犬の歯磨きの方法

犬の歯磨きの方法。犬と歯の健康基礎知識

最終更新日:2016年9月1日

最近、飼い犬の口から酷いにおいがする…、歯の色がおかしい…。

そんなことはありませんか?

そんな場合、歯のケアが足りないのかもしれません。

犬にも歯磨きに相当する手入れは必要です。

歯の手入れを怠ると、獣医さんのお世話になる場面も出てきてしまいます。

そこで今回は犬の歯磨きの方法をご紹介します。


1.犬の歯磨きの重要性

まず歯磨きを実行する前に、何故犬にとって歯のケアが重要なのかをご紹介します。

犬にも歯周病などの病気があります。

虫歯、歯石、歯垢、歯槽膿漏など、人間と同様の病気にかかることがあるのです。

また、それらが口の悪臭に繋がっている可能性があります。

他にもさまざまな口の病気があり、犬の口の様子によって病気か否かを判断できる場合もあるようです。

このような病気にかかると、多くの飼い主の方は獣医さんに看てもらい、症状によっては手術を行うことでしょう。

ここで重要なのは、犬によっては麻酔に非常に弱い犬もいるということです。

ただ歯を抜くだけ、ただ歯石を取るだけ…そう思うかもしれませんが、その犬の体質によっては、術後数日ぐったりとしてしまうこともあります。

きちんと歯磨きをしてあげていれば、こんな可哀想なことにはならなかったかもしれない…そう後悔しても後の祭りです。

こうした結果にならないためにも、普段からのケアは非常に大事になってきます。


2.ほとんどの犬が嫌がる。歯磨き

さて、歯磨きは犬にとって非常に重要で必要なことなのですが、当の本人たちはどうにも歯磨きが苦手なようです。

ほとんどの場合、飼い主の方が歯ブラシを持って歯を磨こうとしても、口を触られること自体嫌がってしまうとのこと。

犬だけに言えることではありませんが、動物は嫌なことほど強烈に覚えているものです。

そのうち歯ブラシを目にするだけで、そそくさと逃げてしまうかもしれません。

犬のボディコントロール(飼い主が体の各部位を触ってもおとなしくしている状態)のしつけを徹底し、健康管理に努めてください。

人に口を触られてもおとなしくするようになったら、いよいよ歯磨きのスタートです。

ただ忘れてはならないのが、おとなしくなったと言っても「犬にとっては嫌なこと」であるという点。

毎日の歯磨きタイムが憂鬱になってしまうと、大きなストレスを抱えさせてしまう原因にもなります。

例えば歯磨きに使う歯磨き粉をフレーバー付きのものなどにして、歯磨きそのものを楽しめるような工夫が必要です。

3.やるなら毎日が理想。具体的な歯磨きの方法

本当に歯磨きが大嫌いな犬だと、噛み付いてきたりすることもあります。

それくらい、犬の歯のケアとは難易度が高いのです。

ですがもし可能な犬ならば、歯磨きは毎日行うことが理想です。

ケアが難しい上に病気になると非常に厄介な部位、それが犬の歯というものになります。

さて、犬の歯は人間用の小さい歯ブラシでも十分磨くことが可能です。

その他に、飼い主が人差し指などに巻きつけたガーゼを駆使し、磨くという方法もあります。

犬ごと、磨き順などの詳しい方法は、かかりつけの獣医さんが教えてくれるかと思います。

その犬によって、歯がぐらついていて力加減に注意が必要な場合もあるので、獣医さんに聞いておいて損はありません。

そして歯磨きがどうしても嫌いで飼い主も手を出せない…というレベルの犬のためにも、歯磨き効果のあるガムなどが市販されています。

ただこのガムでの歯磨きには少し気をつけなければならない点があるのです。


4.歯磨きガムを使用する際の注意点

犬の口の大きさは犬種によってもさまざまです。

大型犬ではひと飲みできるようなサイズでも、小型犬では顎が外れるサイズだったりと、その差はとても大きいと言えます。

自分の飼う犬の大きさに合わせた歯磨き効果のガムを購入するようにしてください。

また、一重にガムと言ってもさまざまな種類のものがあると思います。

大きさのほか、商品を選ぶ際には、「何度も噛めて、歯に接着する部分が多いか」「適度な固さで噛みごたえがあるか」などといったことに注意すると良いでしょう。

昨今ではデンタルフードと呼ばれる、歯垢除去に効果があるご飯も出てきています。

どれが犬に合っているのか、良く吟味して購入するようにしてください。

また、心に留めておいていただきたいのが、この食べるタイプの歯磨きには限界があるということです。

私たちが、ご飯を食べる時のことを想像してみてください。

全ての歯を使って食べていますか?

主に使っているのは奥歯で、他の歯を頻繁に使うことはないのではないでしょうか。

犬も同じです。

あまり過信しすぎないよう注意してください。

5.歯ブラシに歯磨きジェルをつけて磨いてあげる

ペット用の歯ブラシでも、人間の子供用の歯ブラシでも構いませんが、ペット用の歯磨きジェルが市販されているので(人間用の歯磨き粉は絶対NGです)こちらを利用してはいかがでしょうか。

最初からゴシゴシ磨こうとすると犬も嫌がるので、まずはジェルをつけた歯ブラシをなめさせる所から初めてもいいと思います。

ジェルには犬も好む成分が含まれているので意外とペロっと舐めてくれます。

そしてゆっくり口の中へ持って行き、可能ならシャカシャカうごかしてあげます。

嫌がるようなら、犬自身が、歯ブラシを噛んでいる状態でも大丈夫です。

歯に歯石がたまっている犬なら、歯ブラシの感覚が気持ちよくて、意外にもずっと噛んでくれることもありますが、あまり激しく噛むと歯ブラシのプラスティック部分が削れてしまうのでほどほどにしましょう。

磨いた後は人間同様よく歯ブラシを洗って、自然乾燥させておきましょう。


6.歯磨きシートで拭いてあげる

歯ブラシを嫌がる犬や、毎日手軽にケアしたい飼い主さん、特に口臭が気になる犬にオススメなのが歯磨きシートでの歯磨きです。

市販のものは指サックのようになっているタイプやシート上で指に巻き付けるタイプなど色々あります。

緑茶ポリフェノールが含まれているタイプは拭いた後に口の中がさっぱりして、犬の口臭も気にならなくなるのでオススメです。

ただし、直接指を犬の歯に当ててゴシゴシする時は、くれぐれも犬に誤って噛まれてしまわないようご注意下さい。

また、歯茎を強くこすると血がでてしまうので、できるだけ歯だけをゴシゴシするようにしてあげてください。

シートは使い捨てですので、一度使えば保管せずに必ず捨てて下さい。

7.歯垢がたまってしまった犬にはスケーラーで歯石取り

犬の歯茎近くの歯に、茶色や黒っぽいものが付着していて歯磨きしていてもなかなかとれない、ということでお悩みの飼い主さんは意外と多いのではないでしょうか。

実はそれは歯石です。

犬の場合は人間以上に歯垢が歯石になりすいので、注意が必要です。

でも実はスケーラーという道具を使えば、ポロリととれてしまうのも犬の歯石です。

犬用のスケーラーとして販売もされていますが、人間用の先端の部分がステンレス素材のもので大丈夫です。

犬が落ち着いている時に利用しましょう。

口を大きく広げて、かきだすようにして、または、歯石を細かく砕いて行くようなイメージでスケーラーを動かします。

このときも犬の歯茎を傷つけないように十分配慮してあげて下さい。

硬くなった歯石も、少しずつ削るようにすると、あるときポロっととれてしまいます。

歯石が歯に蓋をしているような構造になっています。

犬にとっては、ずっと口を開け続けることは負担になりますし、嫌がる犬にはあまり無理強いはできませんが、自宅でも毎日少しずつ犬の歯石をとることで、健康な歯を維持することができます。


8.歯磨きをどうしても嫌がる犬は動物病院へ

歯磨きをどうしても嫌がってしまう犬には、全身麻酔をかけて、歯石をとるという方法もあります。

実際に、歯周病が進んでしまった犬はこのような形で歯の治療をしなくてはいけません。

動物の場合、部分麻酔がないのでこのような形になりますが、コストもかかりますし、麻酔による犬への体の負担も否めません。

ただし、何らかの別の手術があるときに一緒に歯石除去もお願いしてしまうというケースもあります。

例えば、去勢手術の為に全身麻酔をかけたときに一緒に歯石除去もしてもらうなどです。

全身麻酔をかけるタイミングがあれば、担当医に相談して頂くのも一つの手段です。

ただ、なるべくこのようになる前に、犬の歯のケアは日々しておきたいところです。

歯磨きで困ったら獣医さんに行こう

こと犬の歯に関しては、手入れが非常に難しいのが現状です。

子犬の頃からしっかりとしつけされている犬が全てではないので、やはり苦労している飼い主の方も多いことでしょう。

ですが嫌がるからといって諦めてしまえば、大病という未来がちらつくので難しい話です。

もしあの手この手を尽くしても効果が得られない場合は、迷わず獣医さんを頼ってくださいね。

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