最近、テレビ番組などで日本犬を取り扱うことが多くなって、家の迎えるのは日本犬が良いかなと考えている方も多いのではないでしょうか。
日本犬の中でも有名なのが「秋田犬」と「柴犬」ですね。
この二つの犬種を飼うのなら、それぞれ特徴を知っておく必要があります。
そこで今回は柴犬と秋田犬との違いをご紹介します。
大型犬と小型犬
秋田犬と柴犬は両種とも日本犬ですが、その大きな違いと言えば体の大きさです。
秋田犬は日本犬の中でも数少ない大型犬であり、体長はオスで65センチ程度~、体重は45キロ~と、かなり大きいのです。
そのため、大人の男性でもしつけしていない秋田犬の散歩は難しく振り回されてしまいます。
というのも秋田犬は歴史上、闘犬の流行や戦時中の影響で洋犬の血が入っているとされており、日本犬の中でも大きな体が特徴です。
それに比べて柴犬は、個体によっては日本犬の中で唯一の小型犬と言われています。
そのため、柴犬の体長はオスで40センチ程度、体重は10キロ程度と秋田犬と比べるとかなりの小ささになります。
ただし、秋田犬も柴犬も個体によってはもっと大きくなったり小さくなったりしますし、柴犬の場合は豆しばと呼ばれる普通の柴犬よりもかなり小さい犬種もいます。
毛並みが違う
秋田犬と柴犬では毛並みが違います。
というのも、原産地が違った場所にあるからです。
柴犬は温暖湿潤気候に強い傾向があります。
柴犬には優れた耐寒性は無い分、比較的熱さに強いです。
それに比べて秋田犬は、「秋田」犬というだけあって寒さにはめっぽう強く、雪の中、外で眠っても全然大丈夫なほど耐寒性に優れた毛並みをしています。
秋田犬は耐寒性に優れていますが、その分暑さに弱く、熱中症などに注意する必要があります。
飼い主が住んでいる場所が豪雪地帯だったり比較的寒い場所だったら秋田犬、関東地方や比較的熱い地方であれば柴犬の方が犬の毛並みに合った場所なのかもしれません。
犬の大きさに条件が無いのであれば、犬が快適に過ごせるような気候を条件にしてみると、飼い主も犬も快適に過ごすことができるでしょう。
性格が違う
日本犬は飼い主に忠実で、その他の人間にはあまりなつかないことが多いと言われています。
その中でも秋田犬はそういった排他的な性格が強く、飼い主もしっかりと飼い主が上であることを犬の序列の中ではっきりとしないと、飼い主に対して唸ったり攻撃的な態度をとることもあるなど、しつけが大変な面もあります。
柴犬も日本犬なので飼い主で忠実で排他的な性格のことが多く、さらに、よそ者に対して警戒心が強く勇敢なため、番犬にぴったりの犬種です。
ただ、しつけをしっかりとしないと秋田犬と同様に一緒に暮らすことが難しくなるでしょう。
しかし、秋田犬も柴犬も個体によって性格は様々で、日本犬でもかなり他人に友好的で優しい犬もいますし、日本犬は飼い主とその家族に忠実で基本的に頭が良く、優しい性格の犬が多いので、しっかりと子犬の頃からしつけをしていれば大丈夫です。
寿命が違う
1で秋田犬が大型犬で柴犬が小型犬だとご紹介しましたが、大型犬と小型犬では平均寿命が大きく違ってきます。
大型犬である秋田犬はおおよそ10年、小型犬である柴犬はおおよそ15年ほどです。
そのため、秋田犬と柴犬では平均寿命がおよそ5年程度違うということになります。
ですので、一緒に過ごせる時間が少し柴犬の方が長いことになります。
これも個体差や飼育環境で大きく変わってくるので、一概に秋田犬が早く死んでしまうとは言えませんが、あくまでも平均的な結果ということで飼う際にはチェックポイントとして考慮しておきましょう。
虎毛の有無
秋田犬と柴犬の毛色は、赤(一般的には茶色)・黒・白・ゴマがあり、秋田犬はさらに「虎毛」という毛色があります。
柴犬の中では虎毛はないとされており、この虎毛は保護色であることから狩猟の際によく使用されていました。
虎毛は灰色に黒い毛がまだらに虎のように入っており、一部には虎毛マニアがいます。
そのため、純潔の秋田犬と柴犬では秋田犬の方が、毛色のバリエーションが多いことになります。
顔が違う
秋田犬と柴犬は似ているように見えますが、その顔は全然違います。
秋田犬も柴犬も耳は三角で立っていますが、秋田犬の方が耳が分厚くなっています。
また、顔のパーツも秋田犬の方が真ん中に寄っていて、柴犬はバランスが良く配置されています。
柴犬よりも秋田犬の方が鼻が長いのも違いの一つでしょう。
柴犬と秋田犬の違いを知っておこう
一見同じ顔に見える柴犬と秋田犬ですが、実はかなりの違いがあります。
秋田犬も柴犬も最近海外で大人気の日本犬の種類になっているので、見分けられるようにしておくと、日本の犬について聞かれた際にスムーズに紹介することができるでしょう。