子犬と一緒に暮らしていると、勝手にニヤニヤしてしまうくらい可愛くて仕方ないと思う方は沢山おられると思います。
また、その笑顔や嬉しそうな顔を見て、子犬も「嬉しいな」「遊んで欲しいな」という気持ちが高まり、噛んでしまいます。
犬の嬉しいという表現や大好き、甘えたいなどの気持ちの表現に「噛む」というしぐさがあります。
小さいころは多少噛んできても痛くないですが、成長と共に力加減も変わってきて最後には本当に噛まれて痛いのに止めてくれないといった状況になってしまいます。
そこで、子犬の噛み癖を直す方法をご紹介します。
基本は褒めて伸ばす
人間の子どもでもそうですが、怒って教えるのと、褒めて教えるのと比べると褒めて教えたほうが断然、覚えてくれます。
嬉しい、その気持ちに答えたい。と思う気持ちから行動が変わってくるということですよね。
子犬も人間の感情に良く似ていて表現豊かな生き物なので、特に嬉しい、自分を見て欲しい、笑って欲しいなどの気持ちが強く怒って教えるよりも断然、褒めて教えるほうがしっかりと覚えてくれます。
まずは、噛んできた時は、声で「ダメ」というわかりやすい言葉で表現し、噛む事を止めるように表現します。
普通のしゃべり声でいうよりかは、少し緊迫感を出すようなピリッとした雰囲気を作り、噛むのを止めたときに「偉いね~」とオーバーリアクションで褒めます。
この時、頭や体を撫でるなど、体感でもわかるような嬉しい表現をします。
そうすることで、噛まなかったら褒めてもらえるという印象を強く残します。
表情で表現
犬はよく観察していると、人間のことを良く見ています。
特に自分の大好きな人のことは、穴が開くほどに観察したり見ています。
犬が噛んだときは、犬と真正面に座り目をじっと見て、表情を無くします。
冷たい無表情のちょっと怒った目をします。
犬は、今、どんな状況なのかを雰囲気や目や顔の表情などの見て理解しようとします。
噛まなかったときに、冷たい無表情から、一気に嬉しいにこやかな表情で子犬を思いっきり褒めます。
その時に、頭を撫でたり体を撫でたりして、最大限の表現で褒めます。
そして、また噛んできたら、喜びと一転、冷たい表情に変えます。
そうすることによって、わかりやすい表現を子犬は覚えていきます。
メリハリのある表現の方法は、子どもに教えるときと同じだと思ってもらうとわかりやすいかもしれません。
噛んだときにリアクションしない
例えば子犬が嬉しくて噛みます。
メリハリに無いような普通と変わらないトーンでしかったり、お尻や頭を叩いたりすると、怒られているといった意識より「遊んでくれた」「変化があった」と勘違いしてしまいます。
今、怒られているのか、遊んでいるのかという違いが子犬にはわかりにくいのです。
ですので、噛んだときはなるべく動きのないようにしてください。
逆に噛んだ時に大きな声で「痛い」と表現したりすると、噛んではいけないムードとして覚える犬もいますが、根底には恐怖を植えつける事になります。
成犬が思いきり怪我をするほど噛んでしまったときには有効ですが、子犬のしつけとしては恐怖を与える叱り方は、あまりオススメしません。
犬は賢い生き物なので、今の現状をわかってもらうといった意味で、噛んだときは動きを止めて、してはいけないことをしたという現状を覚えさせる方が、大人になっても噛まない犬になります。
噛んだら離れる
あまりにも噛みグセが直らない場合は、噛んだら犬と離れるというしぐさを繰り返します。
一度でも噛んだら、犬から離れます。
室内で飼っている場合は、噛んだらすぐにお家に戻ってもらいます。
そうすることで、犬は噛んだら遊んでもらえない、お家に入れられてしまうということを覚えます。
この場合、噛んだときに「止めて」「痛い」といったワンクッションのアクションがより有効になります。
噛んだからといって、何も言わずに離れるだけでは、リアクションとしてはわかりにくいので、犬にはまったく理解ができないため覚えません。
必ず、やってはいけないことをしたという雰囲気を犬に感じてもらってからお家に入れたり、離れます。
そうして繰り返し教えることで、噛んだら大好きなご主人さまが離れてしまうと覚え、噛む事を止めていきます。
根気がいりますが、まだまだ子犬なので覚える能力も弱い生き物なんだという気持ちで教えていくと、覚えてくれます。
大きなリアクションで子犬の噛み癖を直そう
子犬はよく噛むものなので、しつけできるものかなと不安に思ってしまうかもしれませんが、基本的には犬に覚えてもらうための繰り返し作業です。
暴力や恐怖では覚えづらいということをしっかり覚えておきましょう。
犬はリアクションなどで感じる動物なので、なるべくわかりやすい動作でメリハリをつけた表現が一番覚えてもらえるので、ぜひやってみてくださいね。