ゴーヤは独特の苦みが特徴的な野菜です。
最近は沖縄以外でも、全国的にスーパーで出回っているゴーヤですが、犬が食べても問題は無いのでしょうか?
犬にゴーヤを与える事で得られるメリット、そして注意点をご紹介します。
犬にゴーヤを与えても大丈夫?
ゴーヤを美味しそうに食べる犬もいますが、そもそも犬がゴーヤを食べても体に問題は無いのでしょうか?
犬は食べると中毒を起こす食材があります。
代表的なのがニンニクや玉ねぎ、チョコレートです。
中毒を起こす危険性のある食材を与えると、吐き気や下痢とった症状だけでなく最悪の場合、死亡してしまうケースがあるので注意が必要です。
ゴーヤはというと犬が食べて、中毒を起こすような栄養素は含まれていません。
ですのでゴーヤは、犬に与えても問題の無い野菜です。
ゴーヤには犬の体に良い栄養素が豊富
ゴーヤに含まれる主な栄養素は、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・βカロテン・カリウムなどです。
ビタミンB1・ビタミンB2は皮膚や粘膜を、正常に保つ効果があると言われています。
ビタミンC・βカロテンは抗酸化作用が高く、老化防止や免疫力アップの効果が期待出来るビタミンです。
カリウムはむくみを解消する作用があります。
このようにゴーヤは体にいい栄養素が、豊富に含まれている野菜です。
犬も食べる事でこれらの効果を得られると考えられます。
成犬はもちろん食が細くなった高齢犬の栄養補給に、ゴーヤはオススメです。
ゴーヤの犬の便秘解消の効果
ゴーヤは食物繊維を多く含む野菜でもあります。
100gあたりに6.5g程度とゴーヤは、食物繊維をたっぷり含んでいるのが特徴です。
便秘で悩んでいる犬も、食物繊維を多く摂る事で便のかさが増したり、食物繊維が腸を刺激する事によって、便通の改善が期待出来ます。
ただ、食物繊維の多い野菜は消化不良を起こし、吐き気やおう吐を起こすケースがあるので注意しましょう。
また、食物繊維の摂り過ぎによって、下痢になってしまう恐れもあります。
元々、便が緩い犬の場合は特に下痢を起こしやすいので、この点も注意が必要です。
犬の夏バテや食欲不振の解消にゴーヤ
夏になると暑さで夏バテを起こしたり、食欲不振になってしまう犬も多いでしょう。
夏バテや食欲不振の対策としても、ゴーヤはオススメです。
ゴーヤに含まれる「モモルデシン」という成分は、ゴーヤ独特に苦み成分でもあります。
このモモルデシンは胃液を増やしたり、胃腸の粘膜を保護する作用、そして食欲増進の効果があります。
犬に与えると食欲不振が改善できるかもしれません。
また、モモルデシンは肝機能をアップする作用もあり、疲労回復にも効果的です。
暑さで疲れている犬の健康維持に、モモルデシンを含むゴーヤはオススメです。
犬にゴーヤを与える際の注意点
犬の健康維持に有効な栄養素や成分を豊富に含むゴーヤ。
しかし、与え方を間違ってしまうと、かえって健康を害してしまう事があるので注意しましょう。
ゴーヤは食物繊維が多い野菜です。
便秘解消の効果もありますが、与えすぎてしまうと下痢を引き起こしてしまうかもしれません。
また、生のままだと消化不良を起こしやすいので、加熱して与える事をオススメします。
この時、薄くスライスりたり、こまかく切ると消化しやすくなるのでオススメです。
与える量は体重などによっても変わりますが、10グラム程度を目安にしましょう。
薄く半切りしたゴーヤのスライス、2枚程度が10グラムです。
ゴーヤへのアレルギーには注意が必要
犬の食事で気を付けたいのがアレルギーです。
ゴーヤはきゅうりやメロンなどと同じ、ウリ科の野菜です。
以前、ウリ科の野菜でアレルギー反応が出た事のある犬には、与えないようにしましょう。
ゴーヤがアレルゲンとなっていると、食べた時に目や目の縁が充血したり、皮膚に痒みが出る、嘔吐や下痢などを起こします。
今までゴーヤをはじめとするウリ科の野菜を食べた事の無い犬に与えるのであれば、少量から試してアレルギーが出ないかどうかチェックしましょう。
犬へゴーヤを無理に与えない
健康に良いゴーヤを食べさせたいからと、無理に与えるのは止めましょう。
ゴーヤには強い苦みがあります。
この苦みがクセになってゴーヤが好きになる犬もいますが、やはり苦みが苦手という犬の場合、食べるのを嫌がるでしょう。
嫌がっているのにも関わらず、無理やり口の中に入れたり、細かく刻んでフードの中に入れるなどすると、飼い主に不信感を持ってしまうかもしれません。
また、ゴーヤを食べさせられる事がストレスとなり、食欲が減ったり病気になってしまう事も考えられます。
健康のために食べて欲しいと思っても、嫌がっている時には無理に与えないという事が大切です。
犬にゴーヤは正しく与えよう
ゴーヤを犬に与える事で色々なメリットを得られます。
健康や長生きの為に、オススメしたいゴーヤです。
ですが、正しく与えないと下痢を起こしたり、アレルギーの症状を引き起こすケースもあります。
ゴーヤを犬に与える際は、犬の様子をしっかり観察して、体調などに変化が無いかチェックしましょう。