犬が気持ち良いと思う飼い主の行動・しぐさは、意外と飼い主の考えとズレがあることもあります。
しつけのためにも、愛情を示すためにも大切な「犬が気持ち良いと思う飼い主のしぐさ」。
今回は、そんな犬が喜ぶ飼い主の行動をご紹介します。
撫でる
犬にとっては撫でられて気持ち良い部分と、嫌な部分があります。
以下に代表的な「気持ち良いツボをご紹介します。
・耳の付け根あたり
ここを撫でられると犬は、とっても気持ち良さそうな表情になると気付いている人も多いでしょう。
でも、犬によっては「痛い」と思っていることも。
コツは犬の反応を見ながら力加減を調節することです。
・首から肩のあたり
マメに飼い主を見上げているせいか、肩こり気味の犬も多くいます。
このあたりをマッサージするように撫でてあげると気持ち良さそうにしますよ。
・ひっくり返った時のお腹
犬は大抵、触ってほしい場所を「撫でて」と出してきますよね。
お腹を出すのも代表的な「撫でてサイン」。
「お腹が広い」という大きな犬でしたら、表情を見ながら「この辺が嬉しそう」という場所を探してあげてください。
一緒に遊ぶ
犬はもともと野生の動物ですから、広い場所を駆け回ったり動くものを追って走ったりするのが大好き。
それが飼い主と一緒なら、尚更です。
・外でボール遊び
犬によってはボールを投げても、目で追うだけという子もいますが、飼い主が一緒に走れば全く態度が変わります。
飼い主が転がるボールを投げたり、サッカーボールを蹴っったりしてからそれに向かって走り始めれば、犬もいち早く追い始めます。
・室内でタオル引き
大判の古いバスタオルなどの布地を、ふわっと犬の前にひろげると、犬はまずそれに噛みつくでしょう。
その布地の反対側を飼い主が綱引きのように引っ張ると、犬は大はしゃぎで引っ張り始めます。
この「タオル引き」は、天候などによってなかなか十分な散歩ができない日の運動不足解消にもなり、犬にとっては「気持ち良い体操」です。
・動くおもちゃ
しっぽを引っ張ると走るネズミのおもちゃ他、飲みこまない程度に大きくて動くおもちゃなら犬は気持ち良さそうに追いかけたり、じゃれたり。
あまり派手ではない色で、丸みある形のものがオススメです。
「大好き」を示す
犬は飼い主が大好きですから、家に他のペットや小さな子どもがいれば、やきもちを焼いてしまいます。
後でたっぷり「大好きだよ」とフォローしてあげれば犬も気持ち良くなりますよ。
・お散歩
これは犬が気持ち良くなることのかなり上位にあります。
リードは長めにつけて、近くに他の人がいない場所では開放感を楽しませてあげましょう。
・守るしぐさ
小さな犬に多いのですが、お散歩中に他の大きな犬に出会ったり、爆音をたてるバイクの音にびっくりしたりして「怖い」と思う時があります。
そんな時、飼い主がさっと抱き上げてあげるなど「守るしぐさ」をすると、ホッとして犬はリラックスできます。
・優しく話しかける
飼い主がピリピリしている時は犬にもストレスがかかってしまいますよね。
逆に、飼い主が「ドン」と構えて落ち着いた優しい声をかけてあげると、犬はとても心地よく感じます。
音に敏感なのは人間より聴覚の鋭い犬ならではですね。
好きな食べ物をあげる
犬は、自分が好きなものに対してものすごく正直。
欲しくないふりなんて、できません。
・飼い主と一緒に食べる
犬の好物犬の好物は様々ですが、例えば普段からドッグフードで満足している犬が、なぜか魚を焼いていると足元から見上げていたりしませんか?
犬の健康に悪いものでなければ、大抵は少し飼い主の食べ物を分けてあげますよね。
「好きな食べ物を飼い主と一緒に食べる」ということが犬にとっては、とっても幸せな時間です。
・お気に入りのドッグフードをあげる瞬間
「うわ、喜んでいる」というのは一目でわかりますよね。
好きなモノに対する犬の集中力はすごいものです。
夢中で食べている間は何か言っても聞こえていないので、邪魔しないであげましょう。
褒めてあげる
人間の子どもなら、褒める時頭を撫でることもしばしば。
でも、犬はいきなり頭を触られることを嫌います。
犬が気持ち良いと思う褒め方は、どのようなものなのでしょう?
・笑顔で褒める
犬は飼い主の気持ちにとても敏感。
他の事を考えながら「あー、ありがと」と言っても通用しません。
笑顔で、本当に「嬉しいよ」という気持ちで声をかけましょう。
・抱きしめずに撫でる
褒める時は、声をかけると同時に何かしてあげたいもの。
そんな時は、犬が喜ぶツボを撫でてあげると、犬はすっかり満足顔になります。
でも抱きしめられるのは嫌う犬が多いので、気を付けましょう。
・「ご褒美」の手を待ち構える犬も。
犬は、ルールを守って期待通りに事が運ぶと気持ち良く感じる動物。
特に「ご褒美」に関しては、お褒めの言葉と同時に期待している犬も多いはずです。
期待に応えてあげましょう。
犬が喜ぶ行動をしよう
知っていても意外と忘れていた「犬が気持ち良い飼い主の行動」があったかも知れません。
また、それを今後どう生かすかも考えたいもの。
犬はルールを守って規則正しく生活する動物です。
犬にとって「気持ち良い」ことを愛犬のしつけに上手に組み込んで、賢い犬を育てたいですね。