子犬を飼ったらちゃんとしたしつけが必要になります。
しつけは子犬にとっても飼い主にとっても、一緒に生活していく上で、とても重要なルールとなります。
子犬はとても賢い動物ですが、しつけの際はただ怒ったり言葉で説明するだけでは子犬は理解できません。
子犬が人間の言葉を理解するまでにいくつかポイントがあるのです。
ここで、子犬のしつけの際のポイントをご紹介します。
子犬の注意をひく
子犬にしつけをする際は、まず子犬の注意をひけるようにしましょう。
一番良いのは、子犬と目が合うくらいに注目させることです。
子犬が他所を見ていたら、そもそもやる気が出ていないというサインです。
いくら飼い主がしつけをしようとしても、子犬自身にもやる気がなければ言うことを聞きません。
えさを用意して「食べたい」と思わせたり、おもちゃを用意して「遊びたい」と思わせたりして飼い主に注目するようにします。
そうすれば、子犬はその欲求により何らかのアプローチをしてきます。
そこがしつけをする重要なきっかけになっていきます。
言葉ははっきりと言う
ついついしつけの言葉を言っても言うことを聞かず、「もう違うよ」、「そうじゃないでしょ」など、さまざまな言葉で子犬に語りかけてしまう方もいるのではないでしょうか。
しつけをする時に大事なことは、どのような言葉にどう反応すれば良いかを的確に子犬に伝えるということです。
実際のところ、単語は決まっていればなんでも大丈夫です。
例として、「おすわり」の場合でご紹介します。
「おすわり」をおぼえさせたい時には、何回も「おすわり」とだけはっきりと子犬に伝えましょう。
途中で言い方を変えたりしてはいけません。
言い方を変えたり、語りかけるように伝えてしまうと、どのような言葉で反応したらよいのか、子犬が困ってしまいます。
たとえ子犬がおすわりをしなくても、根気強く言いましょう。
また連続して言うのではなく、少し間隔をあけて伝えるとより効果的です。
そうすれば、子犬は「おすわり」という言葉のときに、どう行動したらよいかがわかってきます。
しつけの際はあまり語りかけるのではなく、はっきりと伝えましょう。
子犬の一瞬を見逃さない
子犬が偶然にも飼い主の言うことを聞いたときが大切です。
その週瞬間を見逃さないようにしましょう。
再び「おすわり」を例としてご紹介します。
前述のようにえさ等で注意をひき、「おすわり」という言葉を子犬に伝えます。
最初に子犬は、言葉の意味を理解していないため手を出してみたり、吠えてみたりしてどうにかえさをもらえないかと行動してくるでしょう。
その時一瞬でも子犬が腰を下ろしたり、おしりを下げたりするようなしぐさをしたらその時がチャンスです。
すかさず褒めてえさを与えましょう。
この一瞬を見落とさないことが重要なポイントです。
これを繰り返していくと子犬は「おすわり」という言葉の時、どう行動したらよいかを理解してきます。
思いっきり褒めよう
子犬がもし言うことを聞いたら、大げさなくらいに褒めましょう。
言うことを聞いたからと、ただえさやおもちゃを与えるだけでは、あまり褒められているという実感がありません。
思いっきり撫でてあげたり、声のトーンを上げて褒めたりすると効果的です。
子犬は人間の言葉を厳密に理解しているわけではありません。
人間の声のトーンやアクセント等で判断していると考えた方がいいでしょう。
淡々と言葉で褒めるだけでは、子犬にはなかなか褒められているという実感がありません。
そのため、大げさなくらい褒めてあげましょう。
また、子犬は人間が明るくコミュニケーションを取ってくれることに非常に喜びます。
子犬とより良い関係を築く上でも、おおげさなくらいのリアクションをとってコミュニケーションを図りましょう。
妥協しない
しつけをする際にも、またしつけができた後も妥協はしてはいけません。
「ある程度言うことを聞いているからいいかな」や「一応形になってるからいいや」と妥協してしまうと、子犬は言うことを聞かなくても、えさやおもちゃを与えてもらえると認識します。
子犬は家庭の上下関係まで把握できるほどとても賢く、また自分はこの家庭の中でどのくらいの位置なのかを理解しています。
そのため、少しでも妥協をしてしまうと、子犬にとっては自分よりランクの低い人、自分に甘く言うこと聞かなくても許してくれる人と覚えてしまう可能性があります。
どんな時も根気強く子犬と向き合うことが継続的に必要です。
子犬のしつけは根気強く
しつけは子犬に命令したり、ただ怒ったりするものではありません。
お互いよりよく生活していくためのルールを共有することがしつけです。
子犬は的確なコミュニケーションが取れれば、もっと飼い主と関わりたいと思う一途な動物です。
最初は根気強さを必要とする大変な作業ですが、それを乗り切れば子犬との楽しい時間が待っています。
このポイントを参考に適切なしつけを行い、より信頼関係を築いていきましょう。