犬の肝臓にとって優しい食べ物は、意外と多く存在します。
しかし与えすぎてしまうと良くないケースがあるため気を付ける必要があります。
果たして、犬の肝臓に優しい食べ物の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
納豆
納豆は専門家からも犬のエサとしてオススメされている食べ物です。
納豆を食べることで大豆に含まれるタンパク質や、腸の調子を整えるのに効果的なビフィズス菌を摂取することができ、有害物質が肝臓へ行き渡るのを防ぎます。
納豆にはビタミンB2、ビタミンB6、カリウム、食物繊維、カルシウムなど栄養分が豊富に含まれており、血行を良くしたり便秘の解消にも繋がります。
与えすぎると腸の中でガスがたまってしまうため、1日に与える量としては10グラム以下を目安としましょう。
また、細かく砕いた状態で与えると犬の体内で消化されやすいです。
注意点として、大豆アレルギーの犬には与えないようにしましょう。
アレルギーの犬に納豆を与えると皮膚が荒れるなどの症状を引き起こしてしまいます。
大豆アレルギーかどうかを確かめたい場合は、病院で大豆アレルギー検査を受けるのが良いでしょう。
ねぎやからしなどで味付けされた納豆も、与えることは控えましょう。
キャベツ
食物繊維や酵素類を多く含んだキャベツは抗がん作用も期待されている食べ物です。
カロリーも少ないため、犬の肝臓に負荷がかかりません。
また、骨を形成するビタミンKや疲労回復の効果のあるビタミンCが含まれており、他にも様々な栄養分が豊富に含まれています。
しかし与えすぎると甲状腺が腫れてしまう恐れがあるので注意が必要です。
また、犬は野菜を消化するのが得意ではないため、便秘を引き起こしてしまう可能性もあります。
犬の様子を見ながら適度な量を与えましょう。
キャベツは加熱するとビタミンが失われてしまうので、犬に与える際には生の状態で与えると良いです。
生のキャベツを嫌がる場合は味付けをせずに茹でる、蒸すなどの方法で少しだけ加熱してから与えてみましょう。
細かく刻んだキャベツをドッグフードに混ぜるのも良いでしょう。
パセリ
パセリには食欲の増進や脳の活性化など多数の作用があるとされている食べ物です。
老化やがんを防ぐβカロチンも多く含まれていますし、それ以外にもビタミンやミネラル、食物繊維も豊富で、少量与えるだけでも非常に効果的な食べ物です。
食物繊維が多く、あまり与えすぎると下痢を引き起こしてしまうので、適度な量を与えるようにしましょう。
栄養分が非常に豊富なので、毎日与える必要もなく、少量をときどき与える程度で良いです。
与える際にはパセリを細かく刻み、ドッグフードや犬用ビスケットに混ぜると効率よく消化することができます。
白身魚
白身魚はカロリーが低いので犬の肝臓に優しく、肥満体質の犬にとも効果的な食べ物です。
ビタミンやミネラル、タンパク質などもたくさん入っています。
消化器官がタンパク質を消化する際アンモニアが生産されまずが、白身魚はアンモニアの生産量が低いため安心できます。
そのため肝臓回復のためにタンパク質を摂取させたければ肉類ではなく白身魚が適しています。
与える際の注意点は、骨を取り除いておくことです。
犬は食べ物を食べるとき、よく噛まないまま飲み込んでしまいます。
そのため骨を体内に取り込み、消化器官に突き刺さってしまう可能性が高いです。
魚の骨は犬の体内に刺さりやすく大変危険です。
骨が刺さると消化不良や下痢などの症状が出るうえ、犬によっては骨を消化しにくい場合があります。
骨を飲み込み体内に刺さってしまった犬は病院へ連れていかなければなりません。
白身魚を与える前に、骨は必ず取り除くようにしましょう。
ごま
ごまには魅力的な成分がたくさん含まれており、健康食として犬に与える人は多いです。
タンパク質やマグネシウム、ビタミンなどが含まれていますが、ごま特有の成分がゴマリグナンです。
このゴマリグナンにはセサミンが含まれています。
セサミンには肝臓の活性酸素を退治する役割りがあり、肝臓の弱い犬にとっては非常に助かります。
ごまにはセサミン以外にも皮膚と被毛の健康維持に必要不可欠であるリノール酸、がん予防に有効であるセレンなども含まれています。
与え方ですが、ドッグフードに混ぜる場合には成分の確認を行いましょう。
ごまとドッグフードに含まれているリノール酸は、摂取しすぎるとアトピーやアレルギーを引き起こしてしまう恐れがあります。
すでに使用中のドッグフードにリノール酸が多く含まれている場合は、ごまは与えないほうが良いでしょう。
実際に与える際にも注意点があります。
ごまは殻で覆われているため、体内で消化・吸収がしにくいです。
そのためすりごまや練りごまを与えると良いでしょう。
犬のご飯を手作りする場合はごま油を使用するのも良いでしょう。
犬の肝臓に良いエサをあげよう
犬の肝臓を健康に保ちたいのなら、おやつをあげることは控えましょう。
市販されている犬用のおやつの多くにはプロピレングリコールという成分が入っており、肝臓の数値が上がる原因となります。
また、健康的な食べ物でも過剰な摂取は逆効果となってしまう場合もあるので注意しましょう。
肝臓の健康状態は犬の食生活に影響されるので、肝臓に優しい食事を普段から心がけてあげましょう。