ティーカッププードルは、名前の通り、ティーカップにすっぽりと入ってしまうほど小さな犬種です。

今回は、ティーカッププードルの特徴についてご紹介します。

ティーカッププードルの歴史

十数年前にアメリカの雑誌に生後1ヶ月のトイプードルが掲載され、大きな話題になったという出来事がありました。

そしてこの出来事をきっかけに、世界中でティーカッププードルが認知されることとなりました。

世界的に犬種登録を行なっているFCIや、日本で犬種登録を行なっているJKCはティーカップヌードルは「トイプードル」として登録されています。

しかし、今現在ティーカッププードルのブリーダーが団体を作って要請を出しており、今後の行方に注目されます。

ちなみにティーカッププードルが誕生したのは2000年頃と言われており、まだ歴史は非常に浅いといえます。

ティーカッププードルの外見的特徴

ぬいぐるみのような姿と、気品あふれるクルクルとカールした体毛が特徴です。

体が小さいので、シャンプーなどもあまり手間がかからないといえるでしょう。

平均的な体高が23㎝以下、体重が2.7㎏以下となっており、ほぼチワワの大きさと同じくらいです。

ちなみにティーカッププードルとトイプードルなどの違いは体重の重さが基準となっておりトイプードルの平均的な体高が26~28㎝、体重が3㎏ほどです。

ティーカッププードルとトイプードルに大きな差はあまりないとも言えますね。

ただ、成長には個人差があります。

ティーカップの子犬として購入をした場合でも、タイニーサイズまたはトイサイズにまで成長してしまうこともあります。

この点はよく理解したうえで購入するようにしましょう。

また、トイサイズなのにティーカップだと言い張って子犬を売買する悪徳なブリーダーもいます。

ブリーダー選びは慎重に行ないましょう。

ティーカッププードルの性格

ティーカッププードルはプードルの他の犬種と同じように学習能力が高く、しつけはしやすいと言われています。

好奇心旺盛で冒険心があり、常に何か起こることを期待しているようなタイプです。

その他、飼い主やその家族にはとても友好的に接し、とても従順で、遊んでもらうことが大好きです。

ただ、甘やかしすぎるとずる賢くなってしまうという一面もあるため、成長してから手に負えなくなってしまわないよう注意が必要です。

また、他の超小型犬種のようにティーカッププードルも飼い主やその家族に依存してしまいやすい傾向があるので、気を付けるようにしましょう。

ティーカッププードルの飼い方

ティーカッププードルは超小型犬となるため、運動量は体調をみながら行なわなくてはなりません。

体が小さすぎるとワクチンを打つことができず、そのまま外出させると感染症を患う可能性もあります。

このような場合は、日当たりのいい室内で適度な運動をさせましょう。

また、骨折を起こしやすい犬種のため、散歩や室内での運動の最中も様子をよく見るようにし、段差などが少ない場所を選んであげるようにしましょう。

また、ティーカッププードルは体が小さいために食事の量も少なめです。

超小型犬タイプのドッグフードを適量与えるようにしましょう。

たまに食事をとらない時がありますが、超小型犬用のドッグフードであれば、少量でもカロリーを補うことができるように作られているため、あまり心配しなくてもいいでしょう。

ティーカッププードルの寿命とかかりやすい病気

平均的な寿命は12~15年と言われており、比較的長生きする犬種です。

しかし「免疫介在性溶血性貧血」「てんかん」「糖尿病」「進行性網膜萎縮症」といった遺伝的な病気には命にかかわります。

「骨折」「外耳炎」「膝蓋骨脱臼」にも気を付けなくてはなりません。

特に免疫介在性溶血性貧血は原因がはっきりとわかっておらず、適切な治療を受けないまま放置すると2~3週間で死亡してしまうような怖い病気です。

貧血症状や黄疸などの症状がみられた場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。

また、進行性網膜萎縮症は失明の可能性があります。

可能であれば購入前に親や兄弟の様子を確認しておくようにしましょう。

ティーカッププードルの価格

ティーカッププードルの価格は、トイプードルよりも高めとなっており、30万円が相場です。

また、希少なティーカッププードルであれば、80万円ほどで販売される場合もあります。

これは、ティーカッププードルは体が小さいために飼育が難しく、繁殖させるのに手間がかかるためです。

また、メスの1回あたりの出産数が少なく、オスの精子も少ないなどの理由で受胎率が不安定なことも要因の1つです。

このように考えると、価格が高くなってしまうことも納得ができますね。

なお、トイプードルをティーカッププードルだと偽って販売するブリーダーは、標準的な販売価格よりも安値で販売していることがあります。

注意するようにしてください。

ティーカッププードルの特徴を知ろう

ティーカッププードルの性格や飼い方、注意しなければいけない病気やその症状についてご紹介しました。

とってもかわいらしいティーカッププードルは大人気の犬種で、多くの人が飼ってみたいと1度は思うことでしょう。

けれど体小さいぶん、気を付けなければいけないこともあります。

よく理解したうえで購入するようにしましょうね。