犬が寝ているとき、変な音がすると思っていたら犬の「いびき」だった経験はありませんか?
犬も人間と同じ哺乳類で肺呼吸なので、いびきをかいてしまうこともある…などといって安心してばかりではいられません。
犬がいびきをかいてしまうのは、様々な良くない原因が潜んでいる可能性があるのです。
そこで今回は犬がいびきをかく時に考えられる原因をご紹介します。
アレルギーによる鼻水
最近では犬も人間と同じようにアレルギーを起こすことがあります。
例えば、花粉などで一定の時期になると鼻水などの症状が出て、寝ているときに鼻から息を吸うたびに鼻水が音をたてていびきとなってしまうなどです。
そのため、犬が頻繁にくしゃみをしたり鼻水を垂らすのがある時期だけに限られており、しばらくすると何事もなく治っているということも多いです。
ただ、花粉などによりアレルギーいわゆる花粉症になるといびきや鼻水だけでなく、耳をかゆがったり目ヤニが出てしまったり、皮膚炎になって毛が抜けてしまったり、酷い場合はぐったりしてしまうこともあるので、犬の元気がないようであれば一度動物病院に相談に行っても良いかもしれません。
寒さによる鼻づまり
人間も寒いと鼻水が出るように、犬も寒さを感じると鼻水が出ます。
特に、人気犬種のチワワなどは原産国がメキシコで非常に暖かい地域の原産なので、日本の寒い冬に対応した毛並ではないために寒くなって鼻水が出てしまうのです。
鼻水が出てしまうといびきをかく原因になってしまいます。
ですので、熱い地域が原産の犬を飼っている場合や犬が寒がっている場合、子犬・高齢犬は冬になったら、寒い日は服を着せて散歩に連れて行ったり部屋の温度を適温に保ってあげるなどの工夫をしてあげるだけで、鼻水が止まっていびきをかくことがなくなるでしょう。
鼻水が長い期間続くと、耳に異常が出たり鼻の中を傷めてしまったりすることも考えられるので、長期的に鼻水が出ていていびきが続いている場合は、万が一のことも考えて動物病院に連れていき検査をしてもらうことをオススメします。
鼻が短い
ブルドッグやボクサー、フレンチブルドッグやパグなどがいびきをかいている場合は、そこまで心配をする必要がないかもしれません。
というのも、鼻が短い犬種の犬は鼻腔が生まれつき狭くできているので、いびきをかきやすい犬種です。
起きている時もフガフガと音を立てている子も多く、子犬のころからいびきをかいている場合もあるので、鼻の短い犬種はいびきをそこまで心配する必要はありません。
ただし、あまりにも大きすぎるいびきの場合は手術によって犬の負担を軽減してあげることもできますし、犬が高齢になっている場合は病気の危険性も疑われるので、動物病院への定期検診をしてあげることも必要になってくるかもしれません。
病気で鼻腔が狭くなっている
犬がいびきをかくようになってしまう原因には、様々な病気があります。
鼻腔の中に腫瘍ができてしまい鼻腔が狭くなっていびきをかいている場合や、その腫瘍が悪性腫瘍(がん)になって鼻血や顔の変形などを起こしている場合もあります。
このように腫瘍ができてしまっている場合は、早期発見をしないと手術することが難しい部位なので、抗がん剤などによる治療で犬自身も苦しい思いをしなくてはいけなくなってしまいます。
ですので、いびきがおかしいなと感じたら手遅れになる前に必ず動物病院に連れていきましょう。
次に、心臓の病気でいびきが出る場合です。
心臓肥大という病気になると、心臓が大きく肥大して犬の気管を圧迫してしまうためにいびきが出ます。
心臓肥大も早期発見をしないと様々な合併症を引き起こしす可能性があり、動物病院で検査をしてあげるだけで犬が合併症などで苦しむ前に治療をしてあげることができるのです。
肥満
犬も肥満になると脂肪が気管を圧迫していびきをかくようになります。
高齢になって散歩に行きたがらず太ってしまった・おやつなどを上げすぎている・犬種に合わない高カロリーなエサを与えている…などの理由で犬が肥満になってしまっていると、寝ている際にいびきをかいてしまっているのかもしれません。
病気の可能性もあるので、一度は動物病院に行くことが必要かと思いますが、何の問題もなければ犬の犬種や体長から適度な体重を割り出して犬を健康的な体系に導いてあげましょう。
肥満は犬にとって大病の元です。
犬がいびきをかく時は注意
犬は自然にいびきをかくことは犬種を除いてほとんどありません。
そのため、いびきが長く続いたり、高齢犬の場合は動物病院で検査をしてあげると、病気の早期発見につながったり、なんらかの原因を見つけることができるでしょう。