犬も、冷えてしまったり、老化が進んでしまったりすると、お腹の調子を崩してしまうことがあります。
下痢が続いてしまうと脱水症状に陥ったり、血便を出してしまったりすることもあるので、できるだけ早く対処してあげたいものですね。
そこで今回は、犬が下痢の際にあげると良い食事をご紹介します。
さつまいもを入れる
下痢をしているとき、腸の中で糞が固めるための食物繊維を食べさせてあげると治ると言われています。
確かに、ドックフードにプラスして食物繊維を食べさせてあげることでお腹の中で糞がしっかりと固まってくれ、腸の中を掃除してくれるのでお腹の調子を整えることができます。
さつまいもを使ったおやつなども売っているので、適量であれば犬が食べても問題がない食材ですし、さつまいもは味付けをしなくても甘くて良い香りがするので犬も好んで食べてくれるでしょう。
注意点は、皮をむいてしっかりと火を通してあげることです。
子犬や老犬の場合は消化を早めるために小さくカットしたり、すり潰したりした上で粗熱を取ってからドッグフードにトッピングしたり、おやつとして与えたりするようにしましょう。
しかし、犬も食物アレルギーを持っていることがあり、さつまいもが食べれない犬もいるので、アレルギーがある場合は食べさせるのを止めてください。
ドッグフードをふやかしてあげる
下痢をしてしまうということは、胃腸が弱ってしまっているということが考えられます。
人間でも体調を崩した時はお粥を食べるように、消化の良いものを犬にも食べさせてあげると良いです。
子犬の時に離乳食を与えたように、消化が上手くできる状況でない場合は、離乳食のようにお湯でふやかしたドッグフードを与えるようにしましょう。
ふやかしてあると胃腸での消化が楽になるだけでなく、栄養の吸収が良くできるようになるので、お腹に優しい食事となります。
また、ふやかす時間がない場合は、ウェットタイプや半生タイプのドッグフードを使用するという方法もあります。
しかし、ふやかすとお湯を吸い込んで量が増えてしまうため、下痢をしている場合、あまり多くの食物を胃にいれてしまうのは良くないので、普段よりも少ない量をふやかして与えるようにしましょう。
下痢をしていると脱水状態になってしまうこともあるため、食事で水分補給をする意味も含めてふやかしてあげることは大きな意味を持っています。
処方食を与える
下痢の犬に対して、動物病院では数日の絶食の後に処方食と呼ばれる、脂肪分などをコントロールしてあるドライフードを処方してもらうことができます。
お腹を傷めてしまった犬のために作られているものなので、確実にお腹の調子を整えることができます。
これらは犬種や犬の年齢によっても違いますし、動物病院の処方ということで保証もあるので安心ですよね。
犬が下痢をするのは、ストレスや冷えなどの自宅でも療養ができる原因のものもあれば、ポリープや中毒などの動物病院での治療が必要な原因であるものもあります。
ですが、何よりも、専門医の処方したものを指導に従って与えるのが犬の下痢に対して一番良い食事と言っても良いでしょう。
手作りの場合はピューレにしてあげる
ドライフードなどのドッグフードを与えずに、人間と同じ食材を犬用に手作りして与えているという方も多いです。
しかし、野菜や肉などを茹でで与えている場合、下痢をしている犬にとっては消化が負担になる可能性があります。
そのため、犬がお腹を壊してしまった場合はフードプロセッサーなどで食材をピューレにして与えるなど、消化に負担がかからないようにしてあげましょう。
この時に、キャベツや大根など、犬のお腹の調子を整えてくれるような野菜を与え、悪玉菌を増やしてしまう脂肪分などを少なくするなどして工夫をしてあげましょう。
しかし、手作りをする場合は栄養分の適量や食べ合わせなどを考えるのは難しいですし、手作りが犬の下痢の原因になっていることも考えられますので、一度は動物病院に相談に行って、医師との相談のもと医師のオススメの食材を与えるようにすると、犬のお腹の調子を整えることができるでしょう。
善玉菌を増やすような食べ物を入れる
犬も人間と同じように、悪玉菌が増えてしまうことで下痢を起こしてしまっている場合は、乳酸菌などの善玉菌を増やしてあげると良いでしょう。
例えば、ヨーグルトや納豆などの乳酸菌を含んだ食べ物を適量混ぜてあげることで、下痢が改善する場合があります。
もちろん、乳製品などにアレルギーを持っている子もいるので注意を払い、ヨーグルトなどはタブレット型の犬用ヨーグルトなどを混ぜてあげるのが良いでしょう。
犬が下痢の時にはお腹に優しいご飯をあげよう
犬の下痢には多くの原因があって、原因によっては食事療法も違ってくるでしょう。
そのため、原因がわからない場合は一度動物病院で原因を突き止めてから、正しい食事療法をしてあげるようにしましょう。
また、野菜などを与える場合は、犬が中毒を起こすネギ類などと隣り合わせるだけでも良くないので注意しましょう。