犬が怒っている時に見せる行動まとめ。犬の怒りのサインを見抜こう

街中でも犬を見かけると、わあ、かわいい。と近寄りたくなることはよくありますよね。

しかし、犬側の気持ちの表現はどうでしょうか?

実は犬から怒りのシグナルが発されていて、気づかずに近づいたりお家の犬で触れてしまうと噛まれてしまってトラブルになることもあります。

ここではそんなトラブルを避けるためにも、犬が「怒り」を示す時の行動についてご紹介します。

鼻先にしわを寄せる

見逃してしまいがちな怒りのサインではありますが、最初の段階で鼻筋のあたりにしわを寄せることがあります。

まだ興奮状態に陥っているわけではありませんが警戒・威嚇などの現れです。

手を出そうとすると噛まれてしまう場合がありますので、手を出さずに様子を見た方が良いでしょう。

飼い主さんで、この状態を収めたいときは、声をかけたり何か音を立てて、怒りのモードを一度解除し、落ち着かせてあげる必要があります。

他のお家の犬で、触ろうとしてこのしぐさをしていた場合は「触らないで」という意思表示にもなっていますので、触るのはあきらめた方が良いでしょう。

歯ぐきをむき出しにする

鼻先にしわを寄せるのと同様、見逃してしまいがちなサインの一つです。

興奮状態にまでは陥っていない可能性が高いですが、いつでも臨戦可能な態勢ではあります。

よくこのしぐさが、口角を上げているようにも見えて、「笑っている」と勘違いされがちなのですが、怒っているようには見えなくても口元や歯茎が見えるように口を動かしていると危険信号です。

この状態だとすぐに噛まれてしまう可能性があるので、手は出さない方が安全です。

落ち着かせたい場合は、声かけをして落ち着かせてあげるのが良いでしょう。

他所の犬にこのしぐさをされた場合、もっと友好的な関係になりたくてつい「大丈夫」などと声をかけてしまいがちです。

しかし残念ながらその方自身に敵対心や警戒心を持たせてしまった場合、もしくはその犬の性格上そんな気持ちになってしまった場合、その気持ちの対象となる人からの声掛けは、落ち着かせるのに逆効果になってしまうことがあります。

その際は、無視をする、視線を合わせないようにして少し離れるなどして、犬との距離を少し置いた方が良いでしょう。

うなる

このシグナルはどの方でもご存知なことが多いのではないでしょうか。

「ウーウー」という低い声での唸り声は、前述の2つよりも少し怒りのレベルは上がります。

前述の二つがイライラするレベルだとすると、このうなるというシグナルは「やってやるぞ」という意思表示になります。

犬同士であればすぐにケンカが始まる可能性もありますし、人間であっても噛みつかれてしまう可能性もあります。

犬であれば、すぐに起こっている犬から引き離し、人間であれば速やかにその犬からは離れた方が良いでしょう。

興奮状態には陥っていないですが、やはり噛まれる可能性は高いため、飼い主さんでも触れて安心させるのではなく、声をかけて安心させて、怒りのモードからまずは落ち着かせてあげる必要があります。

吠える

さらなる怒りのレベルが上がり、興奮状態に陥っている場合に、吠えが見られます。

完全な興奮状態のため、眼つきも険しく、瞳孔も開かれている状態のことが多いでしょう。

興奮により、我を忘れていたり、普段はお利口な子であっても、コマンドも耳に入らないことが多いため、手を口元近くにもっていったり、口元近くに何かあると噛まれてしまう恐れがあります。

飼い主さんはとにかく犬を落ち着かせてあげる必要があります。

穏やかに声をかけて安心させるというよりは、毅然とした態度で、怒ることを「いけない」と制し、一旦我に返らせたうえで、怒りの気分を入れ替えるためにもその場を一度離れてみると良いかもしれません。

あまりここで逆に怒ってしまうと、さらに興奮をさせたり、怒りを増長させたりしてしまい、逆効果になってしまうこともありますので、怒ることは避けた方が良いでしょう。

犬の怒りのサインを見極めよう

このように怒りのシグナルというのはいくつかありますが、やはり共通して言えるのは、この怒りのモードになっている際は手をむやみに口元へ近づけたり、体へ触れたりしない方が良いということです。

他所の犬であった場合、その子の性格によっては、人間や犬が近づくことによって、怒りのスイッチを入れてしまうこともあるかもしれません。

近づきたい場合、まずは飼い主さんに「触っても良いか」または「犬同士ご挨拶をしても良いか」を確認してみましょう。

また、飼い主さんであっても、慎重に、まずは落ち着かせることから始めましょう。