犬の靴って小さくてデザイも可愛いですよね。

お店で見つけて思わず買ってはみたけれど、靴を履かせると動かなくなったり、靴を噛んで脱ごうとしたりして、結局思うように歩いてくれないなんてことありませんか?

それは犬にも「快適な靴」というものがあるからです。

犬にとっての靴の選びを考えてみましょう。

まずは足のサイズを測ってみる

犬の靴は「ブーツ」みたいなものが主流で、「足の大きさ(長さ)」「横幅」「履き口(足首の太さ)」の3サイズを測ります。

測り方は犬の足が靴の中でも踏ん張れるように、爪の先からかかとまでの長さを測ります。

ここで重要なのは、犬を抱っこして測ってはいけないことです。

犬をしっかり床の上に立たせて、犬の体重が足にかかっている状態で測ります。

犬の下に紙を敷いて、足の形をなぞるのが良いでしょう。

できれば前足に続き後ろ足もなぞってみてください。

足の大きさが違うことに気づくでしょう。

これも犬の靴を選ぶときに頭を悩ませる原因のひとつですね。

靴のサイズはそれぞれの足にピッタリなものが好ましいですが、市販の靴では大きさが○号と△号の中間がちょうど良いということもあります。

そういった場合は小さい方のサイズをオススメします。

犬の靴は思ったより脱げやすいものだと考えてください。

大きいものですとすぐに脱げてしまうかもしれません。

そうならない為に履き口のサイズ計測が重要で、履き口に「バンド」がついているものであれば、バンドを一周回したときにぴったり止まることが脱げない靴を選ぶコツになります。

履き口の部分のサイズは靴の高さに合わせて足首をくるっと一周測ります。

その時、犬の毛を気にせずギュッと押しつけて測ってください。

また、前足用と後足用でサイズが異なるものを作っているメーカーさんもありますから、犬の靴を買いに行く時は、前足と後足の両方のサイズを測ってからお店へ行くとスムーズに選ぶことができます。

初めは柔らかい犬靴でデビューさせる

まだ靴を履いてのお散歩デビューをしていない犬なら、初めは柔らかい靴をプレゼントしてあげましょう。

何も気にせず硬い丈夫な靴を履いてくれる犬もいますが、靴を履かせた瞬間から「一歩も歩かずに固まってしまう」なんていうこともあります。

それは、靴が犬にとって快適ではない靴だからです。

靴を嫌がる犬には、生地が柔らかいものや、靴底の形がはっきりしていないようなものを選びましょう。

靴底がはっきりしていると、上手に靴を履けない犬の場合は、靴底ではない側面などを靴底のように踏みしめてしまい、つまづいて転んでしまいます。

今は、犬用の靴下の底の部分だけ靴のように少し硬くなっているものや、肉球の部分は覆われているけれど、爪の部分は生地が無いので踏ん張れるといったものもあります。

雨の日には足が濡れてしまうので適しませんが、怪我をしないようにといった予防の意味や、アスファルトの温度から肉球を守るといった用途では役立ちますし、そういったものを取り入れてあげると犬にとって快適だと思います。

滑りやすい靴は危険

たくさんの犬靴が売られる中で、機能よりも可愛さ重視の靴もあります。

ご購入の際の注意点として、滑りやすい靴は避けてください。

せっかく足を守るために靴を履かせたのに、滑って転んで怪我をしたのでは元も子もありません。

雨の日用にご購入をお考えの場合は、特に溝が深いものをオススメします。

足を引きずる犬に履かせたい靴

年をとると足腰が弱くなり足を引きずることになる犬もいます。

また胴の長い犬はヘルニアになりやすく、下半身不随で足や体を引きずり、車いすを使う場合でも「足のせ」といわれる足置場があるものもあれば、「足のせ」を作らず、リハビリとしてわざと足を引きずるように使うものがあります。

もちろんそのままでは足を傷つけてしまいますから、犬の靴の出番になります。

足を引きずる犬に普通のゴムの靴を履かせると、引きずっているゴム靴と道路との摩擦が強くてなかなか歩きづらいといったことになります。

それにゴムの靴は消しゴムのようなもので、すぐ削れてすり減ってしまいます。

靴下なら摩擦が少ないので快適かと思いきや、すぐに破れてしまうので、何枚あっても足りません。

足を引きずる犬には、それ専用の靴が出ています。

値段が高いうえに、引きずるので結局破れてしまうといった難点はありますが、普通のゴムの靴よりは快適にお散歩でき、摩耗もしにくいように工夫されています。

犬にとって快適な靴を選ぼう

犬の靴の選び方のポイントは、犬にとって「安全で快適な靴は何か」を飼い主さんが考えて選んであげることです。

もちろん犬にもデザインの好みはありますので、カワイイ、カッコイイという感覚も大切です。

何のために靴を履かせてあげたいのか、どんな用途なのか、専門の靴があるのか探してみてください。

あなたならきっと、犬がとびきり喜ぶ「お気に入りの一足」を見つけることができるでしょう。