「うちの愛犬最近よく寝るな・・」と思った時はありませんか?犬は人間に比べると睡眠時間が長く、それぞれ違いはありますが12~15時間程度が平均的と言われています。
もしそれ以上寝ていることが多いと感じた時、どのような原因や状態が考えられるでしょうか。
散歩による疲れ
犬の種類や大きさによって、好ましいと言われる散歩の時間が変わります。
大きくなればなるほど、時間も長いのが普通ですが、その散歩の時間が愛犬の適した時間でない場合に、疲労に繋がることもあります。
小型犬などは20分前後で十分であっても、飼い主の散歩コースに合わせていつもより長くなったり、休憩を挟まないでいることはありませんか?
犬もある程度体力に限界が生じます。
その犬の体質に合わせて、散歩のコースや時間に配慮が必要でしょう。
またあまりにも疲労がたまっているようであれば、一日ゆっくりさせてあげることも時に必要なこともあります。
愛犬の疲労がかなり大きいと感じた時は、散歩を短くしてあげたり、休息させてあげることも必要でしょう。
リラックスした状態である時
犬は大抵警戒心を持っていることが多く、見慣れない人や来客があった時、寝ているように思えても神経を使っていることが多いです。
緊張状態や不安な状態が長く続いた場合、その後来客がいなくなった時にリラックス状態に戻り、ようやく寝れるというパターンは結構多いのです。
大人しい犬や、人懐こい犬でも、それなりに気をはっているため、リラックスして熟睡していることはほとんどなく、寝ているように思えても耳がピンと立っていたり、伏せの状態でいつでも行動出来るような体制にしていることもあります。
緊張状態が溶けて、普段の生活に戻ると、それまで働かせていた神経も落ち着き、安心して眠りにつける事が多いので、飼い主から見ると常に寝ているように思えるかもしれません。
昼間は特に通行人や来客、また車の音や虫の音ですら敏感に感じ取る犬ですので、完全にリラックスした状態でない場合が多いのです。
寝ることによって緊張をほどき、また神経を使ったことによる疲労回復のために、寝る時間が多くなることもあります。
病気による睡眠過多
犬はどこか具合が悪かったり、痛みがあってももちろん口に出すことが出来ません。
寝ているように思えるかもしれませんが、実は動きたくない・動けない何か事情が隠れている場合があります。
どこかを気にしたり、動こうとしないという場合は、一度愛犬の様子をきちんと観察してあげましょう。
加えて食欲が無かったり、下痢をしていたり、歩こうとしないといった症状が見られる場合は、寝ているからと放置せずに、早めに診察してもらうことをオススメします。
横になって寝ている状態によって、痛みを軽減したり、悪化させないようにかばっていることもあり得ます。
見逃さずによく観察して、場合によっては早急に対処が必要となることもあるので気を付けて見ると良いでしょう。
妊娠中である
愛犬がメスの場合、妊娠しているか分からないことも多いでしょう。
しかし犬は自分が妊娠したことを本能から察知することが出来るので、お腹の赤ちゃんの為に安静を保っていることもあります。
犬のおよその妊娠期間は9週間とかなり短い期間です。
しかしこの9週間までの間、ずっと睡眠時間が長いと気付いた時には、もうすでにお腹にいる事が多いのです。
人間は妊娠中につわりがあることが多いですが、今現在の研究段階では犬につわりがあるのかどうかはハッキリとわかっていません。
そのため、妊娠による体調不良であることも考えられますし、犬の本能から子供を守ろうと安静にしていることも考えられます。
もし愛犬がメスである場合で、何週間もこうした状態が続き、さらにお腹が膨らんできたようであれば、獣医に診てもらう必要があります。
もしかしたら新しい命の誕生の前触れであるかもしれません。
老衰による体力低下
犬も年齢を重ねれば当然老衰し始め体力も衰えていきます。
また、常に手足を使っているために、足の関節に支障をきたして、それによって余計に体力を奪われてしまうこともあるのです。
体力を温存するためにも多くの睡眠時間を要します。
また睡眠時の体制でいることによって、楽になれる犬も多いのです。
もし愛犬が11年以上のシニア犬と呼ばれる域に入っているのであれば、この可能性が高いでしょう。
現在、高齢犬の為の体をサポートするサプリなども市販されるようになりました。
関節を保護するものや、体力を補う栄養素を活用して、愛犬が充実した生活を送れるように手助けしてあげることも必要となるでしょう。
愛犬の睡眠時間が長い時にはよく観察してみよう
愛犬の睡眠時間があまりにも長い、寝てばかりいるといった裏には、こうした状態であることが考えられるでしょう。
しかし、中には寝るのが大好きな犬もいるため、一概に原因があるとは言い切れません。
寝る時間が長いことに加えて、上記のようなことが重なって起きていないか確認してみることで、特定できるかもしれません。