イングランドとスコットランドの境(ボーダー)に多く存在したことから犬種名がついたとされるボーダーコリー。
黒地に白のラインが入り、ふさふさとした毛、少したれ気味の耳、つぶらな瞳。
愛嬌たっぷりのフォルムは多くの人々の注目の的です。
中型犬の中では特に人気のある犬種で最近ではボーダーコリーのオーナーさんを街でもよくみかけるようになりました。
では、ボーダーコリーはどのような性格の犬種なのでしょう。
とにかく頭が良い
ボーダーコリーはもともと牧羊犬として活躍していた犬種であり、多くの羊たちを目的の場所に導き、移動させるためのお仕事をしていました。
羊に比べると体の大きさは明らかに小さいにもかかわらず、何千頭もの羊を指揮しまとめていたので、それだけの統率力と知能があるのです。
どのようにしたら効率がよいのかなどを、自然と考えることができるようになったのです。
また多くの羊たちを仕切るので、根気強く、粘り強い性格も持ち合わせています。
簡単なことではへこたれず、何度も何度も挑戦しようとする不屈の精神が宿っています。
とにかく運動がすき
ボーダーコリーは運動がとても好きです。
走り回ったり、飛び回ったり、駆け回ったり、動いていることが生きがいなのではないかというほど運動が好きです。
飛んだりはねたりすることでストレスを解消しているのかもしれません。
フリスビーをさせたらもう天下一品です。
ボーダーコリーの機敏さと瞬発力は最高で、人間以上の身体能力を持ち合わせているようにみえるほどです。
世界で行われている犬のフリスビー大会で優勝するのはほぼ毎回ボーダーコリーだと言われており、それほど優秀です。
また、ボーダーコリーはサッカーも得意で、瞬時にボールをとり、ドリブルをする姿は非常にかっこいいです。
運動ができない状況が続くと悪い子になってしまうかも。
ボーダーコリーはもとが牧羊犬ですので、走ることや飛び回ることを日常的にやってきました。
だからこそ、これができないというのはボーダーコリーにとってはストレスになるのです。
雨の日が続きなかなか外で遊べなかったり飼い主の外出が続きかまってもらえなかったりすると、途端に悪い子になってしまったりします。
家の中のものをかじってこわしてしまったり、吠えたり暴れたりもします。
家の中でも遊べるようなボールなどを用意し、少しでもボーダーコリーのストレスがたまらないように飼い主が気をつかってあげる必要があります。
ストレスがたまって悪さをするようになってからでは遅いようです。
というのも、アメリカや日本の家庭から保健所に送られてくる犬種の中でもっとも多い犬種はボーダーコリーなのだそうです。
愛らしくかわいいと思っていたのに、飼ってみたらとても大変だったということが理由のようです。
しかし、しっかりボーダーコリーに運動をさせて、ストレス解消させてあげれば悪い子になることはありません。
毎日運動をさせてあげること、遊んであげることが大切です。
しつけ次第でよい友達、パートナーに
ボーダーコリーはとても腕白で、飼育をするにはエネルギーがいるという人も多いのですが、最初のしつけさえしっかりできていれば、あとはよき友達、パートナーになることができます。
ボーダーコリーは赤ちゃんのころから比較的やんちゃでわんぱくな子が多いです。
可愛いときほど甘やかさないようにしましょう。
しっかりとだめなものはだめと叱り、厳しくしつけをしていきます。
可愛い盛りでもそれを容認してしまうと、飼い主と犬の立場が逆転してしまい、信頼関係を築くことはもちろんできませんし、逆になめられてしまいます。
いったん築かれた主従関係を覆すのはなかなか難しいことですから、最初のうちに徹底的に厳しくしつけをしましょう。
どんなに厳しくしつけられても、しっかりと運動をしてストレスを発散する機会をつくってあげることができていれば、ボーダーコリーは飼い主をご主人様として認め、従順になっていくはずです。
この関係を築くことさえできれば、ボーダーコリーと良い友達、パートナーになることができるでしょう。
頭が良いボーダーコリー
ボーダーコリーは今現在非常に人気がでている犬種ですが、誰でも簡単に飼育できる犬種かというとそういうわけではなさそうです。
とても頭がよく、運動神経もよく機敏で瞬発力があるボーダーコリー。
アウトドアスポーツやランニングなどが好きな人には、良いスポーツパートナーとなってくれる可能性が高いです。
逆に運動があまり好きではない人、犬に癒しややすらぎだけを求める人には、あまり向いていない犬種かもしれません。