靴のブランドのマスコットキャラクターとして、誰しも一度は目にしたことのあるバセットハウンド。

長い耳と短い足、愛嬌のある顔が特徴的です。

その性格や、ペットとして共に暮らす際のポイントなどをご紹介します。

バセットハウンドの外見

16世紀に発見されたフランス原産の狩猟犬であるバセットハウンドは、長い耳と短く太い足、大きな頭部が特徴的です。

鋭い嗅覚を持ち地面に残ったうさぎやアナグマなど獲物の匂いを嗅ぎとり、猟師である飼い主に知らせる、狩猟の良きパートナーでした。

長く垂れ下がった耳は、地面に残った獲物の匂いを嗅ぐ際、外から入ってくる音や風などをシャットアウトし集中するためだったとも言われています。

体高は33~38cm以下、体重は18~27kg前後で見た目の大きさよりも重く骨太な感じがあります。

被毛は短く密生しており、カラーは「ブラック&ホワイト&タンのトライカラー」、「ブラウン&ホワイト」、「レモン&ホワイトのバイカラー」が人気です。

バセットハウンドの性格

バセットハウンドの性格として一番に挙げられるのは、そのおだやかでのんびりとしたところです。

元が狩猟犬ではありますが、それを感じさせないおっとりとした性格です。

飼い主の言うことをよくきいて、家族に対しても献身的に従う従順さも兼ね備えています。

その性格から小さなお子様の遊び相手としても、またお年寄りの方がいらっしゃるご家庭でも最適です。

とてもユニークな外見をしていますが、非常に知的な犬種です。

辛抱強く温厚で優しいのですが、反面マイペースで頑固なところもあり、お散歩中に気になる匂いがあれば頑として動かなくあることもあります。

匂いを嗅ぎそうになったら、名前を呼んだりしながら注意をそらせてあげる必要があります。

バセットハウンドの寿命とかかりやすい病気

平均的な寿命は10歳~12歳と言われています。

先天的な遺伝病性疾患はあまりなく丈夫で健康な犬種です。

気を付けたい病気の一つとして挙げられるのは「椎間板ヘルニア」です。

ダックスフントやウェルシュコーギーなどと同様、胴長短足の体形を持つ犬種に多く見られる病気です。

高いところからの飛び降りや前足を持って立たせる行為などは極力避けるようにしましょう。

フローリングは滑るため、それにより椎間板に負担をかけることがあります。

カーペットなどを敷いて足を踏ん張れるようにする工夫が必要です。

また、肥満になりやすい犬種でもありますので体重管理には十分気を付けましょう。

椎間板にも負担をかけますし肥満が、様々な病気の原因にもなります。

大きく垂れた耳は、その形から非常に耳の中が蒸れやすくなります。

常に耳の中をチェックし汚れていないかなどを見てあげてください。

バセットハウンドの値段と入手方法

子犬価格の相場は20万~30万円台が一般的です。

自然交配が難しく、また出産も難産になることなどから、ほかの犬種と比較して若干高くなっています。

入手するには、ペットショップ、ブリーダー、里親団体から引き取る方法があります。

ペットショップでは、トイプードルやチワワなど小型で人気の犬種が多く、展示スペースで見かけることはあまり多くはありません。

バセットハウンドを繁殖しているブリーダーから直接子犬を購入する方が入手しやすい方法となります。

動物愛護センターや保健所に保護された犬は一定の期間に飼育者が現れなかった場合殺処分となります。

そういった犬を引き取り、里親を探す団体も数多くあり、そこから入手することで殺処分される犬を一頭でも減らすことにつながります。

インターネットで簡単に検索できますので、ぜひ一度探してみることをオススメします。

バセットハウンドのしつけのポイント

知的で温厚な性格ですので、しつけ自体はそれほど難しいことではありません。

しかし頑固な面もあり、何かほかのことに気持ちが集中すると、飼い主さんの言うことが耳に入らなくなることもあります。

しつけはじっくりと根気強くおこなってあげましょう。

無駄吠えはそれほど多くはありませんが、その鳴き声はコントラバスという、低音を出す楽器にたとえられるような、重低音でよく響く声を持っています。

マンションなどの集合住宅では近所迷惑、また飼い主さんのストレスにもなりますので、無駄吠えをあまりさせないようにしましょう。

バセットハウンドは、体力はありますがゆっくりと歩きますので、お散歩は比較的長時間になりがちです。

肥満になりやすい体質ですが、無理に激しく運動をさせることはせずゆったりと時間をかけて運動をさせてあげましょう。

バセットハウンドの特徴を知ろう

あまり見かけることのない犬種ではありますが、そのユニークな体形やおだやかな性格から人気のある犬種です。

胴長短足、長いたれ耳がかわいくもありますが、反面その特徴がリスクとなる病気やケガもあります。

日々しっかりとケアをし、愛情を注いで飼育をすれば、きっと飼い主さんと堅い信頼関係を結ぶことができるでしょう。