柴犬の寿命とは、大体何歳くらいくらいでしょうか。
一般的には15歳から20歳くらいと言われ、11歳を過ぎるとシニア犬としてのケアが必要です。
寿命には幅がありますが、どのような事に注意していったら犬のシニアライフがより良いものにできるでしょうか。
病気に注意する
シニア犬と呼ばれる年齢にかかってくる犬は、若い頃と比べて免疫力や体力が落ちてきていますので、病気にかかりやすくなります。
人間と同じで、ガンや糖尿病、心臓病、腎臓障害、白内障、歯周病、皮膚病等など・・・。
柴犬の特徴として「我慢強い」ということがあります。
飼い主さんが、注意深く犬の様子をチェックしてあげる事が、病気の早期発見につながると言えるでしょう。
病気の多くは生活面からくるものが原因として多いので、少しでも何か変だと感じたら熱や便、食欲などをチェックし、症状によっては動物病院で診てもらうなどの対策をしましょう。
できれば、かかりつけの動物病院を決めて、相談などできる環境を作っておくと飼い主さんも犬も安心ですね。
ボディケアに気をつける
犬も年齢を重ねると、外見にも変化が出てきます。
筋肉が緩んだり、ヒゲや毛に白髪が混じってきます。
体全体の毛の量も減ってきます。
犬のために、ブラッシングをかけることは大事です。
季節の変わり目などは痛くないように優しく抜け毛を取り除いて、快適にしてあげましょう。
室内、室外どちらで飼うにしても、体の清潔には気を配ってあげたいものです。
昆虫が原因で皮膚病などになることもあります。
衛生面を保つためにも、定期的にシャンプーをしてあげましょう。
柴犬は月に2回程度行っても大丈夫です。
温度管理に気をつける
犬は暑さ、寒さなどの温度の変化に弱くなります。
夏の暑さはアスファルトに近い状態であるために、人間より強く感じています。
朝夕などの比較的涼しい時間帯に散歩に行くように心がけたり、日陰を歩かせてあげたりしてあげてください。
帰ってからの水分補給も忘れずに。
秋から冬にかけての寒さもまた、注意が必要です。
ハウスの中に座布団や毛布など保温できるような環境作りをして、寒くなってないか気にしてあげましょう。
夜間は特に気温が下がりますので、外で飼っている犬も玄関に入れてあげるなどして、外の寒さから守ってあげましょう。
食事に気をつける
病気にならないために、食事にも気を配って上げることも重要です。
近頃は、犬種や年代によって色んな種類のドッグフードが売られるようになりました。
食が細くなってきますので、栄養のバランスが良く、カロリー過多にならないドッグフードを選んであげましょう。
犬が好み、食べやすい形状であることも大事です。
歯が、抜け始めるような時期になったら、子犬の頃のようにお湯でドッグフードをふやかしてあげるのも良いでしょう。
老化によって消化吸収が衰えてくることもあります。
通常は犬の食事は一日に2回食ですが、犬の体調によっては3回食にして、消化しやすいように変えてあげることも良いでしょう。
愛情こもった手作りのご飯を犬に、という飼い主さんもいるかと思います。
その時には脂質、糖分、塩分を控えめにすることで、健康を保つことができるでしょう。
居住環境を考える
先にも述べましたが、加齢によって暑さや寒さに弱くなります。
それによって風邪をひいたり、健康を害したりする原因にもなります。
状況が許されるなら、室内で飼ってあげることも考えてみてください。
室内で飼うことにより清潔を保てますし、大きな温度変化に晒されることがなくなりますし、ストレスやノミ・ダニなどからも守れます。
室内で飼っている犬の方が寿命が長いと言われていますので、検討してみる価値はあると思います。
ただ、その場合は適度な運動を心がけてあげる事も忘れずにいてください。
運動不足になると、かえってストレスになります。
特に柴犬は元々運動量の多い犬種ですので、健康を保つためには、歳をとっても日課として運動させてあげる必要があります。
犬のペースに合わせて、ゆっくりと負担にならないように、無理のない範囲でお散歩に行きましょう。
また、周りの音などに反応が鈍くなってきますので、外に出た時には安全にも気を付けてあげましょう。
柴犬の加齢による変化を受け止めよう
今まで一緒に過ごしてきたからこそ、シニア期になった犬との絆はより強いものになっているのではないでしょうか。
だからこそ、加齢による様々な変化をネガティブに捉えずに、よりコミュニケーションやスキンシップを心がけたいものですね。
柴犬は主人に従順といった性格の持ち主です。
飼い主さんが犬を思っているように、柴犬もまた飼い主さんの事を思っています。
ぜひお互いの快適な環境でシニア期を過ごせるように、愛する家族の一員のために工夫してみてください。