回数は多くありませんが犬も人間と同じでまばたきをします。
どういった瞬間に犬はまばたきを行うのか。
犬の瞬きにはどういった意味があるのでしょうか。
相手の優位を認めるサイン
犬は対決時に相手を凝視し、威嚇します。
対決時においてはまばたきをした方が降参という意味合いがあります。
そういった場面でのまばたきは「あなたに優位を譲りますよ」という服従的なを意味を持っています。
不要な争いを避けるために、自分の立場や感情を相手に伝える際のこういった犬の行動をカーミングシグナルと呼びます。
犬は自分の感情をこういった行動で伝えてきます。
カーミングシグナルには色々な仕草があるとされていますが、まばたきや視線をそらすなどは服従するという意味合いを持っています。
正確に言うと完全に服従してあなたに従います、というニュアンスではなく、
「敵意はありません。あなた優位でいいですよ」というような軽い意味になります。
散歩中に他の犬と視線が合い、威嚇など始まった場合は愛犬にお座りさせたり、抱きかかえるなどして落ち着かせますが、相手が大きな犬だったりした場合は、ビックリして目をパチパチさせている瞬間があるかと思います。
それは敵意がないことを示しています。
緊張している
人間や他の犬が急接近してきたり、慣れない環境に置かれ緊張している時、イタズラがバレてしまった時なんかにもまばたきが増えます。
これは緊張による行動でピンチに陥った時の起こるサインです。
イタズラの場合は現行犯で捕まえた時だけ適切な方法で叱るようにします。
犬が緊張している場面では、先ほど述べたカーミングシグナルを人間側が使って、緊張から解放してあげましょう。
カーミングシグナルは人間が犬に使うこともできるので、
こちらがまばたきしながらゆっくり近づいていくという方法は、緊張している犬をリラックスさせたい時などには有効です。
退屈している
犬は退屈している時にもまばたきをします。
寝そべっている時などに頻繁にまばたきをする場合は退屈していることがあります。
逆に興味のあるものには目を見開いて凝視します。
単にキョロキョロしたり、まばたきが多い時は退屈を示すサインです。
こうしたサインを放置しているとカーペットやカーテンを破る、足を病的に舐め続ける等の破壊行動につながることがあります。
こういった不安やストレスを解消する行動を転位行動と呼びます。
足を舐め続けることで皮膚炎や膿皮症などにも繋がってしまいます。
こういった行動は習慣化してしまいがちなので、早めの対策が必要です。
適度な運動に出かけてみるとか、おもちゃを使って遊んでみるなどして好奇心を刺激してあげましょう。
片目でまばたきしている時は注意
片目でまばたきをすることが増えた場合は何かの病気であることが考えられます。
ウィンクしてて可愛いと思うかもしれませんが、片目だけということはおそらく何か違和感を感じていることが多いです。
片目まばたきでよくある病気の症状としては白内障や角膜炎、ドライアイ、緑内障などがあります。
白内障はレンズの役割をする水晶体が白く濁ってしまう病気です。
犬には多い病気の一つで、加齢とともに起こることが多く、視力の低下や失明を引き起こします。
角膜炎はシャンプーの刺激や結膜炎の延長上で起こることが多く、逆さまつげや他の犬や猫とのケンカによる外傷なども考えられます。
細菌による感染症でも起こります。
ドライアイは目の表面が乾いていて角膜と結膜に炎症が起きてしまいます。
人間のドライアイとは目の構造が違うため、種類は異なりますが、これらの病気は犬がまばたきをする要因の一つと言えるでしょう。
このような症状が原因と思われる場合は最悪の場合、失明を引き起こしてしまうので早めに動物病院に行かれることをオススメします。
犬がまばたきをする理由を知ろう
上記のように犬のまばたきには様々な理由があります。
状況に応じて対処法は変わってきますが、上記のような理由をちゃんと知っておけば慌てずに対処できるかと思います。
犬の気持ちになって「こうして欲しいんだよ」という犬からのサインを見逃さないよう愛情を注いであげましょう。