犬にはドッグフード。
そんな固定観念に捕らわれてはいないでしょうか。
犬と人間の関係も少し昔とは変わり、番犬から家族の一員となりつつあります。
大切な家族だからこそ、食べ物にもこだわりたい。
長生きしてほしい。
では、いったい何をあげれば良いのでしょう。
私たち日本人に馴染みの深い米をあげることは、どんな効果があるのでしょうか。
そしてそれによる注意点はあるのでしょうか。
毛ヅヤがよくなる
ご存知のように米は栄養価が豊富です。
特に日本の米のような良質な炭水化物を摂ることで、体細胞の生まれ変わりは活性化されます。
犬にもその効果は見られ、どんどんキレイな毛に生え変わります。
3ヶ月もすれば、毛にツヤがでてくるでしょう。
体力がつけられる
栄養価の高いものを食べると体力が向上するのは当然ですが、ここでは米の食べやすさに注目します。
老犬で歯が弱ってきた場合、固形ドッグフードは食べづらく、どうしても食欲が落ちてしまいます。
そんな時に炊いた米をあげるとどうでしょうか。
炊いた米だと柔らかく、そんなに噛む力がなくても簡単に飲み込むことができます。
これだと、老犬であっても高い栄養価を摂りつづけることができます。
いつまでも元気な犬でいてもらうためにもオススメの食事法です。
人間と同じものを食べることで、絆が深まる
昔から、「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますよね。
それにより一種の繋がり・絆が生まれることの意味合いですが、それは犬と人間でも同じではないでしょうか。
犬は時に、人が食べているものを食べたいと言いますよね。
食べられないものもありますし、しつけの観点からも甘やかせ過ぎるのは良くないですが、ぜひ米だけでもあげてみてください。
それこそ、「同じ釜の飯を食う」仲になり、今まで以上に犬との絆を深めることができるのではないでしょうか。
米のとぎ汁も飲ませてみる
米を洗う時に出るとぎ汁。
そのまま流してしまう人がほとんどかと思いますが、犬の水に少し入れてみてください。
水の臭みがとれ、まろやかになることで水道水より飲みやすくなります。
少し味もつきますので、犬にも好まれます。
また、米のとぎ汁にも栄養価は入っていますので、米を食べることとの相乗効果が出ると考えられます。
ただし、米のとぎ汁は好き嫌いが出ることが考えられますので、急にたくさんの量をあげるのではなく、まずはいつもの飲み水に少量を混ぜてあげてください。
大丈夫なようでしたら、量を増やしてみると良いでしょう。
あげる量には注意を
高栄養なものを、ドッグフードと同じ量あげ続けると、太りやすくなってしまいます。
そのため、1食だけ置き換えるなど、あげすぎには注意が必要です。
食事のバランスを考える
ドッグフードなど、市販の食べ物は色々な栄養素が考えられており、特に飼い主さんが意識することはないと思います。
一方、米は飼い主さん手作りの食べ物になるので、栄養バランスには注意する必要があります。
米だけをあげるのではなく、消化の良い野菜も混ぜ込んであげたり、少しサラダ油で全体を炒めてあげたりすることで、バランスの良い食事を心がけてあげましょう。
ただし、塩分や脂質の摂りすぎには注意しましょう。
体の大きさ・年齢・犬種によっても様々ですので、適切な量は確認してからあげた方が良いでしょう。
米が美味しくてドッグフードを食べなくなってしまう
本来は人間の食べ物ですから、美味しいご飯を食べてしまうと以前のドッグフードは食べたくない。と思う犬もいます。
そのため、食べさせるときはまずはドッグフードと半々にしてみたり、ご飯を朝食べたら夜はドッグフード、というようにどちらにも慣れさせておいた方が良いでしょう。
食器は清潔に
ドッグフードと違い、米は湿度・粘着性がある食べ物ですので、食器が汚れてしまいます。
そのまま放置すると、米がこびりついたり、湿気の多い季節には腐ってしまったりすることも考えられます。
そうならないように、米をあげた場合は食器を水洗いするなど、清潔にしてあげてください。
一応獣医さんにお米をあげて良いか確認しよう
注意点はあるものの、そこは飼い主さんがコントロールしてあげれば、米をあげることのメリットは大きいです。
栄養バランスを思うと、少し調理が必要になるなど、ドッグフードをそのままあげるよりは手間がかかってしまいます。
しかし、大事な家族・パートナーである犬には、ずっと健康で長生きしてほしいですよね。
そのためには、飼い主さんの努力も必要不可欠です。
ぜひ、大切な犬のためにも、いま一度、食事について考えてみてあげてください。
もちろん、犬種や個体差にもよるため、一度はかかりつけのお医者さんに、食事に米をあげて大丈夫かどうか、聞いてみてくださいね。