犬のおならが臭い時の原因と改善方法4つ

室内で犬を飼っていると気になるのが「犬のおなら」です。

犬も人間と同じ哺乳類で胃腸があり消化をしているのでおならをする生き物なのですが、そのおならのにおいが我慢できないほど臭いと感じたことはありませんか?

犬のおならが普段以上にも臭くなってしまうのには様々な原因があります。

そこで今回は犬のおならが臭い時の改善方法をご紹介します。

牛乳などの人間用の乳製品を取らせない

ドラマや映画・漫画などで子犬や犬に牛乳を飲ませるシーンが有名ですが、この行為が実はNGです。

乳製品をうまく消化する力が犬はないために乳糖不耐性になり、臭いおならをしたり、時には下痢や嘔吐をしてしまったりすることがあります。

下痢や嘔吐をしない場合、あまり異常に気が付かずに人間用の乳製品を与えてしまう人もいるのではないでしょうか。

特に室内で飼っていると犬がいたずらで食べてしまったりしていて、お腹の中でうまく乳製品を分解できずに、おならが臭くなってしまっているのです。

その場合の対策は「人間用の乳製品を与えない」ことで、乳製品が大好きな犬には犬用のものをペットショップなどで購入して与えるようにしましょう。

下痢や嘔吐などの症状が伴ってしまった場合は、念のため動物病院での診察をしてもらった方が良いでしょう。

回虫症に感染している

子犬に限られてしまいますが、この回虫症に感染しているとおならが臭くなるといった症状が出ます。

おならが臭くなるだけでなく、お腹が膨れてしまったり下痢・嘔吐などの症状もあるのです。

回虫症は母犬からの感染やネズミなどを媒体して感染することが多く、保健所や捨て犬などで子犬を家に迎えた場合、すでに感染していることがあります。

回虫症の場合動物病院での治療が必要です。

動物病院では薬によって寄生虫を排除したり、症状が進んで炎症などが起きている場合の治療もできます。

一番良いのは寄生虫がまだ幼虫の時に駆除することなので、子犬の場合はできるだけ早めに検査をしておいてあげましょう。

おならが臭くなったり下痢をすることは、子犬にとって体力の消耗が激しく、場合によっては命に関わってしまうかもしれません。

早め早めの対処をしておきましょう。

エサが合っていない

すべてのドッグフードがすべての犬に合うということはなく、犬によって合う合わないがあります。

そのため、犬のおならが臭いと感じた時、犬のドッグフードが飼っている犬に合わず、消化不良を起こしておなかの中でガスが発生して、おならが多くなったりおならのにおいがキツくなったりしてしまうのです。

そんな時の対処法は、ずばりドッグフードを合っているものに変えてあげることです。

犬種がはっきりしているようであれば、その犬種にあったドッグフードをあげましょう。

和犬と洋犬、大型犬と小型犬など犬の胃腸もそれぞれあります。

さらには、犬の年齢にあったドッグフードをあげましょう。

ペットショップなどの試供品を飼ってみて愛犬に異常が無いか、おならのにおいが改善されるかどうかなどを試してみましょう。

ただし、ドッグフードをいきなり変えてしまうと負担になる可能性もあるので、少量ずつ混ぜ込むようにして徐々に新しいドッグフードにしてあげましょう。

また、嘔吐や下痢が長く続く場合はドッグフードだけが原因ではない可能性が高いため、動物病院に連れていきましょう。

老化による善玉菌の減少

犬も人間と同じように町内には善玉菌というものが存在しています。

主にビフィズス菌などの善玉菌は、年を取る事に減っていってしまいます。

そうなると腸内に悪玉菌が増えてしまい、おならが臭くなります。

ですから、犬の年齢が高齢である場合は、特に病気ではなく「老化」が原因であることも多いです。

ただ、この善玉菌の減少によって消化不良を起こして便秘・軟便などを起こし、栄養が不足して骨や筋肉が弱くなったり元気が無くなったりしてしまうこともあります。

そうなってしまうと病気を引き起こすことがあるので、改善したいところですよね。

ですから、高齢犬のおならが臭くなったというのは、お腹の黄色信号かもしれません。

対策は動物病院でビフィズス菌などを摂取できる錠剤などを処方してもらい、腸内にビフィズス菌を増やしてあげることです。

そうすると腸内の善玉菌が増えるので、おならのにおいを改善することができるでしょう。

ネットなどを見ると人間用の整腸剤を飲ませている方法もありますが、あくまでも人間用は人間に合ったものなので、犬への補償はありません。

できるだけ動物病院で処方されたものにし、人間のものを食べさせるときは獣医さんに確認をとるようにしましょう。

おならが臭い原因を解消してあげよう

犬のおならは基本的に臭いものですが、異常なにおいの場合は腸の具合が良くないことが多いでしょう。

特に子犬の回虫症は怖いので、必ず検査してあげましょう。