子犬はコロコロしていて、歩き方もぎこちないそんな姿がたまらなく可愛いとお思いの皆さんは沢山おられると思います。
そうして、子犬と遊んでいると気分も高まり、子犬は躊躇なく甘噛みをしてきます。
子犬のときは痛くなくても、成長と共にだんだん痛くなって、最終的には攻撃性あるものへと変わってしまいます。
そもそも、子犬の甘噛みはどういった心理なのでしょうか。
子犬が甘噛みしてくる心理をご紹介します。
甘えたい表現
子犬は飼い主と遊んでいるとき、本当に楽しそうですよね。
遊んであげれば遊んであげるほどに、子犬の気持ちでは「嬉しい」「大好き」「もっと遊んで」といった要求の気持ちが強くなってきます。
そういった、自分を受け入れて欲しい気持ちの表現のひとつとして、甘噛みというしぐさになっています。
子犬のころは痛くないように優しく噛んでくることから、少しは噛んではいけないという気持ちがあるようですが、気持ちが強くなってくると、力加減もだんだん強くなってきます。
犬は、相手の体を噛むコミュニュケーションをとろうとします。
ですので、痛めつけたい気持ちで噛むというよりかは、噛んで相手を確かめると同時に、この気持ちを受け入れてほしいといった甘えたい願望が強いので、そういった表現になるようです。
嬉しい表現
犬は嬉しいとき、吼えたり体を曲げてうさぎのように飛び跳ねたり、感情が高まると噛みます。
悲しいときにはせずに、大概は嬉しいときや興奮したりしたときに噛むことが多いです。
嬉しい気持ちになると安心しやすいといった傾向から、子犬も噛むことで嬉しい表現・安心する表現として、手っ取り早い甘噛みになるのではないかと考えられています。
また、口を使ったコミュニケーションの一つとも考えられているので、嬉しいと強く感じたときに、声を出す以外に手など人間のように体で表現しにくいため、口の表現の一つとして使おうとします。
傷つけようと思っていないので、本当にちょっと痛いかなくらいの噛み方というところも、意外とちゃんと考えて噛んでいるのかもしれませんね。
噛んでもいい?階級順位
犬は群れで生きていた社会性のある動物なので、生まれもって「階級順位」というものを意識しています。
どちらが上なのか、どちらが強いのかをいつも確認しながら、自分の位置はどこなのかを動物的に子犬の頃から考えているので、噛みながらも「ここまではいいのか」「許してくれるのか」「ダメなのか」などを確認しているとも言われています。
ですので、噛んだときになにも反応がなく、そのままにしていると「噛んでもOK」というサインを出してしまうことになるので、犬はあなたが自分よりも下だとどんどん位置づけします。
自分より下だと思った場合は、今まで甘噛みだったのが、どんどん力加減が強くなって噛んでもいい相手、自分より弱い相手と認識されてしまうことがあります。
犬を飼う上で、従順関係はとても大切になってきますので、こういった心理も知っておく必要があります。
歯がかゆくて噛む
子犬のときはまだ赤ちゃんの歯なので、噛んでも痛くないのですが、生え変わりのときは人間と同じで痛かったり痒かったりします。
その感情をコントロールできなくて、やむなく噛んでしまっていることがあります。
子犬の成長の過程をわからずに怒ってしまうと、犬は混乱してしまったり、信頼関係にヒビが入ってしまうこともあるので、あまりに噛む場合は、様子を見ながら、犬用のガムや固いオヤツなどをあげてみましょう。
手を噛む事から気をそらして、噛み癖にならないように誘導してあげるのもしつけの一つです。
ガムを噛んでいてもまだ手を噛む様なら、歯の問題ではないのかもしれません。
気になるようでしたら、犬の歯の観察や、簡単な歯磨きをしてあげるのもコミュニケーションとしていいかもしれません。
ストレスの表現
子犬のときに可愛いからと、毎日体を触られ続けると、犬にとっては強いストレスになります。
遊んでもらう時間にしっかりコミュニケーションを取り、しっかり休ませてあげることで心身共に健康に育ちます。
特に小さなお子さんや子どもが触るコミュニケーションは、犬にとっては不快なことが沢山あります。
例えば、毛をむしられたり、尻尾を握られたり、体を不自然な形で持ち上げられたり、大きな声を上げられたり。
子供にとっては嬉しい表現の一つなのですが、子犬にとっては疲れてしまったり、嫌な気持ちにさせたりする行為が多いのです。
こういったことに気づかずにいると、犬はストレスが溜まって、ぶつけやすい人に噛むという形でイライラを表現するようになります。
甘噛みがひどいなと思ったら、こういったことがないか、一度考えてみてください。
なぜ子犬が甘噛みしてくるのかを分かってあげよう
動物は言葉を話さないので、どんな気持ちなのかということがわかりにくいので頭を悩めてしまうことがありますが、よく観察していると見えてくるものや犬なりのサインなどがあります。
観察するかによって、心を早く通わすことが可能となってきますので、すぐに怒るのではなく、様子を見てあげることがポイントです。