ある日、いつものように愛犬を撫でていたら、「できもの」があることに気が付いた。

こういう方、多いのではないでしょうか。

ここでは、もし愛犬に「できもの」ができてしまった場合の対処法をご紹介します。

様子を見る

まず、「できもの」がどんな様子か、見てみてください。

状態はどうなのか、人間で言うニキビのような小さな物なのか。

それとも、血や膿が出て治療が必要なのか。

しこりがあって、腫瘍になっているのか。

そして何より、犬が痛がっているかどうか。

ニキビのように、ほんの小さなぽつんとした「できもの」なら、自然に治ることも多いです。

犬が痛がっていないなら、放っておいても大丈夫でしょう。

ただし、小さな「できもの」でも、「まぶたの上にできていて、視界が塞がれる」「目を閉じるのが困難になっている」、こんな状態であるなら、治療が必要です。

また、血や膿が出てぐじゅぐじゅになっていたり、小さかった「できもの」が大きくなってしまった時も、病院で獣医さんの診察を受けることをオススメします。

大事なのは、普段から飼い犬に触れてあげること。

体毛のせいで、触って初めて「できもの」に気が付いた、という方も多いです。

犬ができものに触れないようにする

治療が必要な「できもの」はもちろんのこと、放っておいても大丈夫な小さい「できもの」も、犬自身が舐めたり引っ掻いたりすることによって、悪化してしまう場合があります。

本来、動物が舐めるという行為は、傷を治すためのものですが、飼い犬にとっては常に良いことだとは限りません。

場所によっては、乾く間もなく舐めるせいで、蒸れてしまうことがあります。

ですから、犬がもし、自分の「できもの」を気にして色々といじってしまう場合には、触れさせない処置が必要になります。

上から医療用のガーゼを貼ったり、もしくはサポーターをつけさせたり。

大げさになりますが、エリザベスカラーも有効です。

ただし、こういった処置は一時的なものです。

こうなってしまったら、「できもの」自体の治療をした方が良いです。

動物病院で相談する

もし何かあれば、獣医さんに相談してください。

心配だけど、小さい「できもの」くらいだし、わざわざ動物病院に行くのは大げさすぎるかな……と躊躇してしまう方。

例えばフィラリアの薬を貰いに行く時だったり、予防注射の時にでも、気軽にご相談ください。

獣医さんの口から、「これくらいなら大丈夫」や、「ただし、こうなったら病院に連れて来て」という助言を得られたら、飼い主の方も安心できると思います。

そして、「できもの」が治るどころか、少しずつ大きくなってる、という方。

すぐに病院で相談、できれば検査を受けてください。

悪性の腫瘍である可能性があります。

できものを治療する

「できもの」ができた場合の選択肢として、治療があります。

自然に治癒する場合も多いですけれど、放っておくと心配になるような「できもの」もありますよね。

血や膿が出ている、上から傷がついている、大きくなっている、など。

そういった場合、動物病院に連れて行って、獣医さんの指示をあおいでください。

抗生物質が出される時もありますし、塗り薬で様子を見ましょうということもあります。

場合によっては、手術に踏み切らなければならないこともあります。

しかし麻酔をかける手術でも、問題が起こらなければ皮膚にできた「できもの」くらいならば、日帰りで退院可能です。

レーザーで焼き切るので、その後の回復も早いです。

治療法についてご心配な方は、よくよく獣医さんにご相談されてください。

放っておく

放っておく、というのも一つの手です。

様子を見る必要はありますが、下手に色々と手を出さない方が良い場合もあります。

自然治癒力があります。

調子が悪い時は人間に触られたくない性格だから、放っておいたほうが良い、と飼い主さんが判断されるなら、それも正解です。

また、歳が歳だし、下手に治療して体力を削らせるより、そっとしておいた方が良いだろうと、老犬への配慮である場合もあるでしょう。

大切なのは、愛犬の状態を把握しつつ、必要であるなら獣医さんに相談しつつ、飼い主さんが判断される、ということです。

エサを変えてみる

皮膚に何か影響がある、といった場合、食べ物が原因であることがあります。

特に、つい欲しがるからといって、人間の食べ物を与えると、皮膚病の原因になります。

もし、なかなかニキビのようなできものが治らない、薬も効果がない、という場合、ごはんを変えてみてください。

人間の食べ物を与えている場合は、ドッグフードや犬用のおやつのみ。

ドッグフードしか与えていないという方は、ドッグフード自体を別のメーカーに変えてみてください。

犬の体質によって、同じドッグフードでも合う、合わないがあります。

こういった相談は、ペットショップでもできますし、かかりつけの獣医さんでもできます。

できものを見つけたら様子を見よう

もし、愛犬に「できもの」を見つけたら、まず様子を見てください。

そして獣医さんに相談してください。

犬が「できもの」に触れないよう処置が必要なのか、治療が必要か、はたまた放っておくのか。

症状と犬の性格によって、変わってくると思います。

愛犬にとって、飼い主さんが最善だと思う判断をしてあげてください。