ボーダー・コリーは、現在でも世界各地で名犬として知られている犬です。

さまざまな犬がいる中で、もっとも高い知能があると言われ、現にコンパニオンとして優れた能力を発揮しています。

日本でも根強い人気のあるボーダー・コリーですが、実際の体の大きさはどのくらいになるのでしょうか。

今回は、ボーダー・コリーの体重や体高、そして成長過程についてご紹介します。

1.ボーダー・コリーはどんな犬?

ボーダー・コリーはイギリスが原産で、多くの場合には中型犬として分類されます。

もともとは放牧犬として、イギリスやスコットランドを中心に広く飼育されていました。

名前にある「ボーダー」というは、イギリスとスコットランドの国境のことを指しています。

コリー種の犬というのはとても働きもので、頭の良い犬が多いと言われています。

ボーダー・コリーにもこうした特徴は共通しており、非常に高い知性を持つことで知られています。

落ち着いた性格で、人とのコミュニケーションを積極的に取ろうとする犬です。

昔から羊を追う放牧犬として、とても実務能力が優れていたのが、このボーダー・コリーです。

優れた運動能力や、忍耐強さや体力なども求められる仕事ですので、意外としっかりとした体つきになります。

では、続いて、具体的な大きさや成長の過程を詳しく見ていきたいと思います。

2.ボーダー・コリーの体の大きさ

一般的なボーダー・コリーの体高は、だいたい45〜54cmくらいです。

可愛らしい印象があるかもしれませんが、体はわりと大きく成長するタイプの犬です。

犬の大きさの分類には明確な定義が存在しませんが、大型犬とされることもあります。

JKCにおける理想的な体高はオスが「53cm」、メスは「53cmより僅かに低い」とされています。

また、体のバランスは均整がとれており、痩せているものは好ましくありません。

しっかりとした体格で、タフさを備えた体躯が優れたボーダー・コリーの姿です。

体重に関しては、15〜22kgになることが多くなります。

体の大きさもさることながら、体重も小さな子どもくらいの重さになります。

飼い始めてから「意外に大きくなってしまった」ということがないように、成長した時のイメージを持っておくようにしましょう。

3.ボーダー・コリーが産まれてから大人になるまで

ボーダー・コリーの仔犬の多くは、だいたい生後2ヶ月から3ヶ月の間に引き取ることが多いでしょう。

このときの体重は、平均すると2〜3kgくらいが普通です。

ちょうどドライフードなどを食べ始める時期でもあり、旺盛な食欲に驚かされることでしょう。

生後3ヶ月から6ヶ月にかけては、急に体重が増えたりすることもあります。

まだ個体差の大きくでる頃ではありますが、だいたい10kg〜14kgくらいになります。

いろいろなものに積極的に興味を持ち、運動量も爆発的に増えてきます。

生後6ヶ月から1年の間の期間は、体重の増加は少し緩やかになってきます。

だいたい生後1年を迎える頃の体重は、15kg〜20kgと大人と変わらない大きさになります。

犬によっては、少し体重が多めに遷移することもあるので、運動量を増やしたりしましょう。

4.成犬期以降の変化

生後1年半くらいまでは、緩やかに成長を続けるボーダー・コリーもいたりします。

しかし、生後1年を過ぎれば、大きな体重の増減はなくなってきます。

最終的には18〜22kg前後で体重の増加は止まるようになるでしょう。

ボーダー・コリーは、見た目の印象よりもガッチリとした体格を持っています。

ですので、毎日の食事や運動量によっては、肥満気味になってしまう子も少なくありません。

成犬期以降の体重の増加というのは、あまり良いものではないので注意するようにしましょう。

また、ボーダー・コリーはセロイドリボフスチン症という脳神経系の病気の好発犬種として知られています。

発病すれば死に至る病気ではありますが、DNA検査によってキャリアの有無がわかります。

発病した場合には2歳くらいから症状が出始めるため、普段の様子に気を付けておく必要があります。

5.しつけのウェイトが大きい犬種

ボーダー・コリーは見た目の可愛さも、もちろん大きな魅了の一つであることは間違えないでしょう。

しかし、それ以上に人々を惹きつけるものとして、その頭の良さが挙げられます。

ペットとして飼育される犬の中で、もっとも賢い頭脳を持つと言われることも多い犬です。

人によく懐くという性格もありますが、ビーダー・コリーは空気を読んだり、状況を判断する能力に優れており、自分で考えて行動することができる犬です。

犬の場合には、こうした性格を独立心が強いという風に表現したりします。

ボーダー・コリーは独立心の強い犬の最たる存在でもあります。

そのため、飼い主のことを自分より立場が低いと考えると、途端に言うことを聞かなくなったりします。

とても賢い犬だからこそ、大人になる前にしっかりと主従関係を覚えさせることが大切になってくるのです。

そうすることで、非常に優れたパートナーとして、やっと本領を発揮できるようになります。

成犬のボーダー・コリーについて知ろう

ボーダー・コリーの外見は非常に愛嬌があり、可愛らしさも大きな特徴だと言えます。

しかし、実際に飼ってみると、しっかりとした体つきに成長する犬種でもあります。

昔から放牧犬として優れた能力を発揮していたというのには、賢さの他にもこうした恵まれた体型があったのかもしれません。

現在ではペットとして飼われることの多い犬ではありますが、そうした生い立ちや特徴も意識しておくようにしましょう。