犬は人間と同様に、退屈しているような時があります。

その時はいろいろな仕草を見せて、気持ちを表していることがあります。

では犬が退屈している時は、どのような仕草をするのでしょうか。

ここで紹介していきます。

1.うつろな目をしている犬は退屈

犬は人間と同様、感情があります。

言葉を話すことはできませんが、行動や仕草で表現していることがあります。

中でも目で気持ちを表していることもあります。

時にはうつろな目をすることがあります。

心が空っぽになって、ボーっとしているような目です。

人間の場合、覇気がなく、やる気が出ない時などに、見られることがあります。

一方で犬の場合、退屈している時によく見られる仕草です。

この時は、前足で何かをいじって、退屈をしのいでいることもあります。

でも犬がうつろな目をしている時は、病気のケースもあります。

食欲がなかったり、明らかにぐったりしている時は、注意して観察することが大切です。

気になる症状が見られる時は、念のため動物病院に受診するようにしましょう。

2.まばたきをよくする犬は退屈

犬は時々まばたきをすることがあります。

前述したとおり、犬は目で気持ちを表現することがありますが、この時も同様です。

動物は転位行動という、独特な行動をすることがあります。

これは葛藤した時、別の行動を取って気を紛らわすことで、まばたきをする時にも見られます。

緊張した場面に遭遇して、自分の気持ちを必死に落ち着かせているのです。

また犬がまばたきを頻繁にしている時は、退屈しているサインです。

やることがなくて、時間を持て余しているような時に見られます。

でもまばたきが多くなる他に、目やにが出るなどの症状が見られる時は、注意が必要です。

角膜炎などの目の病気に、かかっている可能性があります。

単に退屈していると判断せず、犬の様子をよく観察して、適切な対応を心掛けましょう。

3.床に伏せる

人間は退屈している時、無意識にポーズを取っていることがあります。

頬杖をついたり、ソファーにもたれるなど、人それぞれ癖もあります。

犬が退屈している時は、顎を床につけるようにして、伏せる仕草をすることが多いです。

またこの仕草と似ていますが、前足に顎を乗せているようなポーズをする時もあります。

見た目が寝そべっているような恰好です。

でも体調が悪い時にも、このような仕草をすることもあります。

どこかに痛みを感じていたり、風邪などをひいている可能性も考えられます。

普段から犬がよくする仕草を把握しておき、異常の有無を見分けられるようにしましょう。

4.自分のしっぽを追いかける犬は退屈

犬が自分のしっぽを盛んに追いかけることがあります。

必死でクルクルと回っているような仕草で、特に子犬に多く見られます。

子犬の場合、いろいろな遊びをしながら、学んで成長していきます。

また自分のしっぽを、おもちゃのように思っていることもあります。

そのため自分のしっぽを追いかけて、遊ぶことがあります。

退屈しのぎのために、しっぽを追いかけることもあります。

でも成犬の場合、単に退屈しのぎではないこともあります。

犬は常同行動といって、何度も同じ行動を繰り返すことがあります。

自分のしっぽを追いかける仕草がずっと続くようなら、強迫神経症の恐れがあります。

しっぽを噛んでしまい、傷ができてしまうこともあります。

またしっぽのあたりに、違和感があることも考えられます。

このように子犬と成犬では、しっぽを追いかける理由が違う場合もあります。

事前にこの仕草の意味をしっかりと、把握しておきましょう。

5.耳を垂らす

犬にはいろいろな種類があり、耳の形もそれぞれ違います。

垂れた耳をしている犬もいれば、立っている耳の犬もいます。

耳の形は違っても、犬は耳の仕草で気持ちを表していることがあります。

耳の形によっては、変化が分かりにくいこともあります。

でも犬が退屈している時は、耳をダラっと垂らしていることがあります。

前述したように、床に伏せているような時に、見られることが多いです。

犬が退屈し過ぎると、ストレスの原因になるので、注意が必要です。

胃腸障害や皮膚炎などを、引き起こす恐れもあります。

犬にかまい過ぎるのもよくありませんが、適度に遊んであげることも大切です。

退屈し過ぎているようなら、飼い主が一緒に遊んであげましょう。

おもちゃなどを使って遊んであげると、とても喜びます。

また気分転換のために、散歩に連れて行くことも重要です。

犬が耳を垂らしている時は、様子を見ながら、適切な対応を心掛けましょう。

犬が退屈している時は、適切な対応を心掛けよう

犬も遊んで楽しむ時もありますが、時には退屈する時もあります。

たまに退屈している仕草が見られる場合は、問題ありません。

でも犬が退屈し過ぎると、ストレスになることもあります。

また退屈しているポーズであっても、病気の場合もあるので、注意が必要です。

犬の様子をしっかりと観察して、適切な対応を心掛けるようにしましょう。