その名の通り、オールド・イングリッシュ・ブルドッグとイングリッシュ・マスティフを掛け合わせた犬種であるブル・マスティフ。

ペットはもちろん、ショードッグ等としても世界的に人気があります。

今回は、そんなブル・マスティフについてご紹介します。

温厚で忠実な性格

ブル・マスティフは、その怖そうな見た目から、凶暴なイメージを持たれることも少なくありませんが、実際にはとても温厚で、滅多に人を襲うことなどはありません。

また、信頼関係が築けている相手に対してはとても忠実なため、飼い主に対して甘えることも多いです。

一方で、勇敢さと強い攻撃性も持ち合わせているため、飼い主等に危険が及んだ際は、立ち向かっていってくれる事もあります。

そのため、番犬や、警察犬や軍隊の護衛犬としても適した犬種となっています。

とは言え、先に記したように、よほどのことがない限りは人に対して攻撃をすることはないため、ペットとして飼うにも適した犬種です。

しっかりとした体つきと顔つき

ブル・マスティフは、横から見ると、ほぼ正方形に近い体格をしています。

雄は、体高64cm?69cm、体重50kg〜59kg。
雌は、体高61cm?66cm、体重41kg〜50kg。

とてもガッチリとした体つきの大型犬です。

この標準体型を保つために、ある程度の運動が必要ですが、それほど多量の運動は必要ありません。

適度な散歩を心掛ければ問題ありません。

また、暑さには強くないため、基本的には室内で飼うことがオススメです。

ブル・マスティフは、先に記したように、オールド・イングリッシュ・ブルドッグとイングリッシュ・マスティフを掛け合わせた犬種のため、顔つきも、その2種を掛け合わせたようなものとなっています。

一般的には、オールド・イングリッシュ・ブルドッグが40%、イングリッシュ・マスティフが60%の割合の外見が理想的とされています。

寿命とかかりやすい病気

ブル・マスティフの寿命は、8歳~10歳とされています。

かかりやすい病気としては、胃捻転、耳かいせん、眼瞼内反症等があります。

胃捻転は、胃が大きく膨らんで捻れてしまう病気です。

主に、食後すぐに激しい運動をすることが原因で起こります。

耳かいせんは、耳に耳ダニという虫が寄生することで起こる病気です。

とても痒いとされていますが、普段から耳のチェックをしてあげることで予防や早期発見することができます。

眼瞼内反症は、目の靭帯に異常が起きる病気で、下の瞼が内側に反り返ってしまうことが多いです。

手術で治るものなので、発症したら、速やかに通院しましょう。

他にもかかりやすい病気は多々ありますが、いずれも普段からのケアで防いだり早期発見出来るものです。

普段から、よく見てあげるようにしましょう。

価格と入手方法

ブル・マスティフの平均価格は、25万~35万円となっています。

しかし、これはあくまでもブリーダーから直接購入をした場合となります。

ペットショップで購入しようとすると、仲介が入っている分、もう少し高くなります。

また、ブリーダーからの直接購入には、価格面以外にもメリットがあります。

ブル・マスティフの場合、股関節形成不全という遺伝性の病気があるため、直接自らで、そのような遺伝性の病気を持っている可能性があるか確認ができます。

もちろん、血統に関してもハッキリとしているため、そのような部分も安心出来る理由です。

しかし、ブル・マスティフは、まだまだ稀少犬種で、手に入れることが少し難しいです。

その場合は、多少は高額となりますが、輸入という方法を取ることも一つの手段です。

しつけの仕方

ブル・マスティフは、大型犬となりますが、一般的に大型犬は、小型犬よりもしつけが難しいと言われています。

ブル・マスティフに関しては、先に記したように、勇敢さと強い攻撃性も持ち合わせているため、必要以上に攻撃的にならないよう、子犬の頃から、人や他の動物との関わりを多く持ち、人との信頼関係を築いていくことが必要です。

初心者では、少し難しいかもしれないため、不安であれば、やはりブリーダーから譲り受け、しつけ方法などの指導を受けるのも良いでしょう。

飼うようになってからは、先に記したように、室内で過ごすようにし、適度な散歩も行う必要があります。

また、よだれが多いため、こまめに拭き取り、口周りを清潔にしておくことも大切です。

披毛のブラッシングに関しては、それほどこまめに行わなくても問題ありません。

信頼関係があれば心強いブル・マスティフ

見た目の厳つさから、怖いイメージが持たれるブル・マスティフですが、これまで紹介したように、信頼関係がしっかりしていれば、とても人懐っこく、また勇敢に守ってくれる一面もあります。

入手方法やしつけなどが初心者にとっては大変かもしれませんが、それでも、大型犬の中では比較的飼いやすい方だと言えるでしょう。

どの犬でもそうですが、性格や特徴をしっかり把握した上で、飼うことが望ましいです。