新しくペットを家に迎え入れるのは、とても楽しみなものですよね。

動物を飼うといろいろな苦労が伴うのだとわかっていても、それ以上に可愛らしさが勝るというものです。

しかし、いざ実際に飼い始めてから、予想だにしない状況に見舞われることもあります。

そうしたときにどう対処してよいものか、あたふたした経験のある人もいるでしょう。

今回は、仔犬の体重があまり増えないときに考えられる理由や原因についてご紹介します。

1.犬よって成長のペースは異なる

一般的に、犬は生後3ヶ月〜6ヶ月くらいまでが成長期だといわれています。

この時期には、日に日に体重が増えてきて、目に見えてぐんぐんと体が大きくなってきます。

きっと、毎日の成長をいちばん見たり、感じたりすることができる期間ではないでしょうか。

しかし、その成長のペースというのは、人間の成長期と同じようにそれぞれのペースがあります。

もちろん個体差というのもありますし、犬種によってもそのスピードは異なります。

体の大きい犬ほど、成長のペースはゆっくりだといわれたりします。

仔犬が家に来たばかりのときには、成長が楽しみで毎日体重を計っている人もいるかもしれません。

ですが、ずっと同じペースで体重が増えるわけではなく、停滞するようなタイミングもあったりします。

体重が減っていたり、元気がないというわけでなければ、あまり神経質になる必要はありません。

2.環境変化のストレスにより体重が増えない

一時的に体重の増加が滞ることがあっても、何日も続くとさすがに不安なったりします。

もし、家に来たばかりの子犬の体重がなかなか増えない場合には、新しい環境でのストレスの可能性もあるでしょう。

ちゃんと食事を食べているか、元気があるかを気にしてあげるようにしましょう。

猫などの他のペットと比べて、犬は人間への依存度がとても高い動物です。

そのため、自分を取り巻く人間や、場所の変化にとても敏感な一面があります。

ですので、どんな犬でも新しい環境に慣れるまでには、ある程度の時間がかかります。

また、家にやって来て、それまで食べていたドッグフードが変えることで戸惑うこともあります。

ストレスは食欲だけでなく、消化器官の働きにも影響を及ぼすことがあります。

本当に家に来たばかりの頃というのは、生活環境やエサが変わってしまったことで、ストレスを感じているのかもしれませんね。

3.下痢や軟便をしていないかを確認

犬にはそれぞれに成長のペースがあり、一時的な環境の変化に戸惑っているという可能性もあります。

こうしたことは特に病気でもなく、ある意味では正常な反応ともいえます。

ですが、もちろん何かしらの異常によって、体重が増えていない可能性も考えられます。

しかし、正常な状態と、何かしらの異常が起きている状態というのは、どのように見極めればよいのでしょうか。

そうした判断の一つの指標となるのが、犬のウンチになります。

犬が下痢をしたりしていないかや、ウンチの柔らかさを見てあげるようにしましょう。

やはり、下痢や軟便の場合には、何かしらの原因があります。

ストレスによってウンチがゆるくなることもあるが、しばらく続く場合には病院へ連れて行きましょう。

特に下痢をしている場合には、食中毒や中毒症状などの可能性もあり、脱水症状に陥ったりするので注意が必要です。

4.栄養を消化できていない

もし、それほどひどい下痢や軟便の症状でもなければ、エサが上手に消化できていないのかもしれません。

いままでの環境をエサが変わってしまったことが影響して可能性もあります。

もしくは、与えているドッグフードがエサが犬の成長にあっていないのかもしれません。

そうしたときには、エサの与え方を工夫してみましょう。

すでにドライフードを食べている場合には、水でふやかしてあげると消化が良くなります。

また、ぬるま湯くらいのお湯を使えば、においもたつので食欲を刺激することもできます。

ペットショップには、同じメーカーでも様々なドッグフードがところ狭しと並んでいますよね。

生後一年くらいまでは、月齢に合わせてエサがころころと変わります。

しかし、そうしたフードがあっていないという可能性もあるでしょう。

5.腫瘍や寄生虫

最後になりますが、もちろん、病気などでうまく体に栄養が吸収できていない可能性もあります。

一週間以上も同じ症状が続いていたり、体重が減り続けている場合には病院へ行きましょう。

基本的には、仔犬の体重が減ってしまうのは、何かしらの異常が疑われる症状です。

家に迎え入れた犬も、ブリーダーやペットショップで一通りの検査はしているはずです。

そのため、遺伝や先天的な腸閉塞など、そこまで重大な病気はないと思われます。

しかし、まだまだ子犬の頃は体調が安定しないことも多くあります。

また、元気いっぱいで、食欲も旺盛なのに、体重が増えないこともあります。

そういう場合には、寄生虫や腫瘍によって栄養が奪われているのかもしれません。

このような原因である場合には、言うまでもなくなるべく早く対処するのが望ましい状態です。

子犬の体重があまり増えない理由を調べよう

本当ならばぐんぐんと成長するはずなのに、体重が増えない期間があると不安になってしまうこともあります。

しかし、しばらく観察していると次第に増えたりして、一時的に停滞していただけのことも多かったりします。

体重が減っていたり、みるからに外見がやつれているわけでなければ、そういうこともあるのだと大きく構えておきましょう。

あまり気にしすぎる必要はありませんが、やはり心配なら病院へ相談してみてくださいね。