犬に玉ねぎをあげてはいけない理由

犬に玉ねぎをあげてはいけない理由【症状、治療法】

最終更新日:2015年11月3日

犬が玉ねぎを食べてはいけないというのは、飼い主さんに限らず多くの動物を飼っている方の中では割と知られている話だと思います。

しかし、どうしてダメなのか、食べてしまった場合はどうしたらいいのかなど、意外と具体的に知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで、犬に玉ねぎをあげてはいけない理由についてまとめました。


1.血に異常を起こす

玉ねぎの成分に、アリルプロピルジスルファイドという成分が含まれています。

玉ねぎ以外にも、ニンニクやニラなどにも含まれていますが、これらの一般的に刺激物と呼ばれる野菜に多く含まれています。

これは、アリルプロピルジスルファイド自体が強い匂いを放つ成分だからです。

このアリルプロピルジスルファイドが、犬の血液中にある赤血球(ヘモグロビン)を酸化させてしまい、高カリウム常態に保たれてしまう為に中毒症状や死に至ってしまう場合があるのです。

これは犬に限らず人間でも同じことが言えますが、もともと犬の場合は赤血球の数が人間の約半分しかない為、少ない量でも致死量になりかねないのです。


2.犬が玉ねぎを食べてしまったときの症状

犬にとって玉ねぎは絶対あげなてあげてはいけないものなのですが、中には舐めただけでも症状が出てしまう子も中にはいます。

具体的な症状は、貧血や血尿、嘔吐や下痢、黄疸。

さらには心臓の鼓動が速くなったり、目の結膜が白くなってしまったりもします。

命に繋がってしまうものが多いので、気をつけましょう。

また、食べてすぐでないからといって安心はできません。

もちろんその日のうちにでる場合もありますが、数日かかって症状が出てくる場合もあるので、もし犬が玉ねぎを口にしてしまった場合は、しばらくは注意深く様子を見てあげてください。

おしっこが赤紫色になったりした場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

3.犬が玉ねぎを食べてしまった時には、すぐに吐き出させる

どんなに注意していても落ちた玉ねぎや玉ねぎの入った料理を誤って食べてしまうこともあります。

そんなときはよく言われるのが、吐き出させるというものです。

吐き出させる方法の1つは、犬の舌の上に塩を多め(スプーン2~5杯)にのせて水を飲ませるというものです。

水をたくさん飲んだ後、吐き出す場合があります。

もう1つは2倍ぐらいに薄めたオキシドールを飲ませる方法です。

少し舐めてしまった程度の場合に症状が出ることは少ないですが、少しでも様子がおかしいなと思ったら病院に電話をしてみたり、実際に病院に連れて行ったりしましょう。

これは吐き出させた方も同じです。

病院によっては様子に変化があったら来てという獣医さんもいますし、すぐに来てという獣医さんもいるので、まずは掛かり付け医に電話してみることをオススメします。


4.病院での主な治療法

だいたいは、まず催吐剤で吸収される前に吐かせるという処置を行います。

もう吸収されているか、吐き出さない場合等は、アリルプロピルジスルファイドに解毒剤はない為、抗酸化剤ビタミンE.ビタミンCを赤血球内膜への酸化反応を予防する為に摂取したり、ステロイド剤を摂取したりします。

あとは、強肝剤や強心剤や利尿作用のある薬などがあります。

輸血を行う場合がありますが、そこまで行くと危険度もグンと高まります。

玉ねぎ中毒によって基礎疾患が潜んでいた子などが、急に症状が深刻に悪化してしまうことが稀にあるので、気をつけてください。

5.こんな気付きにくいところに注意

犬が急に体調がおかしくなったり、血尿を出したりして、思い返しても玉ねぎを食べてないのに…と思う方も中にはいらっしゃるそうです。

しかし、例えば犬のごはんと人のごはんを一緒に作っていたり、人のごはんをちょっとあげたときなんかは、玉ねぎを直接あげなくても同じ鍋やフライパンで調理していたのをあげると、十分玉ねぎ中毒になってしまう恐れがあります。

さらに、調理済みのハンバーグや生姜焼きなどは味が付いているので、玉ねぎが入っていても気にせず食べてしまい、玉ねぎ中毒になってしまいます。

アリルプロピルジスルファイドは玉ねぎの匂い成分ではありますが、火を通して匂いが無くなったからといって玉ねぎ中毒が予防されるものではないので、加熱されてても絶対あげていけません。

体調が悪くなって獣医さんに連れて行った時に、飼い主さんが玉ねぎは食べていないと勘違いで話してしまうと処置の方法が変わってきてしまうことがあるので、原因と思われるものを思い返しましょう。

小型犬などの体の小さい犬ほど少しの玉ねぎで症状が出てしまう場合が多いので、注意が必要です。

犬の玉ねぎは少量でも命にかかわる

「中毒」とつく玉ねぎ中毒は、人間でいうアルコール中毒とかと同じ依存性が出るものかと思ってもしまいますが、犬にとっては食中毒で命に関わる問題になるのです。

ですので、少量でも、加熱済みでも食べさせてはいけません。

絶対に口にしないように気を配る必要がありますし、万が一玉ねぎを口に入れて舐めてしまったり食べてしまった場合などは素早く対処して様子を観察してあげることが大切です。

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