一般的に、犬はチーズを好んで食べると言われています。

しかし、チーズが犬にとって食べて良いものなのかどうかを知らないと大変なことになります。

そこで今回は、犬にチーズを与える時の注意点をご紹介します。

あげる量に注意

人間が食べるように作られているチーズは、犬にとっては塩分が多いので体を壊す原因になります。

どうしても人間用のチーズを与える場合は、ごく少量(小指の爪の先くらいのサイズを1かけ程度)にしましょう。

塩分が多めで味が濃いので、犬は与えれば与えるほど食べてしまいます。

また、味を覚えてしまうと催促するようになってしまうので、たまに与える程度が良いです。

チーズの中でも比較的塩分の低いモッツアレラチーズ、カッテージチーズ、クリームチーズを与えるようにすると、塩分を気にしすぎることもないので与える場合は用意しておくと良いでしょう。

犬用チーズというものも売られていますが、人間のチーズ並みに塩分が含まれているものもあるので、しっかりと表示などを確認して味見をしてあげる必要があります。

犬用よりも先ほど紹介した3種類のチーズの方が塩分量が少ないという場合もあるので、注意が必要です。

アレルギーがないかどうか見極める

稀ではありますが、乳製品にアレルギー反応を示す犬がいます。

症状としては、皮膚が赤くかゆくなってきたり、目が充血する、毛が抜ける、下痢や嘔吐をするなどがあります。

軽度の場合は気づかない場合もありますが、食べてすぐに上記のような症状が出た場合はすぐにチーズを食べさせるのを止め、動物病院を受診するようにしましょう。

アレルギーは重度なものになると命に関わる危険もありますので、初めて食べさせるものはごく少量にし、できれば病院が空いている日の朝などに与えると、もしもの場合の対処をすることができます。

チーズの成分とよい影響

塩分の多いチーズではありますが、多くの栄養素も含まれています。

たんぱく質やビタミンが豊富に含まれていて、さらにカルシウムや鉄分が含まれています。

乳製品なのでカルシウムが多く含まれていることは想像できますが、それ以外にもたくさんの体を作る栄養素が含まれているのです。

特に鉄分は貧血を予防したり、体の血を作る栄養素として非常に重要です。

このようにチーズの成分だけを見てみると、とても体に良い食べても良いものと判断することができます。

だたし与える量には注意が必要であることは忘れないようにしましょう。

与えすぎると起こる病気

チーズをたくさん与えてしまったり、勝手に食べられてしまったりした場合は、どのような危険性があるのでしょうか。

チーズをたくさん摂りすぎると、塩分の過剰摂取になり、高血圧や腎臓障害、心臓にも負担をかけてしまうというリスクがあります。

元々上記のような疾患を持っている犬や高齢の犬には、塩分の高いチーズは与えない方が良いでしょう。

もし与える場合は獣医師に相談してから与えるようにしましょう。

それから、チーズは脂質が多くカロリーが非常に高い食べ物です。

そのため一度にたくさん与えたり、毎日毎日与えていると肥満になってしまう可能性があります。

また、おやつにチーズを与えることによって食欲が落ち、栄養の偏りを引き起こしてしまう原因にもなります。

どの食べ物にも当てはまることではありますが、与える量は適量にして、食事に影響のない量と時間を考えることが重要です。

それから、与えすぎによる嘔吐や下痢の症状もよく見られるので注意が必要です。

トレーニング時などに与えるなど工夫をする

チーズは臭いが強い食べ物なのでたいていの犬は食いつきます。

そのためトレーニングのご褒美、それもとても難しいことや普段苦手なことができたときの特別なおやつとして用意しておくと、犬のモチベ―ションもあがり、チーズを適量与えることができるなど良いことがたくさんあります。

日常的にチーズを与えるよりも、特別なご褒美として与えるようにすると良いでしょう。

どんなに犬が大好きな食べ物でも、与えすぎると命を奪いかねない病気にしてしまうこともあります。

飼い主は犬の健康状態を管理する責任もあるので、しっかりと与える量を決めてあげてください。

犬にチーズをあげる時は塩分と量に注意

チーズはとても美味しいし、チーズが大好きという犬も多いとは思いますが、塩分が高く食べ過ぎると様々な病気を引き起こしてしまうこともあります。

与えるのはほんの少しだけ、塩分の少ないチーズを与えることを意識して与えるようにしましょう。

また、チーズをご褒美としてうまく利用し、犬とのトレーニングを有意義なものにしていくと、ご褒美の効果も高く犬の健康にも支障がない範囲でチーズを与えることができます。

食べさせ過ぎには十分に注意しましょう。