれています。
頭が大きいという特徴のため、お産は帝王切開を要しますし、皮膚がだぶついているのは、手入れをおこたると皮膚炎の原因になり、目の周囲はしわで押され緑内障になりやすいとされています。
また、鼻のつぶれは早い呼吸が苦手で暑さなどは非常に弱く、運動能力はあまりないのですが、食欲旺盛で太り過ぎや呼吸疾患など、心配な事は沢山あります。
しかしながら、寿命は平均であってブルドッグを飼いたいと思われるなら、健康上の問題を理解しながらきちんと管理していけば、平均寿命よりずっと長生きできるのではないでしょうか。
長寿といわれる小型犬、チワワ
小型犬で平均寿命が長いのはチワワです。
15歳~18歳となっているので、犬の中では最も長生きの犬種ともいえます。
これは上記のブルドッグのような様々な病気の要因が少ない事に加えて、運動量も比較的少ない犬ですので、犬のストレスがたまりにくいという事が原因です。
しかしながら、チワワは気管がつぶれやすい体質ですので、首輪よりもハーネスなどで対応したりなど、注意してあげなければいけない点もあります。
その他の小型犬の特徴
フンチ・ブルドッグは寿命が10歳~12歳で、やはりブルドッグと共通している点と大きな頭を小さな体で支えているので、体形に足腰の負担がかかるのでハンディがあります。
ミニチュア・ダックスフンドは短足が特長なのですが、意外と寿命は長く14歳~17歳とされ、太り過ぎに注意が必要ではありますが、飼いやすく長寿な犬にあげられます。
他にマルチーズやシーズーは平均が12歳~15歳で、今最も人気の高い小型犬のトイ・プードルなども12歳~16歳と言われ、比較的に長寿な犬です。
トイ・プードルに関して一番健康管理に注意する事は、関節の脱臼です。
子犬の頃から適度な運動と、太り過ぎないようにカロリーをきちんとしてあげれば、飼いやすい犬です。
犬の健康は飼い主さん次第
上記で述べたように、健康上の問題は寿命の差はあっても、飼い主さんの飼い方次第で大きく差が開きます。
自分のペットの性格や性質をしっかり把握して、しつけをしていかなければなりません
しつけがしっかりできていないと、手入れをしようと思っても噛みついて思うように体を触らせてくれないということがあります。
他にも甘やかし過ぎてしまい、必要以上におやつをあげることで肥満になるなど、様々な原因を作ってしまいます。
性格上しつけるのが難しい犬もいるので、寿命を延ばすためにも、時にはしつけの教室に通ったり、ドッグ・トレーナーなどにお願いするという方法もあります。
寿命を延ばすにはストレス解消が重要
大型犬に比べると、室内犬として飼われる小型犬の方がやはり寿命の長いです。
散歩の時間なども大型犬となると最低1時間は必要ですが、小型犬は10分~20分でストレス解消に一緒に飼い主さんが遊んであげやすいからです。
人間と同じように、犬もストレスが溜まると病気になりやすい動物です。
寿命を延ばすためにも、しっかりとケアをしてあげましょう。