人間にとって生姜と言えば血行促進や殺菌作用のある食べ物としておなじみですよね。

ちょっと辛みや臭いが強い野菜なのですが、生姜を犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

犬に生姜を与えることのメリットや注意点をご紹介します。

犬に生姜はNGはウソ

犬にネギやタマネギを与えるのはいけないということは、とてもよく知られています。

これはネギに含まれている辛み成分のアリルプロピルジスルフィドが、血液中の赤血球を破壊してしまうからです。

具体的な症状としては、溶血性貧血を引き起こしてしまい、酸欠の状態になったり、腎臓に強い負担をかけてしまいます。

ごく少量であれば問題ありませんが、タマネギに含まれるアリルプロピルジスフィルドは特に毒性が強いと言われています。

そして、同じように薬味として使われる事の多い生姜も与えてはいけないという情報をよく見かけます。

しかし、生姜はネギの仲間ではなく、アリルプロピルジスフィルドを含んでいるわけでもありません。

生姜の辛み成分は主にショウガオールやジンゲロールによるものなので、ネギとはまったく異なります。

そのため少量であれば生姜は犬に与えても問題ありません。

生姜は血行を促進させる

生姜に含まれるショウガオールという成分は、胃や腸を刺激して強力な体内の血行促進作用があります。

生姜を食べると体の血流がよくなり、ポカポカとするというのは、ショウガオールおかげです。

そして、人間と同じように、犬の中にも冷え性になってしまう犬が多くいます。

足などの末端の冷え性などにも大きな効果が期待できます。

ショウガオールは生の生姜よりも、乾燥させたり加熱したものの方が多く含まれています。

よく乾燥生姜が漢方薬の生薬として使われるのは、こうした理由があります。

犬に与えるときには、乾燥生姜をすりおろして、ひとつまみドッグフードにまぶしたりすると良いでしょう。

生の生姜やその塊を与えるよりも吸収が良く、少量で高い効果が見込めます。

たんぱく質の消化促進

生姜には、たんぱく質を強力に分解するベンジインという酵素が含まれています。

豚肉の生姜焼きなどには、風味付けだけでなく、こうした酵素のお肉を柔らかくする効果が活かされています。

犬にとっては効率の良い栄養の吸収と、胃腸への負担を減らすのに役立ちます。

普段、犬にエサとしてお肉を与えている人はそれほど多くないと思います。

あまりピンとこないかもしれませんが、肉のたんぱく質というのは犬とって重要な栄養素の一つです。

もちろんドッグフードにも多く含まれるので、普段の食事でもメリットは大きいでしょう。

抗酸化作用

生姜に含まれる成分には、強い抗酸化作用があるものが多く含まれています。

私たち人間にとっての抗酸化作用は、シワの防止や美容のために注目されがちです。

しかし、それだけでなく犬の健康にとっても大きな効果があります。

生姜の抗酸化作用によって体内の活性酸素を取り除かれ、老化の防止につながります。

活性酸素の除去はがんの予防効果もあり、健康で長生きしてもらうための大きな支えになります。

最近では犬の寿命が長くなってきたことで、犬のがんも多くなりとても注目を集めています。

香りによる食欲増進

生姜にはたくさんの辛み成分や、香り成分が含まれており、200以上の種類が含まれているそうです。

人間が生姜をよく料理に使うのも、こうした成分を有効に活用しています。

お刺身の薬味として使えば、魚の臭みを消す効果がありますよね。

スープや生姜焼きなどでは、生姜独特の辛みや風味を生かすように調理すると思います。

こうした香りや辛み成分は、食欲が増進したり、リラックス効果をもたらします。

犬にとっても、生姜の臭いというのは嗅覚を刺激して、食欲を誘う香りです。

夏バテや食欲が落ちてしまったタイミングを見計らって使うというのも効果的です。

または、犬が嫌いな食材や薬の錠剤などを混ぜるときの、風味隠しとしても使えます。

与える量に注意

人間も生姜をがりがりとかじったり、大量に食べるようなことはありませんよね。

犬にとっても同じで、体に良いからといってたくさん与えても食べてくれないでしょう。

だいたいの場合は、乾燥生姜をすりおろしたり、生姜や皮を刻んで与えるようになると思います。

このときに与える量というのは、本当にひとつまみくらいでじゅうぶんです。

むしろ、あまり量が多いと、嗅覚の鋭い犬は生姜の味や臭いで口をつけてくれないかもしれません。

少量を様子を見ながら、時々与えるくらいの方が興味や食欲を引き出せるでしょう。

塩分や調味料は控えめに

犬に生姜を与えても良いことや、たくさんのメリットがあるのはおわかりいただけたかと思います。

かといって、無闇にたくさんあげれば良いものでもなく、気を付けたいこともあります。

生姜には、他の野菜に比べると、ナトリウムが非常に多く含まれています。

そのため、手作りのドッグフードやスープにするときはくれぐれも塩分を控えめにしてください。

また生姜自体にかなり強い風味があるので、調味料や香辛料は極力使わない方が良いでしょう。

強い臭いのするものは、さすがに犬が警戒してしまうので注意してください。

犬に生姜をあげるメリットと注意点を知ろう

寒くなってくると、生姜の入った料理を食べてあったまるというのは、私たちにとってはごくごく普通のことです。

人間と同じように、犬に生姜を食べさせてあげることで、体に良い様々な効果が期待できます。

冷え性になってしまう犬は多くいますが、それ以外にも抗酸化作用によって体の老化防止にも役立つ便利フードです。

愛犬にはいつまでも健康で元気にしていてもらいたいですよね。

そんな犬のためを思って、時々生姜をほんのちょっと入れてあげるのもよいかもしれません。