猫を飼っている人なら分かりやすいと思いますが、猫は本当にどんなところでも無防備に寝ますよね。
そんな姿を見て可愛いと思うと同時に、なぜこんなところで寝ているんだろうと不思議に思うことはないでしょうか。
今回は、猫の寝る場所ごとの猫の心理についてご紹介します。
猫が飼い主の顔のそばで寝る時の気持ち
猫は自由きままで一人が好きなイメージがありますが、そんな猫が飼い主の顔のそばでぴたりと寝るのはなぜでしょう。
ズバリ、飼い主に甘えているのです。
動物も、人間と同様に他人が近づくと不快に思ういわゆる「パーソナルスペース」というものがあります。
よく、野良猫に近づくと逃げられた経験はないでしょうか。
それは、パーソナルスペースに侵入されたから警戒しています。
飼い主の顔のそばで寝る猫は、飼い主のことを信頼し安心しきっているからこその行動です。
顔に近づけば近づくほど、甘えん坊の猫が多いです。
猫が布団の中で寝る時の気持ち
「猫はこたつで丸くなる」というフレーズがあるように、寒くなって冬に近づくにつれ布団の中で寝る猫は多くなりますよね。
それは猫が寒がりなのもありますが、警戒心を持っていない証拠でもあります。
布団の中は、真っ暗で何も見えない怖い場所であるのにもかかわらずその中で寝るということは、真っ暗でも警戒しない心理からきています。
また、飼い主が寝ている布団の中で寝る猫の場合は飼い主に対して警戒心ゼロで安心しきっているからでしょう。
自分と同じ布団の中で無防備に寝る猫を見ると、とても愛おしいですよね。
猫が布団の上で寝る時の気持ち
猫は寒がりなのに、布団の中に入らずあえて布団の上で寝ている猫がいます。
それは、飼い主のそばにいたいけれども、飼い主に対して警戒心がゼロということではなく少し警戒しています。
だから、何かあったらすぐ逃げられる布団の上を選ぶのです。
飼い主としては、布団の上で寝られると体も重いですし、なかなか寝返りも打つことができませんし、布団の中で寝てほしいという気持ちですが猫にとっては布団の中はまだ怖い場所です。
ゆっくりと猫と信頼関係を築いていき、徐々に布団の中で寝てもらえるようにしていきましょう。
猫が飼い主にお尻を向けて寝るで寝る時の気持ち
いっけん、飼い主にお尻を向けて寝るというのは飼い主のことを格下に見て馬鹿にしているのではないか?と思う人がいると思いますが、それは全く違います。
子猫は寝る時に、母猫にお尻を向けて眠ります。
それは、子猫にとっては怖い背後を母猫という安心できる存在に任せているからです。
前方は自分で見られるので問題ありませんが、背後は危険を察知しづらく子猫にとっては不安な場所でもあります。
このことから、飼い主にお尻を向けて寝るのは飼い主のことを母猫のように心から信頼している証拠です。
決して馬鹿にされていると勘違いするのではなく、猫に信頼されている。と喜ぶべきでしょう。
猫はその日の気分で寝る場所を決めていることも
猫は気まぐれな生き物です。
その日によって寝る場所が違うという猫もいるでしょう。
それに特に深い意味はなく、単に気分で寝床を決めているのです。
今日は飼い主のそばにいたいなーと思う日は布団の中や顔のそばに、今日はなんだか心地悪いなと思う日は布団の上や床で寝るのです。
また、飼い主の寝相が悪く猫が好きな場所で思うように寝られないこともあります。
飼い主が頻繁に寝返りを打つせいで、猫にとって窮屈であったり心地よく眠りづらかったりするかもしれません。
1日の中で猫が異常な頻繁で寝床を変えるということがある人は、自分の寝相は悪くないか見直してみましょう。
猫が狭いところで寝るで寝る時の気持ち
インターネットで猫の寝姿を検索すると、よく小さな箱やカゴなどの狭いところに入って寝ている写真をよく見かけることはないでしょうか。
それは、猫は狭いところが大好きだからです。
野生の猫は、敵から自分の身を守るためにあらゆる小さな隙間や穴に入り眠る習性があります。
狭いところで寝る猫というのは、この野生の頃の習性から来ているのです。
中には、そんなところで?と思うほど狭いところや変なところで寝ている猫も見かけますよね。
それは自分にとって安心できる場所で敵から身を守っているのです。
もし飼っている猫がいつも飼い主から離れた狭いカゴや箱の中でしか寝ないという人は、残念ながら猫からあまり信用されていないのでしょう。
猫と信頼関係を築き、飼い主のそばで寝てもらえるようになるよう努力しましょう。
猫の寝る場所ごとの心理を知ろう
さて、これまで猫の寝る場所ごとの心理を6つにわたって紹介してきました。
猫を飼っている人なら尚更、飼っていない人でもなるほどなーと共感する部分が少なくとも1つはあるのではないでしょうか。
今まで猫がいつも自分の顔で寝ているのが不思議で少し邪魔くさい…と思っていた人も、この記事を読んでからは猫に対してより愛が深くなったのではないでしょうか。
飼い主が猫を大好きなように、猫も自分を可愛がってくれる人(=飼い主)のことは慕ってくれます。
積極的に猫とコミュニケーションをとり、お互い良い関係が築けるようにしたらいいですね。