垂れ耳にかわいいクリクリの目、見るからに好奇心旺盛で、元気いっぱいなビーグルは、昔からペットとして愛されている犬種で、犬が沢山いる場所に行けば必ず一匹はいます。
ビーグルの根強い人気はどこにあるのでしょうか。
これからビーグルをお家にお迎えしたいとお考えの方のためにも、ビーグルという犬種の性格をご紹介します。
粘り強い猟犬らしい性格
ビーグルはもともとウサギの猟犬のパートナーとして昔から活躍しており、狩猟犬ならではの鼻の良さを活かして、粘り強く獲物を追い続けるといった特徴を持っています。
勇敢な一面も有するので猟犬としてとても有能です。
ただ、ビーグルは一度興味があることがあると、とにかく活発に動き回りますので、飼い主さんは寛大にそれを受け入れられること、そして一緒にたっぷりと遊んであげて、その分たっぷりと運動させてあげることが必要です。
日常から散歩にいってあげられる余裕が不可欠です。
いたずら好き
ビーグルはいたずら好きな一面もあり、基本的にじっとしていることはありません。
色々なものに興味を持つ活発な性格なので、飼い主さんが目を離したすきにふと何かを口にしてしまったりすることがとても多い犬種です。
大事なものをかじられれば、飼い主さんがショックなことはもちろんとして、お腹に食べたものが詰まり手術になるような一大事になってしまう可能性もありますので、しっかりとしつけをすることが大事です。
しかし、しつけをしっかりしていても油断はできないのがビーグルなので、目を離す時は待機させるか、どんなものでも手の届かなところに置くことがオススメです。
寂しがり屋で甘えん坊
とてもハツラツとしたイメージな一面、寂しがり屋で甘えん坊な一面もあります。
かまってほしい気持ちが強すぎて、飼い主さんの気を引くためにいたずらをしてしまうこともあります。
このようなことがないように、たくさん触れ合ってあげる時間を設けてあげる必要があります。
でも愛情をしっかりと注いであげると、コンパニオンドッグとして飼い主としっかりとした絆が築ける犬種です。
また、このようないたずらを防ぐために、小さいときから「待て」の練習をするなど、我慢をする練習も必要です。
犬を飼っていれば留守番をすることも不可避なので、そのたびに寂しがって家の中が大変なことになっては困ります。
かわいそうに思う人も多いですが、ハウスの中で過ごす練習もとても大事です。
これによって、前述したような「色々ないたずらや食べてはいけないものを食べてしまう困った癖」を予防することもできるでしょう。
お留守番のあとはしっかりと可愛がってあげることで、ビーグルも満足して「待て」が出来るのではないでしょうか。
食欲旺盛
食欲旺盛というのは、ビーグルの代名詞といってもおかしくないほどです。
とても食べることが好きで、食べる量が多いだけでなく何でも食べてしまうので、ビーグルの子は肥満気味の子が多いです。
ただビーグルは軟骨異栄養犬種といって椎間板ヘルニアにもなりやすい犬種なので、肥満は大敵で、肥満によって病気のリスクをあげてしまうことになります。
運動も好きな犬種なので、しっかりと食べた分を消化してしまうほどの運動をすることと、いくらご飯を欲しがっても適正な量しか与えないという飼い主の気持ちが大事です。
特に成長期の時はよく食べますので、太りすぎないように気をつけましょう。
一般的に犬は、生後1年の間に過度に太ると脂肪細胞の数が増えてしまい、その後も太りやすい体質になると言われています。体重をこまめに図り、ご飯の量を調整しましょう。
小さい時からよく食べて、よく運動して消費する習慣を作っておくことが、その他の病気を予防する上でも重要です。
よく鳴く
猟犬はただでさえよく吠える犬ですが、ビーグルは猟の時に吠えながら獲物を追いかける特徴があり、多様な鳴き声もあることから猟師の間では「シンギングドッグ」と呼ばれているほどでした。
体力も十分にあり、なにより忍耐強い性格なので、何か気になるものがあればずっと大きな声で吠え続けてしまいます。
場合によっては、人が前を通るたびに吠え続けるということもあるほどです。
このような特徴を考えると、集合住宅などで住宅が密集している地域では近隣の方の迷惑になる可能性があるので十分な配慮が必要です。
ビーグルの性格をしって正しくしつけをしていこう
以上の特徴が、主なビーグルの性格です。
ビーグルはしつけをするのにとても根気がいります。
生後2、3か月の家に迎え入れた時からは、しっかり愛情を注ぎつつも、しつけをしていきましょう。
生後1歳を過ぎてしまうともう立派な成犬なので、しつけをしようにも上手くいかないものです。
ビーグルは賢いので、主従関係をしっかりと理解させるさえできれば、とても立派なパートナーになってくれるでしょう。