犬はふとした瞬間に遠吠えをすることがあります。

決まった音や物に反応して遠吠えをする犬もいますし、寂しさやストレスから遠吠えをする犬もいたり、あるいはまったく遠吠えをしない犬もいたりと、個体差もあります。

犬が遠吠えをする理由には色々とありますが、今回は特に子犬の遠吠えの理由にはどのようなものがあるのかをご紹介します。

寂しい気持ちから遠吠えをする

子犬が遠吠えをする理由として一番多いと考えられるのは、寂しい、というものです。

ブリーダーなどから引き取った場合は、母犬や兄弟犬と離れ、一匹で慣れない環境へやってきた不安と寂しさから遠吠えをすることがよくあります。

ペットショップから購入した場合は、ペットショップの店員に懐いていたり、そこで仲良く暮らしていた犬達と離れてしまい、寂しい気持ちから遠吠えをします。

いずれの場合も、特に夜寝る時にケージに入れて、飼い主の姿が見えなくなった時などに多く見られます。

しつけの方針によりますが、寂しい気持ちから遠吠えしている場合は安心させてあげることで遠吠えをしなくなることも多いです。

信頼関係ができるまではケージのある部屋で一緒に寝てあげたり、飼い主のにおいのする洋服などをケージにいれてあげたりすることで、次第に子犬も環境に慣れてケージで安心して過ごすことができるようになります。

ただし、吠え始めてから飼い主が現れるようになってしまうと、吠える=飼い主が来てくれると犬が覚えてしまい、寂しくなると飼い主を吠えて呼ぶ癖がついてしまうので気をつけましょう。

何かの物音に反応している

子犬を含めた多くの犬が遠吠えをする瞬間は他にもあります。

代表的なもので、地域で夕方になる鐘の音や、子どもに家へ帰る時間だと知らせてくれるチャイム、学校のチャイム、救急車や消防車の音、インターフォンの音など、大きな電子音に関連するものが挙げられます。

これらの音に反応する犬の心理は一つではないと思われます。

音楽に合わせて歌う犬がいますが、毎日同じ時間になるチャイムなどに合わせて遠吠えをする犬は、人間で言うとカラオケのようなもので、音楽に合わせて歌を歌っているようなものだと一部では言われています。

遠吠えをすることで、気分が良くなり、精神的に安定できるようです。

救急車や消防車、インターフォンの音への遠吠えは、警戒心を強く表しているものだと考えられます。

個体差はあるものの、外で大きな音が鳴るときに遠吠えをする犬は多く、音によって遠吠えを分ける犬もいるようなので、聞き分けてみると犬の気持ちがより分かるのかもしれません。

どこかの犬が吠えている声に反応している

子犬には少ないようですが、散歩などで外に出ているときに他の犬の遠吠えが聞こえた場合、遠吠えを返す犬もいます。

その行動の心理をはっきりと理解するのは難しいですが、会話のように、相手の犬の遠吠えを聞いてから自分が遠吠えをするという行動をとる犬が多いことから、仲間に対してあいさつや呼びかけを行っていると捉えられています。

成犬同士の遠吠えのやりとりを聞いて遠吠えを覚える子犬もいるようなので、仲間意識を持った行動だと思われます。

ストレス発散

犬はストレスを感じやすい動物なので、ストレスもとても溜まりやすいと言われています。

人間もストレス発散のためにカラオケなどで大きな声を出して歌ったり、広い広場で叫んだりするとスッキリするという感覚がありますが、犬の場合も同じで、遠吠えという大声を出すことでストレス発散をしています。

子犬の場合は遠吠えをしてストレス発散をするというケースは少ないかもしれませんが、例えば留守番の長い家であったりすると、ずっとケージから出られない寂しさとストレスを発散するために、子犬が遠吠えをするという可能性もあります。

留守中に子犬が遠吠えをしている場合は、上記のような理由を踏まえてできるだけストレスの溜まらない環境づくりを考えてあげる必要があります。

体調不良

子犬が遠吠えをする理由としては、体調不良であることも考えられます。

人間でも体調が悪い中、夜中にポツンと一人で過ごしたり留守番しているのは心細いですよね。

そうした体調不良で助けを求めていたり、体調不良からくる不安から遠吠えをする子犬がいます。

この場合は子犬ということもあり、体調が回復するまではなるべく長時間目を離さないようにしましょう。

子犬は体調不良が命に関わる急変につながあることも多く、油断は禁物です。

不安だけでも取り除いてあげられるように看病してあげて下さい。

子犬が遠吠えをする心理を知ってあげよう

子犬が遠吠えを擦るそのほとんどは、ただなんとなく吠えているのではなく、きちんとした理由があります。

子犬の場合、まだ飼い主と過ごしている時間も短く、何を要求しているのかわからないこともあるかもしれませんが、飼い主が寄り添い、親代わりとして子犬の気持ちを理解してあげるように努力しましょう。