犬を飼うなら子犬からと思う方が多いと思いますが、子犬の世話はとても大変です。
それこそ、人間の子供の世話をするようにつきっきりで世話をしなければならない時期が何か月かはあるのです。
そこで子犬を飼うときにどのようなことを知っておけば良いのかをご紹介します。
ご飯はふやかして3回に分けて与える
特に2か月台の子犬の場合は、まだカリカリのフードをうまく食べることができません。
また消化機能もできあがっていないので、フードをお湯でふやかしてあげて与えてあげことをオススメします。
それから、ブリーダーさんやペットショップでどのようにフードをもらっていたかを確認して、必ず同じフードを同じ方法で与えるようにしましょう。
いきなりフードを変えてしまうと、体調を崩す原因やフードを食べなくなってしまう心配があります。
慣れているフードを与えて、まずは環境に慣れさせるように心がけましょう。
それから、ふやかしたフードに粉ミルクをまぜたり、ブドウ糖を混ぜたり、体の小さい子犬に必要な栄養素を加えて与えていたという場合もありますので、そういった栄養素を一緒に摂らせてあげるようにしましょう。
トイレトレーニングは最初が肝心
子犬は頻繁におしっこやうんちをします。
人間の赤ちゃんでも生まれてすぐには1日に10回以上のおむつ替えをするのと同じで、子犬も排尿や排便機能が未発達なのですぐにおしっこをしてしまいます。
部屋飼いをする場合は特に、最初の1ヵ月で徹底的にトイレの場所を覚えさせるようにトレーニングしましょう。
犬はおしっこをしたくなると、床やじゅうたんの上をクンクンしながらくるくると回り始めます。
そのような行動をとったときには、最初のうちはトイレへ運んであげて、トイレシートの上でできるまで待ちましょう。
その間は部屋に出てこられないように、ケージなどでトイレだけの部屋を作ってあげると良いでしょう。
そしてそこでおしっこをすることができたらいっぱい褒めてあげて、また部屋に出してあげます。
それをとにかく繰り返し行って、トイレ部屋でおしっこをすると良いことがあると覚えさせましょう。
トイレでおしっこをするようになってきたら、今度はトイレまでの道のりを誘導してあげましょう。
ポイントはとにかく失敗させないことです。
最初のうちは後を追いかけるようになるとは思いますが、最初に努力をすることで後で大きな成果を得ることができます。
それからもし失敗してしまってもまだ子犬なので叱らないで、サッと片付けてあげましょう。
根気よく、でも確実にトイレを覚えてもらうためにも最初はついてあげると早く覚えてくれます。
適切な温度調節をしてあげる
これも人間の赤ちゃんと同様で、子犬は自分で体温調節をうまくすることができません。
春や秋など過ごしやすい季節でしたらエアコンでの管理は必要ありませんが、真夏と真冬は適度な温度に調節してあげる必要があります。
特に小型犬の場合は、部屋の気温に体調が左右されやすいので注意が必要です。
そして真夏は最も危険な季節で、熱中症で亡くなってしまう犬がたくさんいるのが現状です。
夏にでかける場合、留守番している犬のためにエアコンはつけたままにしてあげるようにしましょう。
設定温度は26度から28度で良いでしょう。
あまり冷え過ぎでもよくありませんので、人間の適温で設定してあげるようにしましょう。
真夏のエアコンなしの室温は40度以上になることもありますので、犬を置いたままエアコンもつけないで出掛けるのは絶対にやめましょう。
寒さには強い犬種も多いですが、チワワのような極小の子犬などは寒さで命を落とす場合もありますので、エアコンを適度な温度設定でかけてあげるようにしましょう。
いろいろな刺激を体験させる(社会化)
子犬の社会化は最近よく知られるようになりましたが、子犬は生後4週間から12週間の間に体験する経験が、生きていく上での基盤になると言われています。
この12週間の間に、人とも触れず、外にも出さず、家の中だけの刺激で生活させてしまうと、その後外に出した時に他の犬や人に向かって吠えたり、車やバイクの音に吠えたり、怯えたり、散歩もきちんとできないような犬になってしまいます。
2か月頃から外の刺激にたくさん触れさせて、色々な世界を体験させてあげることが大切です。
もし予防接種が終わっていない場合は、キャリアケースや抱っこをして外を散歩してあげるだけでも十分に刺激になります。
子犬に見させること、感じさせることが大切です。
子犬を飼おう
子犬育ては人間の赤ちゃんを育てるのと同じです。
食べやすいご飯を与え、トイレを教えてあげ、空調管理をしっかりとし、社会化経験をさせ、そしてその中でたくさんの愛情を与えてあげることが健全な子犬の成長には必要なものです。
こうした世話をする中で、徐々に子犬と飼い主との信頼関係もできあがり、それができて初めてしつけが定着すると考えておきましょう。