犬は大昔から私たち人間と生活を共にしてきたと言われています。
コミュニケーション能力が高く人間と心を通わせる事が出来る数少ない動物の1種でしょう。
現代でも多くの家庭で共に生活をしている犬ですが、遊びたい時には様々なアピールをして人間に遊ぼうとおねだりをしてきます。
そんな遊びたくて堪らない時に犬たちが取る行動や仕草についてご紹介します。
腹を見せる
犬が腹を見せる行動の中には人間に対する信頼関係の証とも呼べる感情がたくさん込められています。
その代表として言われているのが、”服従”です。
あなたには逆らいません。
あなたに従います。
腹見せにはそのような意図が含まれています。
そして、”遊ぼう”という仕草の一つでもあります。
腹を見せる事によって人間に構ってもらいたい感情表現の一つです。
そして、遊びの量が足りない時にはまたお腹を見せて”おねだり”をします。
これも腹見せによる感情表現の一つといえるでしょう。
人間に見せる特徴的なこの仕草は犬たちの社会性行動の一つです。
野生の犬の中でもボスに対する腹見せ行動が確認されています。
ボスには逆らいません。
という感情表現の一つです。
その進化が人間と共存する犬たちに見える腹見せによる”構ってほしい”という感情です。
ひざや腕、テーブルや椅子に前足を乗せる
犬は遊んで欲しい時のアピールに、少しでも飼い主の近くまできて自分の存在をアピールします。
それがひざや腕、テーブルや椅子に前足を乗せる行動です。
飼い主の視界に無理やりにでも入る事で”遊んで遊んで”とアピールしてくるのです。
また前足を乗せる行動の心理には遊んで以外にも”抱っこ”を要求している感情も含まれているそうです。
人間と共存し、愛情を一杯に受けて育った犬は成犬になったとしても人間に抱っこをねだる行為は頻繁に観察されています。
とても人間の子供に似ていますよね。
人間と犬の感情表現は意外にもとても似ているものが多いです。
この感情表現の共通点こそが犬と人間が大昔から結びついてきた理由なのかもしれませんね。
散歩に行こう、道具で遊ぼうアピール
犬は散歩や外で遊びたい時には、飼い主のところまで散歩に使うリードを持ってきて散歩をねだる事があります。
犬にとってはマーキング場所もありますので毎日散歩に行きたいのが本音です。
ですが、雨の為散歩に行けなかったり飼い主が忙しくて構ってくれない時などは散歩に連れて行って欲しいが為にリードを自分から持ってきて散歩に誘ってくる行動があります。
それと同様に、道具で遊びたい時には飼い主にいつも遊んでいるボールを持って来たりフリスビーを持って来たりと今まで何度も遊んだ事のある道具を飼い主の所まで持ってきて遊んで欲しいというアピールを開始します。
これも犬の独特のアピール方法です。頭がいいですね。
前足を伸ばして頭を低く下げ、尻を上げて尾を左右に振る
これは見たことがあるかもしれませんが、犬の特徴的なもっともっと遊んで欲しい時、感情が高ぶっている時の仕草の一つです。
瞬間的にこのポーズを取って、さぁ遊ぶよ。
すぐ遊んでとおねだりをしてくるのです。
遊びを終えて、帰ろうとしている時にもこのようなポーズを取って、帰るのを拒否したり飼い主に何度も見せてもっと遊ぼうとせがみます。
ある意味信頼関係があるからこその行動なのですが、犬独特の面白い仕草の一つです。
飼い主や近くの犬に吠えてしまう
犬は遊びたい時に吠える修正も持っています。
これは知らない人が見ると威嚇しているように見えるかもしれませんが犬独特の遊ぼうよというサインです。
散歩中に違う犬に吠えてしまった経験があるかもしれませんが、これは威嚇している場合ももちろんありますが、遊ぼうよと誘っている場合もあります。
ですが、人間たちにはこのような仕草の意図が伝わりにくい為、叱られてしまう事もしばしば起こりうる様です。
人間に似た愛犬の遊びたいアピールを知ろう
犬の独特の感情表現について紹介してきましたが、何か感じる物があったのでは無いでしょうか。
よくよく考えてみると犬の感情表現は人間の感情表現。
特に子供の感情表現にとてもよく似ていますよね。
犬が遊んで欲しい時はしっかりと遊んであげてください。
人間もそうですが構ってもらえないと犬も人間もふてくされてしまいます。
逆に愛情いっぱいで育った犬も人間もとても心優しく育ちます。
犬の場合は人間のように言葉で発する事が出来ないためストレスサインは異常に体を舐めたり、自分のしっぽを追いかけたりという行動で表します。
このようなサインが見えた時は犬にはかなりのストレスが溜まってしまっていると思って間違いありません。
そうならない為にも散歩や飼い主と遊ぶ事は犬と人間が日々の生活の中で共同生活を送る為の必要条件のようなものです。
犬から遊んでアピールがあった時にはぜひ遊んであげてください。