イギリス原産の犬種であるオールドイングリッシュシープドッグ。

元々は牧羊犬として活躍してきました。

現在では、ペットやショードッグとして飼育をされています。

そんなオールドイングリッシュシープドッグとは、どのような犬種なのでしょうか。

オールドイングリッシュシープドッグは飼い主にも他者にも優しい性格

穏やかで賢い性格をしています。

飼い主やその家族に対しては愛情深く忠実です。

他の動物や人物に対してもよくなつき、とても友好的です。

特に子どもに対しては面倒見が良く、アメリカでは子守犬としても重宝されているほどです。

そんな友好的な性格故に、番犬には向いていないタイプです。

陽気さも持ち合わせており、やんちゃな行動やおどけた様子を見せることもあります。

甘えん坊な一面もあるため、日々のコミュニケーションはとても大切となってきます。

基本的には、大型犬の中では比較的飼育しやすい犬種だと言えます。

ただし、元々牧羊犬として狼と戦っていた一面もあるため、まれに攻撃的な面を見せることもあります。

しかし、よほど嫌なことをされたり、飼い主が攻撃されているというような理由がなければ、そのような一面を見せることはありません。

オールドイングリッシュシープドッグの体重・体高

オールドイングリッシュシープドッグは体重が27kg〜45kg、体高が51cm〜61cmで分類としては大型犬となります。

体長と体高はほぼ同じで、肩よりお尻の方が高いため、まるで洋梨のような体型をしています。

頭は大きく、耳は垂れ耳です。

尾は昔から断尾されており、その後ろ姿はまるでパンダのようでした。

しかし近年は、動物愛護の考え方から、断尾されなくなることが多くなっています。

ごく稀に、生まれながらに短い尾を持つ個体もいます。

被毛は、グリズル・グレー・ブルーを基調としていることが基本です。

オールドイングリッシュシープドッグの寿命とかかりやすい病気

オールドイングリッシュシープドッグの寿命は、10年〜12年とされています。

かかりやすい病気としては、股関節形成不全などがあります。

股関節形成不全とは、太モモの骨と骨盤とを結合する股関節の形に、異常が見られる病気です。

この病気になると、腰を左右に振るような歩き方になったり、後ろ足を上手く動かせなくなったり、股関節が脱臼しやすくなったりします。

この病気になる原因としては、主に遺伝によるものが大半を占めています。

そのため、予防法はありません。

しかし中には、肥満や過度な運動が原因となるケースがあります。

そのような予防が可能なものについては、日頃から注意しておくことが望ましいです。

オールドイングリッシュシープドッグのしつけ方

まず犬というものは、相手が自分よりも立場が下だと認識をすると、その相手の言うことを全く聞き入れなくなってしまいます。

そうなると、その後のしつけも上手くいかなくなってしまいます。

そのため、服従訓練はしっかりと行っておく必要があります。

特にオールドイングリッシュシープドッグのような大型犬は、服従訓練をきちんと行っておかないとわがままに育ってしまいます。

その結果、コントロールが難しく手が付けられなくなることもあります。

子犬の頃から徹底した服従訓練が必要です。

それさえしっかりしていれば、オールドイングリッシュシープドッグ自体は知能が高いため、しつけはそれほど難しくありません。

オールドイングリッシュシープドッグを飼う際の注意点

大型犬で体力もあるため、多くの運動量が必要です。

また、やや太りやすい体質をしているため、しっかりと毎日の運動を行うことが大切です。

最低でも1日に2回、計1時間〜2時間の散歩や運動が望ましいですが、それ以上の時間行えれば、なお良いです。

被毛のお手入れは、毎日のブラッシングが望ましいですが、それが無理でも、週に3〜4回はブラッシングをする必要があります。

また、定期的なシャンプーも必要です。

大型犬で換毛量が多く、また、皮膚病予防にもなるため、被毛のお手入れをきちんと行うことが大切です。

オールドイングリッシュシープドッグの価格と入手方法

オールドイングリッシュシープドッグの価格は、25万円〜30万円が目安となります。

やや高額のように思われますが、オールドイングリッシュシープドッグは、そもそも出産頭数が少ない犬種であり、希少なためこの価格になっています。

通常犬の入手方法としては、ペットショップからの購入やブリーダーからの購入が一般的となります。

しかし、先ほど記したように、希少な犬種のため、ペットショップに出回ることはほとんどありません。

そのため、オールドイングリッシュシープドッグの入手方法としては、ブリーダーからの購入となります。

ブリーダーも、それほど多くいるわけではないため、探すのは大変かと思われます。

しかし、良いブリーダーが見つかれば、その犬の血統などの情報を確実に知ることができるため、安心です。

オールドイングリッシュシープドッグの特徴を知ろう

優しい性格で友好的なオールドイングリッシュシープドッグ。

初心者でも飼いやすそうな印象ですが、その分、しつけや被毛のお手入れなど、手を抜けない部分もいくつかあります。

見た目や性格だけで選ばず、きちんと特性を理解してから、飼うことを考えるようにしましょう。