子犬を迎えると、わからないことがたくさんあるのではないでしょうか。
中でも、シャンプーは避けて通れません。
特に子犬は粗相が尽きず、汚れてしまうことも多いのではないでしょうか。
将来的はトリミングサロンにお願いするかもしれませんが、まだ子犬のときはご家庭でさっと済ませられると、犬にとっての負担も少なく済みます。
ここでは、子犬のお風呂に関する色々な疑問についてまとめました。
初めてのお風呂は、ワクチンが終わってから3週間後を目安にする
ワクチンは犬に免疫力をつけるために打つものですが、打ってすぐその効果が表れるのではありません。
ワクチンに反応して体が免疫を身に着けるので、完全に免疫が備わるまではだいたい3週間程度かかると言われています。
ワクチンを打ったと言っても、まだ免疫力がしっかりとしていないうちにシャンプーをすると体調を崩すきっかけになります。
ある程度の日数が経ってから、犬の体調を見て、元気のある日にシャンプーをしてあげましょう。
最終のワクチン接種から2、3日後という情報もありますが、体調を崩してしまう危険性もあるのでオススメはできません。
うんちやおしっこで汚れてしまっても、シャンプーをスタートするまでは、ホットタオルで拭く程度にしましょう。
シャンプーを始める前にきちんとブラッシングをする
シャンプーをするときにいきなり始めるのではなく、前もってしっかりとブラシをかけ、毛の絡まりを取ってあげましょう。
毛が絡まっているところにシャンプーをすると、さらに毛が絡まってしまって困ることがあります。
また、前もってブラシをかけると、無駄な汚れもとれるため、シャンプーの時間の短縮にもなります。
ブラシは、肌に優しいラバーブラシがオススメです。
皮膚に当たっても、傷つける心配はありません。
基本的に、子犬に限らず、一生涯使えて重宝するのでオススメです。
もし、ラバーブラシでは取れないようであれば、もう少し目の細かいコームで毛の絡まりを取ってあげましょう。
初めてのシャワーは優しくしてあげる
シャワーを怖がる犬は非常に多いです。
音や振動、そして、いきなりお湯が出てくるので警戒するのでしょう。
ここで怖い経験をさせてしまうと、ずっとシャワーを嫌がる子になってしまうので、要注意です。
犬の様子を見ながら、弱い水圧でお湯を出します。
もちろんいきなり顔にお湯をかけるとびっくりするので、お尻の辺りから優しくかけていきましょう。
動物病院の皮膚の先生は、温度は30度くらいのぬるま湯がベストと言っています。
犬の皮膚は(特に子犬は)、人間と比較して皮膚が薄いので、40度くらいのお湯だと赤くなってしまったり、炎症を起こしてしまうこともあります。
しっかりと濡らしてあげることで、シャンプーが馴染みやすくなるので、水を弾く毛質の犬もしっかりと濡らしてあげましょう。
シャンプーは犬用の低刺激タイプのものを選ぶ
シャンプーはもちろん犬用のものを使用します。
ホームセンターなどでもたくさん販売されていますが、低刺激のものを選びましょう。
ただ、とても商品の数も多いので、どれが良いのかわからないと、正直悩むと思います。
そんな方は、トリミングサロン併設のお店などに行って相談するか、動物病院で相談するかのいずれかをオススメします。
プロの方も使用する商品だと安心して使用できます。
だいたいのシャンプーは、500円玉のサイズで手のひら二枚分の面積を洗えると言われています。
そのため、小型犬の場合さほどシャンプーの量も使用しません。
少し価格が高くても、安心を買うという気持ちで、良いものを選んであげましょう。
しっかりとタオルドライして、優しくドライヤーをかける
シャンプーが終わったら、そのまま放置ではいけません。
子犬の場合、濡れたままにしておくと、体温が下がりすぎて、体調を崩す原因になってしまう危険性もあります。
そして、毛がもつれて毛玉ができるきっかけになることも。
ですので、タオルで優しく、そしてしっかりと乾かしてあげましょう。
どの犬も初めはドライヤーにびっくりしてしまうので、ドライヤーの時間を減らすためにも、タオルドライはとても大切な工程です。
ドライヤーを使うときは、まず犬に当たらないように弱い風を出します。
そして、音に慣れたら少しずつ風を当てていきましょう。
ドライヤーを近づけすぎると、やけどの原因になるので、犬の皮膚に手を当てて熱くないか確認しながら乾かすことをオススメします。
子犬とのお風呂でコミュニケーションを
初めてのシャンプーでは、これだけの工程をできるだけ素早くしてあげましょう。
飼い主さん一人でするのではなく、ご家族と一緒にすると手早く済むので、犬にも負担が少ないかもしれません。
室内犬の場合、だいたいシャンプーの頻度は2週から1か月に1回のご家庭が多いです。
犬とのコミュニケーションの時間としても、お風呂はとても大切な時間です。