犬が頭を振っていたら、いったいどういうつもりでそういう動作をしているのでしょうか。

犬は言葉を話すことは出来ません。

しかし、色々な動作で気持ちを伝えようとします。

犬が頭を振る動作をする心理や理由についてご紹介します。

犬が頭を振るのは「カーミングシグナル」をしている

犬が頭を振る動作をする心理や理由に、お互い落ち着こうとして行う「カーミングシグナル」というものがあります。

他の犬との無用なトラブルを防ぐために、お互い落ち着こうという意思を伝えているのです。

犬が他の犬といる時に、一生懸命頭を振っていたら、それはカーミングシグナルです。

カーミングとは「落ち着く」、そしてシグナルは「信号」という意味です。

この動作をすることで、相手に対して敵意はないという気持ちを示しています。

カーミングシグナルは、犬の言葉のようなものです。

話すことを出来ない犬は、色々な動作で心の中の本当の気持ちを周囲に伝えようとしています。

緊張してしまって頭を振ってしまう

犬も緊張をします。

その緊張をときほぐそうとして、犬は頭を振ってしまいます。

緊張して頭を振るという動作は、カーミングシグナルの一種です。

何だか緊張して落ち着かない、そんな自分の気持ち伝えたい、分かって欲しいという時に、犬は頭を振ってサインを出しています。

そういう時の犬は、何だかソワソワして落ちつきがありません。

初めての場所に連れて行ったりすると、犬は内心どきどきしています。

他にもまだ若い子犬の頃、しつけのためにトレーニングに連れて行ったりすると、プレッシャーがかかって緊張し、頭を振ってしまいます。

犬が頭を振り出したら、犬の様子をよく見てあげましょう。

そして上手に声掛けをしてあげたり、スキンシップをとって気持ちを落ち着かせてあげたりするようにしましょう。

犬は飼い主が傍にいてこちらを見守っていてくれることが分かれば、段々と落ち着きを取り戻して、頭を振るのをやめるのです。

何か耳の病気になってしまっている

頭をあまりにも振っているようなら、もしかしたら何かの病気になってしまっている可能性があります。

犬の耳の中をよく注意してみてあげて、大ごとになる前に病院につれていくようにしましょう。

犬は耳の病気になると、しょっちゅう頭を振ることがあります。

遊んでいても急に立ち止まって、何度も頭を振ってしまいます。

耳の中がかゆかったり、耳垢が溜まっていたりして、それで気になってしまいます。

犬の耳の病気で考えられるのは、外耳炎や中耳炎、そして耳かいせんなどです。

外耳炎にかかると耳垢が溜まって臭ったりしますから、少し注意してみていれば、わかるはずです。

特に、垂れ耳の犬は外耳炎にかかりやすいと言われています。

飼い主が頻繁に耳掃除をして、耳の中の様子を確認しましょう。

他のも中耳炎や耳かいせんなど、放っておいたら状態はますます悪化します。

犬が頭を振っているなと思ったら、こまめに掃除したり病院に連れていくようにしましょう。

もしかして耳の中に「何か」が入ってしまった

耳の中に何かが入ってしまうと、犬はそれが気になって、何度も頭を振ってしまいます。

今まで頭を振ることがなかったのに、急に犬が頭を振り出したら、耳の中に何かが飛び込んできたのかもしれません。

例えばゴミが入ったりすることもありますし、突然虫が飛び込んできてしまうこともあります。

意外と犬の耳は大きく、広がっているタイプの犬もいます。

人間よりもはるかに余計なものが耳に入りやすいのです。

そして何かが耳に入ってしまっても、犬は自分で取ることが出来ません。

だから何度も頭を振って、耳の中の「何か」をとろうとしています。

犬の中に何かが入ってしまっても、何が入っているのかは犬自身も分かりません。

ただ気になって、何度も頭を振ってしまいます。

そういう仕草を見たら、すぐに犬の耳の中をチェックしてあげましょう。

そして犬にとって不快な元となっている異物を取り除くようにしてあげましょう。

そうすれば、犬は落ち着きを取り戻すはずです。

犬が頭を振る理由を見つけてあげよう

犬が頭を振る動作をする心理や理由には、意外なものが隠されています。

自分の気持ちを伝えたり、時には体調の異変を教えようとしています。

普段頭を振っていないのに、その仕草が頻繁に見られるような時は、いつも以上に注意深く様子を見てあげましょう。

飼い主の細かな配慮とチェック、そして気配りが、犬が心身ともに健康でいることにつながるのです。