飼ってみて改めて実感するのが、柴犬の抜け毛の多さではないでしょうか。
噂には聞いていたけれど、これほどと凄いと思わなかったという人も多いはずです。
掃除機を毎日かけるのは当たり前で、1日に二度三度必要なケースも考えられます。
そんな柴犬の抜け毛にはどのように対処すると良いのでしょうか。
服を着せる習慣をつけましょう
まずは柴犬の抜け毛対策の中でも、私達人間のための対策です。
換毛期の柴犬の抜け毛の多さはどうしようもないことです。
自分の家であれば一日い何度も掃除機をかけたり、コロコロでキレイにすることで対応できるでしょう。
問題は外出先です。
特に人の家へ柴犬を連れて行く場合は気をつけなければなりません。
遊びに行った家に毛が落ちてしまうのも問題ですし、喘息の人などがいるととても不快な思いをさせてしまうでしょう。
服を着せることで、抜け毛が部屋中に巻き散らかされる事が大分防げるのではないでしょうか。
ただ、換毛期になって、しかも人様の家に行くという時だけ服を着せようとしてお嫌がるはずです。
ですから、できれば小さな頃から時折服を着るという習慣をつけておくのが良いでしょう。
服を着る事が自然な事になると、犬もそれほどストレスを感じることはないでしょう。
人様の家の他にも、最近では犬を連れて遊びに行ける所が増えてきました。
そのような公共の場でも服を着せていくことで、抜け毛による迷惑を周囲にかけることも少なくなるのではないでしょうか。
毎日ブラッシングするのを忘れずに
ここからが本題です。
人間のためではなく、柴犬自身のための抜け毛対策です。
ダブルコートと言われる二重被毛の柴犬。
固い上毛と柔らかい下毛が生えています。
換毛期の抜け毛の多さは主に、下毛の生え変わりが原因となります。
この時に抜けた毛(死毛)を放って置くのが良くないと言われています。
死毛が毛の中に隠れていることによって、病気になったり、体温調節がうまくいかなくなることがあると言われています。
抜けるた毛はしっかりと取り除かなければなりません。
そのために必要なのがブラッシングです。
基本的には毎日ブラッシングをするのが良いでしょう。
もし難しいようであれば、何とか2日1回はしてあげましょう。
ブラシもあまり固い物を利用すると皮膚を傷つけてしまう恐れがありますので、柔らか目のものを使うのが良いと言われています。
ブラッシングも初めは嫌がる犬もいますが、犬の様子をうかがいながら続けている内に、自然と受け入れてくれるようになるはずです。
簡単なお湯洗いで流してしまいましょう
ブラッシングをしてもしても抜け毛が残ってしまうので、シャンプーをしてしまおうという飼い主さんがいらっしゃるようです。
気持ちはよくわかるのですが、これは気をつけた方が良いでしょう。
犬用の低刺激シャンプーを使用していると言っても、何度もシャンプーをするのは犬の肌には良くないでしょう。
抜け毛が残る事によるトラブルは防げるかもしれませんが、また別のトラブルが起きる可能性があります。
そこでオススメするのが、お湯洗いです。
シャンプーを使用しないでお湯で洗い流すのであれば、犬の負担も大分軽くなるのではないでしょうか。
ただ、シャンプーを使わなくても頻繁にお湯洗いをされると、犬がストレスを感じてしまうかもしれません。
嫌がるようであれば、頻度は少なめにした方が良いでしょう。
病気の場合もあるので気をつけましょう
柴犬は抜け毛が多い犬種ですから、抜け毛が多いことに過剰に反応することはないかもしれませんが、病気が原因で毛が抜けている可能性もあるので気をつけましょう。
激しく痒がったり、皮膚が赤みを帯びているような場合は、アトピー性皮膚炎の可能性があります。
アトピー体質の柴犬であれば、十分にケアしてあげなければなりません。
激しい痒みの他に発疹があるような場合は、ノミアレルギー性皮膚炎の可能性もあります。
ノミが血を吸う際の唾液が原因で発症してしまう皮膚炎です。
換毛期でもないのに柴犬の脱毛が激しく、激しく痒がっているような場合はすぐに病院へ連れて行くのが良いでしょう。
いつもの脱毛だと思って自己流の対処をしてしまうと、症状が悪化してしまう恐れがあります。
また、皮膚炎を放っておくと犬は痒がって自分の脚で掻いたり、舐めてしまうようになります。
このような状態になるとどんどんと症状が悪化してしまいますので、一刻も早く病院へ連れて行ってください。
こまめなブラッシングが抜け毛対策のカギ
柴犬の抜け毛の多さには多くの飼い主が悩まされます。
特に換毛期の抜け毛の量は、初めて飼う人にとっては驚きの多さではないでしょうか。
しかし、驚いたり悩んでいても何も解決はしません。
柴犬に抜け毛はつきものだと思って割り切るしかないでしょう。
割りきった上でブラッシングなど抜け毛のケアをしてあげて、毎日掃除機をかけて部屋を清潔な状態に保つことが、抜け毛の多い柴犬と私達人間が快適に過ごすためには必要な対策なのでしょう。