多くの子犬が小さい頃に甘噛みをします。
最初は甘えてきてるのがかわいく思えますが、その甘噛みもきちんとしつけをしないと成犬になっても噛み癖がついたままになってしまいます。
子犬のうちにしっかりとしつけておくと、のちのち楽なので今回は子犬の甘噛みをしつける方法をご紹介します。
子犬が噛んだらすぐに罰を与える
噛むことはいけないことだと教えるのが1番いい方法ですが、それを理解できない子犬もたくさんいます。
子犬にしてほしくないことをしつける時には、その行動をしたと同時に子犬が嫌がる体験「罰」を与えるようにする方が効果的です。
罰の方法はいろいろですが、それが暴力であってはいけないことをまず覚えておきましょう。
例えば犬が手を甘噛みしてきたら、そのまま噛まれている手を犬の口の中にグッと押し込みます。
犬は吐くまではいきませんが「オエッ」という、不快な刺激を与えられ、手を噛むと毎回このようなことが起こるのかと少し不安になります。
次に手を噛んできたときも同じように手を押し込むという行為を繰り返し行い、手を噛むと嫌なことが起きると子犬に学習させましょう。
何度も何度もやって嫌な記憶を植え付ければ噛まなくなります。
少々荒い方法のように思えますが、成犬になった時に人を噛むようなことがあればそのほうが大変なことです。
知らない人ほど犬に手を出す傾向にあるので、子犬のうちに厳しくしつけましょう。
子犬が噛むのをやめたタイミングでご褒美をあげる
ご褒美をあげるしつけは、犬を飼っていることに慣れている飼い主でないと難しい場合が多いです。
なぜなら初心者だと、犬にご褒美をあげるタイミングを間違っていることが多いため、犬に正しいしつけが伝わらないことが多々あるからです。
ご褒美をあげながらしつけをおこなう場合は、与えるタイミングを間違いないこと、できれば最初はプロの方や慣れている方にアドバイスを受けながら行うとよいでしょう。
ご褒美でしつける方法は、犬が甘噛みをしてきたらまず「NO」や「ダメ」という言葉で犬に噛むことをやめるように促します。
この言葉で全然噛むのを辞めない時には、飼い主が鼻などをつかみながら噛むのをやめさせながら「NO」「ダメ」という制止の言葉を使います。
犬が噛むことをやめる状況になるので、すかさず「good」「いいこ」など今度は褒め言葉で大げさなくらいほめます。
そして素早くご褒美を与えます、ご褒美は小さなおやつ1粒やドッグフード1粒程度で十分です。
すると犬は噛むのをやめたらご褒美がもらえたと学習します。
1度で学習するのは難しいですが、甘噛みをするたびにこのような指導をしていけば、次第に噛まなくなります。
また制止の掛け声もタイミングを早めていって、噛む体験をだんだんと減らしていくようにしましょう。
噛みそうだったら「No」をかけて噛むまでいかないようにタイミングを見極めましょう。
人間の手はいいものだと子犬に覚えさせる
ご褒美をあげてしつけをおこなう場合は、手からご褒美が出てくると覚えさせるようにしましょう。
毎回手からご褒美をもらえることで、手はいいものだと犬が認識するようになれば噛むこともなくなります。
犬が手を噛むのは、よく動いていて遊ぶのに最適だと判断してしまうからなのです。
手は遊び道具ではなくご褒美が出てくるところだと覚えさせるのも一つの方法です。
これを覚えてしまえば手を噛む行動も自然となくなります。
子犬が噛んでもいいおもちゃやおやつを与える
甘噛みも歯がかゆいことが理由でやっている子犬もいます。
そんなときには、噛んでもいいおもちゃや歯がためようのおやつなどを与えると全く甘噛みをしなくなる犬もいます。
だいたい生後5か月頃から歯が生え変わる犬が出てきます。
その時期になったら噛んでもいいものを与えるようにすると甘噛みがなくなる場合もあります。
そもそも噛まないようにしつけをすることも大切です。
しかし、なぜ噛む行為をしたがるのかしようとするのかを理解することも飼い主としてはとても大切なことです。
何でもかんでも噛むことがダメだという考えでは犬を健やかに育てることは難しくなってしまいます。
噛んでもいいものと噛んだらいけないものを区別させるのがしつけですので、状況をみて必要なものを犬に与えてあげて下さい。
子犬の甘噛みをしつける方法を知ろう
罰とご褒美を与える方法、両方について紹介しました。
これらの方法どれか一つをかたくなにやり続けるよりも、いくつかやってみて犬が覚えやすい方法を探してみることが大切です。
犬によって叱られた方が覚える犬と褒められた方が覚える犬がいます。
それを見極めたうえでしつけの方針を選んで、毎日少しずつ教えていきましょう。
子犬のしつけは非常に根気のいるものですが、がんばればいつかは答えてくれる日がくるのも犬を飼う最大の魅力です。
あせらず少しずつ犬との信頼関係を築いていってください。