トイプードルは人気犬種です。
これから飼育を検討されている方も多いのではないでしょうか。
これから飼育を始める方も、既に飼育されている方も、気になるのはやはり愛犬が後どの位生きるかは気になるところでしょう。
そこで今回はトイプードルの寿命についてまとめました。
トイプードルの平均的な寿命は15年弱
トイプードルの寿命は平均して12年から15年と言われています。
小型犬は大型犬に比べると平均寿命が短く、犬種によっては10年と生きないものがいる中で、トイプードルはかなり長寿です。
また年を取っても運動量が減りにくく元気がある等、老化現象が出にくい為いつまでも若い頃のままであるように錯覚してしまいます。
しかしトイプードルも生き物であるからには老化していきます。
いつも元気だから今まで通りの飼育で大丈夫だろう、とは思わずに愛犬の様子は確認するようにしましょう。
老化現象が出にくいからこそサインを変化を見逃してしまうと言う事が起こりえます。
老化現象の始まりは7歳前後
その目安として、トイプードルは7歳前後から老化現象の始まると言われています。
ですので7歳位になったら、老化現象が始まっていないかチェックするようにしましょう。
トイプードルの老化現象として主に揚げられるのは、体力の低下や食欲不振、毛色が薄くなる、鼻が乾いている、寒さに弱くなる、眠る時間が長くなる、等です。
またこれらの症状は老化以外にも病気の症状として揚げられる事が多い為、愛犬の様子がいつもと違って不安なときは獣医師に相談する事をオススメします。
トイプードルの中には短命な子も
小型犬の中ではトイプードルは短命だと言われていますが、1.で記述したようにトイプードルの平均寿命は長いです。
では何故短命なのだと言われているのでしょうか。
一つにはトイプードルが様々な病気や疾患にかかり易い犬種であると言う事が挙げられます。
膝蓋骨脱臼のリスクの高さや皮膚の疾患、目の病気にかかり易く、また体調を崩しやすい傾向が有るようです。
しかしこれらの病気は他の犬種にも当てはまる事であり、個体によっては生涯病気せずに生きる健康なものもいますので、しっかり健康管理に注意すれば問題では無いでしょう。
また「トイプードルは出産すると寿命が短くなる」と言う話もありますが、これは2013年の研究で「避妊手術をすると寿命が長くなる」という研究結果が形を変えたものではないかと言われていますが、実際の因果関係は不明です。
大きさによって寿命が違う、のは嘘
ティーカッププードルは普通のトイプードルより短命だ、と言う話は有名です。
実は、このティーカッププードルは別に「ティーカッププードル」と言う犬種な訳ではなく、ただ単に「普通より小さいトイプードル」なだけです。
身体の大きさによって寿命が異なるなんて事はありません。
この話の背景には、一部の悪徳ブリーダー等が未熟児状態のトイプードルを「ティーカッププードル」だと言って偽って販売していた為にすぐに死んでしまい、その事が「ティーカッププードルは短命」「身体が小さいと短命」と言う話に繋がったのではないかと言われています。
こういった事は稀に有るようですので、トイプードルを買う際は必ず信用の置けるブリーダーさんから買うようにしましょう。
最高で24歳、長生きするトイプードル
1.で記述した通り犬の中でも平均寿命が長く、最高齢では24歳まで生きた例まであります。
流石にそこまで行くのは稀ですが、上手く飼育すれば17歳前後生きる事は珍しくない様です。
ではどの様にすれば愛犬を長生きさせられるでしょうか。
食生活や運動に気を遣う事は勿論ですが、一番はストレスを与えない事です。
トイプードルは犬の中でも非常に頭が良く、繊細で我慢強い犬種なのですが、この頭の良さや我慢強さが裏目に出てストレスを感じる事が有るようです。
賢くて繊細が故に家族や周囲の環境の変化に敏感で、しかし我慢強いが故に自分を抑え込んでしまうため、ストレスを溜めてしまうようです。
ストレスの解消法として最も良いと言われているのは「運動」と「飼い主との時間」です。
トイプードルは元は狩猟犬ですので、沢山運動させてあげる事が何よりのストレス発散になります。
またトイプードルは寂しがり屋で孤独を嫌う性格ですので、出来る限り飼い主さんは一緒に居られるようにしてあげましょう。
トイプードルに限らず、飼い主と過ごす時間が一番嬉しいのは全ての犬種に当てはまる事でしょう。
まとめ
トイプードルは寿命が長い反面、繊細で病気になり易い傾向がある事は確かな様です。
ですので飼育するに当たってはある程度の準備と知識が必要になってきます。
これはどの犬種にも言える事ですが、飼い主の飼育方法の良し悪しで犬は短命にも長寿にもなります(勿論ある程度ではありますが)。
また犬を飼う上で重要なのは「その犬種の寿命を知る」事と「死ぬまで責任を持って飼い切れるか」です。
特にトイプードルの様な寿命が長い犬はきちんと死ぬまで面倒を見切れるのか、計画を立てて飼うようにしましょう。