犬の目

犬が目をこする姿は、何とも言えないくらい可愛いですよね。

様々な場面で目をこする姿を見せてくれますが、ではなぜ目をこするのでしょうか。

今回は、その理由や心理をご紹介します。

眠い

人間でも眠くなると目をこする時があります。

犬も同様に眠くなってくると目をこする時があります。

前足を舐めながら、目の辺りをこすり始めて、しばらくすると眠ってしまいます。

目やにや出来物が出来ていなくて決まった時間帯や短い時間だけ目をこするのであれば、まず心配はないでしょう。

稀に飼い主と一緒じゃないと寝るのを我慢して寝ない子もいますが、そういう時には優しく撫でてあげたり声をかけてあげたりして、寝かせてあげるようにしましょう。

痒みや、出来物があり痛い

前足でずっと目をこすっている場合には様子を見てあげてください。

目や、目の周りが痒かったり炎症が起きている場合もあります。

痒がったり痛がったりする原因には角膜炎、結膜炎、アレルギー、花粉症など様々な原因があります。

角膜炎とは、お風呂の時にシャンプーや石鹸などが目に入ったり、目をこすりすぎたりなど、刺激を与えてしまうと角膜に炎症が起きる病気です。

目をこするのと合わせて目やにが出たり、涙が出たり、まばたきの回数が増えたりします。

結膜炎は細菌やウィルス、食べ物などのアレルギーなどでも起こりますし、ほこりや異物が目に入った時にも起こります。

また、ドライアイによっても起こります。

アレルギーは花粉、ほこり、ダニ、食べ物などで、目だけでなく色んな場所が痒くなったり、蕁麻疹、湿疹が出来たりします。

いずれにせよ、目やにや涙がひどかったり傷がついているなどの異常が見受けられた場合には病院で処置をしてもらって下さい。

治療は通常点眼液や軟膏が処方されると思います。

あまりにもひどかったり、愛犬が気にしてこすってしまったりする場合には、エリザベスカラーも一緒につける事になります。

エリザベスカラーは首に巻いて前足が顔に届かないようにするものですが、慣れないと犬も気になって取りたがったり、自分で外してしまったりする場合もあります。

目をこすってしまうと悪化したり、治りが遅くなったりしますので、異常がある時には愛犬が目をこすらないように注意して見てあげるようにして下さい。

また、めったにない事なのですが、シーズーやチワワなど目が大きい犬の場合こすりすぎて目が飛び出してしまう危険性もあります。

結膜炎や角膜炎など、痒みを伴う病気などで目の奥がすごく痒くなるので、犬も長時間目をこすってしまいます。

爪などに引っ掛けて目が出てしまう場合があるので、万が一目が飛び出てしまった時には慌てず、水に濡らした柔らかいタオルなどで目を押さえてあげて、すぐに病院へ連れて行ってあげて下さい。

間違っても引っ張ったりはしないように注意してください。

目やにや涙目になっている

顔の周りが汚れてきたり何かの原因で涙が出たりすると、目の周りに目やにが出来ます。

こまめに拭き取ってあげれば良いのですが、気がつかないで放置していると目の周りの毛が固まってきて、目に刺さったり目やにがひどくなったりします。

それらがあると愛犬も気になりますので、目や目の周りをこすります。

あまりにもこすりすぎると今度は目を傷つけてしまい、結膜炎や角膜炎を引き起こす原因にもなります。

その際には少濡れたタオルや手で目の周りを濡らして、優しく取ってあげて下さい。

目の周りなのであまり強く取ると愛犬も痛がりますので、少しずつゆっくりと拭き取ってあげるようにして下さい。

目が見えにくい、または見えない

何らかの原因で目が見えにくかったり、見えなくなったりした時にも目をこすります。

見た目では判断しにくいのですが、愛犬が歩くときに物にぶつかったり、フラフラしたり、また、おやつや飼い主が傍にいても気がつかなかったり、何かを探すような素振りをしている時には目が見えていない可能性があります。

また、緑内障や白内障などの病気だったり視力障害だったりもします。

その場合は一刻も早く病院に連れて行き、診断してもらって下さい。

稀に、生まれつき目が見えない子もいます。

一時的に傷がついたり何かの衝撃などで目が見えにくくなったという場合もありますが、他の病気などで見えにくいから見えなくなるという事もありますので、気をつけてあげて下さい。

気持ちがいい時も目をこする

飼い主とスキンシップを取っていると愛犬も気持ちが良くなってきます。

お腹を見せて口をパクパクさせたり、体をよじったりしてきます。

それと同時に、マズルから目の辺りを前足でこする時があります。

この場合には愛犬が「楽しい、気持ちが良い」と思っているときなので、心配する必要はないでしょう。

ただ爪が伸びていたりすると引っかいて目を傷つけてしまう場合がありますので、愛犬の爪のお手入れもしっかりと行っておいて下さい。

犬が目をこする理由を見極めよう

犬は様々な時に目をこする仕草をします。

眠い時や気持ちが良い時だけなら良いのですが、病気や怪我などによって目をこする場合には症状が悪化してますますひどくなるので、早めに病院にいって治療をしてもらうようにして下さい。