キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(通称キャバリア)は、名前にも入っている通り、イギリスの王室で寵愛された犬種です。

日本でも上位とまではいきませんが、人気の犬種として根強いファンを持ちます。

飼いやすい性格をした、人間に寄り添ってくれる素晴らしい犬種というだけでなく、非常に優雅で美しい見た目も魅力的です。

ここでは、キャバリアの性格や特徴についてご紹介します。

キャバリアは人懐っこく社交的で愛情深い

キャバリアの性格は家庭で飼いやすいように改良された犬種なので、非の打ちどころがない性格をしています。

人懐っこく、社交的で、見知らぬ人に対しても好奇心旺盛で、友好的に近寄っていくところがあります。

他の犬に対しても攻撃的になることもなく、とても優しい性格の持ち主です。

無駄吠えもほとんどしない犬種です。

子犬の頃からたくさんの人や犬に会わせることで、キャバリアらしい良い性格を存分に引き出すことができるでしょう。

また、遊び好きな一面も持つので、飼い主さんと一緒に遊ぶことをとても好みます。

物覚えも良いので、トレーニングにも向いていると言えるでしょう。

一方で、飼い主さんの膝に乗っかって一緒にくつろぐことも好きなことが多いです。

昔から、湯たんぽのように人間の膝や足を温めていたと言われているほどです。

人間と少しでも触れ合っていることを好む、とても愛らしい性格の持ち主です。

とても飼いやすいキャバリア

子供に対しても優しく接する上、遊び好きなので、お子さんがいるご家庭でも飼いやすい犬種です。

おっとりと物静かな性格キャバリアと、やんちゃで明るい性格のキャバリアがいますが、どのキャバリアも周りを観察して協調性のある行動をとることができます。

稀に警戒心が強く他の犬に近寄っていかない犬もいますが、飼い主さんに対しては極めて忠実であることが多いです。

他の犬種と同様に、強い警戒心を持たないよう、子犬の頃からきちんと社会化をさせてあげる必要があります。

キャバリアの毛色は3種類

カラーは3種類で一番メジャーなブレンハイム(茶色と白)とトライカラー(黒、白、茶色)、ルビー(茶色のみ)があります。

カラーによっても印象が全く異なり、ブレンハイムは優しい印象、トライカラーはかっこいい印象になります。

ルビーはペットショップなどでもあまり見かけることのない、他の2種類と比較すると珍しいカラーです。

キャバリアの大きさは?

キャバリアの大きさは、雄犬・雌犬ともに6~8㎏くらいです。

雌はこの範囲内に入ることが多いですが、雄犬では10㎏を超えるほどの大きい子も珍しくはありません。

キャバリアは抜け毛が多い

キャバリアは長く美しい被毛が特徴的です。

生まれてから3年ほどでキャバリアらしい被毛が完成します。

被毛はカールしている個体も、直毛の個体もいます。

キャバリアは非常に抜け毛が多いので、こまめにブラッシングをしてあげる必要があります。

耳の後ろや、脇や股などは非常に毛玉ができやすいので、念入りにする必要があります。

2日に1回のペースではブラッシングをしてあげましょう。

このようにケアをすることで、より美しく艶やかな被毛になることは間違いありません。

キャバリアにトリミングは不必要

キャバリアは毛が抜け、伸び続ける犬種ではないので、特にトリミングは必須ではありません。

飾り毛をキレイに手入れしたり、耳の形を整えたりする目的でトリミングサロンに出す飼い主さんもいますが、シャンプーのみでも十分です。

そのため、シャンプーをご家庭で行うことも可能です。

皮膚のトラブルを抱えることもあるので、耳や皮膚はしっかりとチェックしてあげましょう。

ご家庭でシャンプーをするとコミュニケーションという意味でも、病気に早期発見という意味でも、とても意味があります。

キャバリアの散歩は1日2回が理想的

活発な犬種なので、散歩は1日2回が理想的です。

時間はそれぞれ20分程度で良いでしょう。

ただキャバリアは食いしん坊であることが多く、散歩中に道に落ちているものを拾い食いしてしまうことも少なくありません。

飼い主さんが細心の注意を払う必要があります。

キャバリアがかかりやすい病気

心臓の病気(僧房弁閉鎖不全症)には非常にかかりやすいです。

早い犬だと6歳を過ぎたあたりから心臓に変化が起こることもあるので、定期的に検診を受けることをオススメします。

その他は、前述のように皮膚疾患(耳の疾患も含め)も多いので、痒みや赤みやべたつきなど、異変を感じたら動物病院へ連れていきましょう。

皮膚疾患は慢性化すると治りにくくなってしまうことが多いです。

心優しいキャバリアと触れ合ってみよう

キャバリアは、本当に愛嬌があり、優しく社交的な素晴らしい性格の持ち主です。

どこへ行っても、だれと会わせても自慢の愛犬になることは間違いありません。

ぜひ、ペットショップやブリーダーの元でキャバリアと触れ合ってみてはいかがでしょうか。