犬の血液型について基礎知識。8種類以上ある血液型の輸血や抗体を知ろう

最終更新日:2016年1月17日

犬には、人間とは違った血液型の特徴がいくつかあります。

飼い犬が思わぬケガをしたりすれば、輸血をすることになるかもしれません。

しかし、飼い犬の血液型を知らない人もいると思いますので、今回は犬の血液型の基礎知識をご紹介します。


1.犬の血液型の種類

人間の血液型の種類は大きく分けて4種類に分類されますが、犬の血液型は大きく分けると8種類にもなります。

犬の血液型の種類は国際的には8種類とされていますが、今も研究が続いているので10種類以上という人もいるようです。

犬は色々な品種をかけ合わせたりすることで、どんどん新しい種類の犬が増え続けています。

それにより色々な特徴を持った犬が生まれれきたことで、血液に含まれている抗体に新しいものが発見される要因となっています。

しかし、基本的には8種類に分類されてるのが一般的なようです。

個体数の少ないものを除くと8種類なので、実際にはそれ以上にあることは確実視されています。

犬の血液型はDEAという表記で表され、イヌ赤血球抗体という意味です。


2.複数の血液型を持っている

人間は1種類の血液型を持っていますが、犬は複数の血液型を持っているのが普通です。

犬の血液型の保有率を見てみると、8種類の血液型を合わせると約400%もの保有率となっています。

これは、1匹の犬が複数の血液型を持っていることを示しているのです。

例えばDEA4とDEA6の2種類の血液型を持っていたり、DEA4+DEA6+DEA7の3種類の血液型を持っている犬もいるということです。

犬にとって血液型は複数持っていて当たり前だと考えられていますが、犬の性格などには全く影響されないと言われています。

人間では血液型によってある程度性格が診断されることがあります。

しかし犬は複数の血液型を持っているので、色々な性格を持ってしまうことになります。

ですから、犬にとっては血液型は性格には影響されないと言われています。

3.犬の抗体について

犬が複数の血液型を持っているので、当然複数の抗体反応を持っています。

人間の場合には、A型の血液型の人にB型の人の血液を輸血すると死んでしまいます。

これはA型の人に血液中にある抗体という物質が、B型の血液が体内に入ってきたことで、お互いの赤血球に取り付いて抗原抗体反応が起こることで血液が使えなくなってしまうからです。

これは犬にも当然同じことが言えますが、血液型が複数あるのが犬の場合の特徴です。

犬の血液型の中で最も抗体反応を示すのがDEA1の血液型です。

もし犬に輸血が必要になった時には、とりあえずDEA1の血液型が入っているかどうかを確認します。

犬の血液型を調べるには特殊な機関などで検査をしなければいけないので、時間が掛かってしまいます。

ですので、特に緊急の場合には、このDEA1の血液型をチェックします。

逆にDEA4の血液型は、最も抗体反応が薄い血液型だと言われています。


4.輸血治療の特徴

飼い犬が思わぬ交通事故などに遭ってしまい、輸血が必要になるケースもありますが、輸血などはどうしているのでしょうか。

実は犬も献血活動を行っていたりするのですが、自分の飼い犬をわざわざ献血させる飼い主も少ないのが現状です。

もし輸血が必要になった場合には、動物病院同士で助け合ったりすることがあります。

動物病院で飼育されている動物から献血したりする他、ボランティア犬を募集するしかありません。

しかしボランティア犬の中でも、体も大きくない犬が献血すると一時的にでも貧血状態になってしまうので、飼い主からすると可哀想に思えてしまいます。

献血に協力する犬はいくつかの条件があります。

年齢制限は8歳、感染症などの他の持病を持っていないこと、輸血歴がないこと、DEA4、6、8の血液型であることなどが主な条件になります。

その他にも条件はありますが、通っている病院から特典などがある場合もあるので、一度考えてみても良いかもしれません。

5、新生子溶血の特徴

新生子溶血の特徴としては生まれたばかりの子犬が、母親の母乳を飲んだ時に抗体によって攻撃されて、最悪死んでしまうケースもあります。

原因としてはごく稀に自然に抗体を母親が持っていたり、出産間際になってケガをして血液が混じってしまったり、輸血をしたりしたことなどが考えられます。

子供を産んだばかりの母親の母乳には、血漿がたくさん含まれています。

そして子犬の体は吸収力が高いため、この血漿をたくさん体に吸収させるので、もし抗体が合わなければ攻撃をされてしまうというのです。

極めて稀なケースですが、新生子溶血を防ぐには血液の交差試験がとても役立ちます。

血液同士を分析して反応を見る試験で、この試験をしていれば新生子溶血を防ぐことができるでしょう。

しかしほとんどの場合は行うことなく、自然と母犬の母乳を飲ませるので、万が一具合が悪そうならばすぐに病院に連れて行くようにしましょう。

愛犬の血液型を調べよう

犬は人間とは違い8種類以上の血液型の種類がありますし、ケガをした時の献血も数が少なくて大変です。

犬も思わぬケガをしたり貧血になることもあるでしょう。

もしもの時のことを考えると、犬の血液型を知っておくのは大切なので調べておくのも良いでしょう。

近くのペットショップに聞いてもらえると、すぐに検査をしてくれるはずです。

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