子犬の成長にドッグフードは欠かせません。

食べるなくなる事で未発達な成犬となり、精神面、肉体面でいろいろな問題が起こります。

この重要なサインをいつも見逃さずに飼育し、もし万が一フードを食べない状態が続く様であれば、下記の原因を見直し早急に解決する必要があります。

居住環境が原因

子犬は、自分の周りに起こるあらゆる事が初めての体験ですから、神経が大変敏感な状態です。

少しでも状況が変わると、大きなストレスとなり、フードを食べなくなる事があります。

よくあるのは、子犬の居住環境の変化です。

突然、別の部屋や場所に移される、新たに何かを子犬の居住スペース近くに置いたりすると、子犬は警戒心が非常に強くなり、食欲が減衰します。

また、使っていたフード入れや水入れの器を変えることも、ストレスになります。

何かがいつもと違うことにものすごく神経質になります。

なるべく居住環境になれるまでは、子犬の周辺にあるものも変えないように、静かに見守ります。

窓の近くに子犬のスペースがある場合は、外音にも注意します。

頻繁に車が通ったりする音や、工事で大きな音を立てている様な環境は好ましくありません。

眠っているときは室温に注意しながら、窓を閉めるなど、落ち着ける空間にし、できるだけ部屋の隅に寝床を置くようにしましょう。

室温や湿度が原因

犬の体温は、人間と比べると比較的高く、平均39度程度あります。

人間と同じ感覚で部屋の温湿度を調節すると、子犬に著しく不快な環境を作ることになり、食欲が減衰する可能性があります。

人間で快適な室温が、犬の場合少し熱く感じますから、部屋の気温は常に温度計を置いて管理するなどが必要です。

子犬の場合はまだ体温調節機能が働きませんから、さらに注意が必要です。

もちろん、夏場/冬場などの季節はエアコンによる温度調節が必須です。

理想的な温度は、24℃~26℃です。

また、湿度も重要です。

あまりに多湿な環境は体調不良を引き起こします。

理想的な湿度は50%程度です。

フードが原因

発育途中の子犬のフードは、与え方にも注意が必要です。

子犬は歯や胃腸が未発達ですから、ドライフードなど硬いものは与えず、温水でドライフードをふやかして、人肌程度に温めた状態で与えます。

急にフードを別メーカーのフードに変えることも、ストレスになります。

犬は本来保守的な動物ですから、全く違うフードを突然与えられても警戒心が強くなり、それが毎日続くとストレスになります。

子犬をブリーダーやペットショップから購入した場合は、今まで使用していたフードと同じものをなるべく継続するか、切替が必要であれば、今まで使用していたフードと、新しく変えるフードの割合を9:1、8:2、7:3と少しずつ変えていく事が必要です。

体や好みに合わないフードを与えることで、食欲不振につながります。

少しでも以前より食べなくなったかもという兆候があれば、以前のフードに戻すなど、今より食欲減衰が無いようにします。

また、おやつをあげたくなりますが、あげ過ぎにならない様に最小限にしておきます。

大事なのは主食です。

食事中の見守り方が原因

初めて子犬を飼うと、普段のしぐさや食事の時など、いつもジロジロと見ていたくなりますが、子犬からすると、とても気になって食事ができなくなります。

自分の食事を狙っているのでは?という本能的な警戒が働いて、フードガードを引き起こす原因になります。

食事を与えるときは、静かに見て見ぬふりをします。

運動不足

人間でも同じ場所に閉じ込められたままでは退屈で、精神的にも参ってしまいます。

子犬も同様で、普段同じ場所に閉じ込められて、適度なリフレッシュがなければ、食欲不振につながります。

適度に子犬用のおもちゃで遊ばせてあげるなど、運動によるリフレッシュも必要です。

しっかり遊んで、いっぱい食べる事が理想です。

病気が原因

とても注意が必要な事に、病気になっていないかどうかがあります。

ブリーダーや、ペットショップから購入して迎え入れる初日に、必ず獣医から健康診断を受けて、問題がないかどうか確認します。

人間と同じように、体調が悪いと食欲もなくなります。

2-3日続く様であれば、かかりつけの獣医に診てもらう必要があります。

子犬のうちは、頻繁に便を排泄します。

その便に異常が無いかどうかが、体調が悪いかどうか見分ける一つのポイントになります。

小便の色は通常、黄金色です。

また、大便であれば、湿り気があり、形がある便が健全な便です。

下痢していたり、血が混じっていたりする場合は、体に異変があるサインですから、獣医に診てもらいましょう。

子犬がエサを食べない原因を取り除こう

子犬に注意するべきことはたくさんあります。

できれば経験者の方の意見や獣医の指示を仰ぎながら、体調に最大限注意を払いましょう。

少しでも「異変かも」と感じたら、迷わず相談して対処を行えば、子犬は健やかに成長していきます。

毎日の事ですから、客観的な視点を失わない様に、日々の出来事を記録していきましょう。

そうすればあなたの良きパートナーになれます。