イギリスのスコットランド原産で、元々は狩猟犬として活躍していたダンディディンモントテリア。
現在では、ペットやショードッグとして活躍しており、日本でも、まだまだ知名度は低いものの、繁殖は行われています。
そんなダンディディンモントテリアとは、どのような犬なのでしょうか。
テリア種には珍しい温厚な性格
基本的にテリア種は、頑固で警戒心が強いとされており、飼うのもやや苦労するとされています。
しかし、ダンディディンモントテリアは、テリア種には珍しく頑固さは弱く、優しく落ち着いているため、テリア界のジェントルマンと呼ばれることもあります。
テリア種は、その警戒心の強さから飼い主以外の人物や動物とは、なかなか上手く接することが出来ないとされています。
しかしダンディディンモントテリアは、その優しさから、他の動物や人物とも比較的仲良くすることが出来ます。
子供や年配のかたにも優しく出来るため、家庭犬向きなテリア種と言えます。
活発な一面もあり、遊ぶこともとても大好きです。
ダンディディンモントテリアの特徴
ダンディディンモントテリアの体重は8kg〜11kg、体高は20cm〜28cmで、分類としては小型犬となります。
体つきは、とても引き締まっており、胴長短足です。
耳は小さく垂れ耳で、尾は長い垂れ尾、マズルは短めです。
披毛は長めで、特に頭部の冠毛が特徴です。
その特徴的な頭部の披毛は、トップナットとも呼ばれています。
ただし、この頭部の披毛は、基本的にトリミングによって作られているものです。
また、頭部以外にも、眉毛や顎髭なども長めとなっています。
毛色は、ペッパーやマスタードとなっています。
ダンディディンモントテリアの寿命とかかりやすい病気
ダンディディンモントテリアの寿命は、12年〜15年とされています。
かかりやすい病気としては、椎間板疾患があります。
中でも、椎間板ヘルニアは注意したい病気の一つです。
椎間板ヘルニアとは、椎間板という背骨の間にあるものが、変形するなどの異常をきたし、神経を傷付けてしまう病気です。
この病気になると、神経が傷付けられるため、激しい痛みを伴います。
それにより、歩くことが困難になり、重度になると立てなくなることもあります。
初期段階では、薬や食事療法などで治療をしますが、重度になると手術が必要になります。
少しでも違和感を感じたら、軽く考えずに、早急に受診することをオススメします。
ダンディディンモントテリアのしつけ方
ダンディディンモントテリアは他のテリア種と比べて比較的頑固さは弱く、落ち着いています。
そのため、しつけがしにくいということはありません。
しかし、しつけの方法を間違えてしまうと、逆効果となってしまうこともあります。
ダンディディンモントテリアのしつけの際には、あまり厳しくしすぎないことが望ましいです。
とはいえ、ダンディディンモントテリアは少々いたずら好きな面があります。
度が過ぎたいたずらをした場合には、多少厳しく叱ることも求められます。
その加減がやや難しいかと思われますが、基本的には厳しくするよりは、誉めて伸ばす事を意識する必要があります。
時間は掛かるかもしれませんが、気長に根気よくしつけを行いましょう。
ダンディディンモントテリアを飼う際の注意点
ダンディディンモントテリアは、先に記したように活発で遊ぶことが好きな面があるため、毎日の適度な運動が必要です。
ただし、胴長の体型故に、腰などに負担がかかる運動は控えたほうが良いです。
披毛の手入れは、週に2回程度のコーミングと、3ヶ月に1回程度のトリミングが必要です。
特に、ダンディディンモントテリアの特徴的な頭部の披毛は、トリミングによって作られるものです。
維持したい場合は、定期的にプロのトリマーさんにお願いをしましょう。
足が短い犬種のため、体が地面に近くなります。
そのため、汚れや地面からの照り返しによる熱中症にも注意が必要です。
定期的なお風呂や、注意して抱っこしてあげるなどの配慮も必要です。
ダンディディンモントテリアの入手方法
ダンディディンモントテリアは、先に記したように、日本ではまだまだ知名度が低いです。
繁殖が行われていると言っても、やはり数は少なく、価格も正確なことは言えません。
通常、犬を購入する際は、ペットショップやブリーダーから購入するのが一般的です。
しかし、どちらも見つからない場合は、海外からの輸入を考える必要があります。
ただし、海外からの輸入をする場合、様々な仲介が入る分、価格は高めとなります。
また、自ら輸入しようとすると、手続きなども多く大変なため、専門の業者に頼むことが確実です。
そのことを踏まえた上で、どこで購入するのか検討する必要があります。
ダンディディンモントテリアの特徴を知ろう
ジェントルマンと呼ばれるほどに大人しく飼いやすいダンディディンモントテリア。
テリア種初心者でも、手が出しやすいかと思われますが、入手するのはとても大変です。
それでも苦ではないようであれば、とても素晴らしい家族となってくれるでしょう。
日本ではまだまだ知名度が低い分、珍しい犬種に魅力を感じる人にも適しているのではないでしょうか。
いずれにしても、飼う際には、きちんと飼う際の注意点や特性を理解してから購入するように心掛けましょう。