最近では、ご自身でトリミングをされている飼い主さんも増えてきました。

「サマーカットやちょっとしたお手入れは頼まなくてもいいかなぁ」と思っている方は、ぜひ自宅でのお手入れに挑戦してみてはいかがでしょうか。

そんな方へ、初心者でも使いやすいバリカンのポイントをご紹介します。

コードレスで使用できるバリカン

コードがあるバリカンとコードレスのバリカンでは、断然コードレスの方が使いやすいです。

コードレスだと、犬がどこにいてもささっとお手入れをすることができ、慣れてくるとぐっすり眠っているときにパッと済ませることができるので、非常に楽にお手入れができます。

犬が動き回ってもコードがないと、絡まったりしないので余計なイライラが生まれません。

軽くて持っていても疲れないバリカン

バリカンによっては、とても重いものもあります。

最初のうちは慣れないので、意外に時間もかかってしまい、重いと本当に手が痛くなります。

できるだけ軽いものを選ぶのがオススメです。

本当に小さいものだと、少し大型のペンのような、ポケットにも簡単に入るようなサイズのものもあります。

持ちやすいサイズ

足の裏をカットするとき等は、操作しやすいサイズであることが大切です。

特に小型犬の足裏の場合は、大きいバリカンでは操作しにくく、でこぼこと入り組んでいる場所でもあるため、犬の皮膚を切ってしまう可能性もあります。

犬の体に合ったサイズのバリカンを選ぶようにしてあげましょう。

手入れがしやすいバリカン

バリカンによっては、ネジをはずして、全部ブラシで水洗いをして、乾燥させてから、元に戻し油を差す…といった工程が必要になるものもあります。

トリミングサロンなどで使われている本格的なタイプはこれが多いです。

この作業が実はとても大変なので、手入れがしやすいというのは、家庭で使用するバリカンを選ぶ上でとても重要なポイントと言えます。

最近では歯の部分がワンタッチで取り外すことができ、本体も丸洗いできるものがあります。

付属のブラシで、ささっと掃除をして、水洗いをして、乾燥させてから付属の油を差すだけで、お手入れ終了です。

長さが違う替刃が付いているバリカン

長さが違う替刃がついていることで、色々な箇所の手入れがしやすくなります。

好みに合わせて、長さを変えてバリカンをかけてあげると、スタイルのバリエーションが広がるので楽しめると思います。

特に、背中をあまり短くしたくないという飼い主さんは長めの替刃を使えば、背中を滑らせるだけで、その長さに揃えてくれます。

音があまりうるさくないバリカン

音がうるさいバリカンだと、犬もびっくりしたり、嫌がったりします。

できるだけ静かなものを選んであげると、犬にとってストレスも少ないでしょう。

そして、まずバリカンを使う前には、バリカンのスイッチを入れて犬の反応を見てみましょう。

音や振動は嫌がる子が多いので、少しずつ慣れさせてあげることをオススメします。

人間用のバリカンはNG

人間と同じバリカンが使えたら楽ですが、人間と犬では毛の細さや柔らかさが違い、うまくカットできません。

無理に切ろうとするとバリカンを嫌がるようになってしまったり、皮膚を傷付けてしまう可能性もあります。

犬用の商品を選ぶようにしましょう。

プロ用のバリカンは選ばない

通販サイトを見ているとプロも使っていると書いてあるバリカンが載っていますが、これは初心者の方にはオススメできません。

なぜかというと、とても歯が切れやすく、皮膚に当たっただけでも犬がケガしてしまうことが多いからです。

包丁で切れるのと違って、傷口がキレイではなく、出血も多く、治りも悪い傷になってしまいます。

トリマーさんや動物病院でも使用しているというと、とても良いものと惹かれるかもしれませんが、実際のところ慣れている方でも切ってしまうこともあるほどです。

また、前述のように手入れもとても大変なので、ご家庭で使うことを目的としている場合にはあまり向いていないと思われます。

快適な犬用バリカンを選ぼう

たくさん種類があるので、それぞれのペットに合ったものを選びましょう。

最近ではバリカンに、掃除機を付けて毛が舞わないようにする商品も販売されています。

確かに毛の掃除が楽となれば、とても良い商品です。

バリカンを選ぶ際にはペットサロンなどで、実際に手に取ってみることをオススメします。

そして、カットをいざ始める際には、インターネットの動画で勉強したりして、無理のない範囲から始めましょう。

そして、ケガしてしまったときにすぐ動物病院にかかれるように、平日の午前中に初めてのカットはすると、もしもの時のために安心かもしれません。