飼い始めた時は臭いが気にならなかったのに、1週間2週間経ったら子犬の臭いが気になり始めたということは、意外とよくある話です。
子犬の臭いの原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか。
今回はその対処法をご紹介します。
エサを変えてみる
子犬の場合、月齢が低いとエサをふやかしたり、パピー用のエサをあげていることが臭いの原因であることも多いです。
エサも合う合わないや、臭う臭わないがそれぞれの個体によって違ってくるので、長い期間をかけて合うエサを探しましょう。
あまり頻繁にエサを変えることは犬にとっては良くありません。
特に子犬だと、エサの種類を変え過ぎた事で食べなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
ある程度大きくなればエサをそのまま与えることができるようになるので、そうしたら体臭が減ることもあります。
子犬にストレスがかからないように、エサを切り替える場合も少しずつ前のエサに新しいエサの割合を増やすようにして、1週間ほどかけて切り替えるようにしましょう。
シャンプーする(その際肛門膿を絞る)
子犬の場合、糞尿にまみれて体臭がひどいということも多くあります。
トイレシートを汚してしまっているのにその上に座ってしまったり、うんちやおしっこを踏んでしまったり、寝床におしっこをしてしまってそのまま寝てしまったり、子犬のうちはやりたい放題やってしまう子もいます。
そうした場合は臭いの原因がはっきりしていますし、排泄物がつきっぱなしでは不衛生でもあるので、シャンプーをしてあげるようにしましょう。
ただし、あまりにも月齢の低い2か月以内の子犬や、予防接種を受けたばかりの子犬、体調のすぐれない子犬はシャンプーをすることによって大きな負担がかかってしまうので避けましょう。
シャンプーをする目安は、3ヵ月以上の子犬で予防接種が終わってから1週間が経っていることです。
そして、シャンプーするときには、肛門にある肛門膿を一緒に絞ってあげると良いでしょう。
犬には肛門に肛門膿という袋があります。
ここに臭いの原因となる分泌物が溜まるようになっているので、シャンプーの時に絞ってあげると分泌物が押し出されて臭いの原因がなくなります。
初心者では少し難しいので、最初はプロにやってもらってコツを教えてもらっても良いでしょう。
また、うんちやおしっこは主に足についている場合が多いので(トイレでおしっこやうんちをしても踏んでしまうとついてしまうため)、足だけ洗ってあげるなどの方法も負担が軽く良いでしょう。
こまめにトイレ掃除をする
子犬はトイレであっても平気で横になったり眠ってしまったりします。
そのせいで毛に排泄物がついてしまい、臭いの原因となってしまうことが多いです。
特にロングコートの子犬にうんちが絡まってしまうとなかなか取れないので、排泄物をすぐに片付けることも子犬の臭いの軽減になります。
家にいて世話ができる状態にあるときにはまめにシートを変えてあげたり、トイレを洗ってあげるなどして清潔に、臭いのない状態を保つように心がけましょう。
臭いの原因は口や耳であることも
シャンプーをしてもどうも臭いが気になるといった場合は、口や耳が原因かもしれません。
口臭がきついと感じるときは、子犬に歯磨きをしてあげましょう。
人間も歯磨きをしないと口臭がきつくなりますが、犬も同じように口臭がきつくなることがあります。
犬の歯磨き用手袋など、人間が歯磨きをしてあげやすいグッズも多くあるので、うまく活用して口臭を軽減させてあげましょう。
虫歯予防にもなりますし、歯磨きは慣れさせておくと良いでしょう。
それから垂れ耳の犬種に多いトラブルですが、耳が臭うという犬もいます。
垂れ耳だと耳の中の通気性が非常に悪いので、湿ってしまい菌が繁殖しやすくなって臭いがするようになってしまいます。
特に垂れ耳の犬種は1週間に1回はきちんと耳掃除を行ってあげて下さい。
それを怠ると耳の病気の原因にもなりますし、体臭の原因にもなってしまうので気をつけてあげましょう。
こまめなブラッシングを
こまめにブラッシングをすることは、古い毛を取り除くことができて、通気性がよくなるので臭いの軽減につながります。
できれば毎日ブラッシングをしてあげて、皮膚や毛の状態、汚れはないかもつれはないかなど、きちんと観察してあげながらブラッシングを行うようにしましょう。
子犬の頃から慣れさせておくとあとあと楽ですし、病気の早期発見にもつながります。
臭い軽減のためにはブラッシングは必須事項です。
子犬の臭いを軽減しよう
以上のように子犬の臭いに対処する方法はたくさんあります。
一度に全てを試すのは難しいですし、子犬にもたくさんのストレスが溜まってしまうので、少しずつ可能性のあるものから試していき、子犬の様子を見ながら進めていくようにしましょう。
いきなり子犬の嫌がることを無理やりやってしまうと、今後世話をするときにやらせてくれなくなってしまうので、嫌がるときは無理にやらないように、慣れさせていくことが大切です。